フィンランド映画「ヤコブへの手紙」を鑑賞して。
ヤコブ牧師と刑務所から出てきた女性との生活。
ヤコブ牧師は、悩み相談や祈りのリクエストが書かれた手紙を、毎日心待ちにしながら生活しているおじいちゃん牧師である。
手紙はいつも、「ヤコブ牧師!郵便ですよ!」と言って、自転車に乗った郵便配達員が届けてくれる。
ヤコブ牧師は目が見えないので、手紙を代読し、返事を代筆してもらう人が必要である。
代読代筆をしてくれていた方が老人ホームに入られたので、ヤコブ牧師は困っていた。
そこでヤコブ牧師は、ヘルパーさんを雇った。
そのヘルパーさんが、刑務所から恩赦によって出てきたばかりの、心を閉ざした女性だった。
だれかのために祈るというとりなしは、もちろん祈りなのだが、素直な思いを手紙として書くことも祈りであり、そのようにして書かれた手紙を聴くこともまた祈りである。
そんなことを、書き留めておきたい。