カテゴリー: 礼拝 WORSHIOP
サルーキ=「復活進行」at日比谷野音
キリストの処女降誕について
聖書が語る全体像・世界観による断片化の回復
私たち人間ひとりひとりは、ジグソーパズルの一つ一つのピースのようです。どのピースも形が微妙に違っていて、オンリーワンです。実はあなたも、オンリーワンです。世界中探したって、あなたのようなユニークな人はいません。ですからあなたは、かけがえのない大切な存在です。もしあなたが死んだら、だれもあなたの代わりはできません。
けれども私たちの現実は、ジグソーパズルの全体像が失われたまま、パズルのピースが全部バラバラになってしまったような状態です。それが「断片化」と言われる状態です。自分が本来いるべき場所がわからないのです。どこから来てどこに行くかもわかりません。何のために生まれてきたのか?何のために生きるのか?どんなに悩んでも、どんなに自分探しをしても、人生の意味や生きる理由は見つかりません。
しかし、ジグソーパズルの全体像は、パズルの作者によって、パッケージなどに美しく描かれ、明らかにされています。同じように、断片化し、全体像・世界観が見失われた中で、人間を造られた神、天地万物の創造主である神は、書き記された66巻の聖書を通して、時空を貫く全体像・世界観を見事に描いて見せておられます。
使徒的共同体 芳賀力
1、悔い改めと赦しの神的制度
教会共同体は、悔い改めのない、また赦しのない社会の中で、真実に悔い改める機会と場所を提供し、罪の赦しを伝達する制度として、神によって建てられている。2、慰めと癒しの神的制度
教会共同体は、安易な慰めと手軽な癒ししかなく、本当は慰めも癒しも存在しない社会の中で、真実の慰めをもたらし、魂の霊的癒しを与える制度として、神によって建てられている。3、文脈創出(啓示的語り)の神的制度
教会共同体は、文脈を喪失し、断片化した小さな物語群によって翻弄される社会の中で、文脈としての大きな物語(グランド・ストーリー)を提供し、善き生についてのヴィジョンを提示して、生きる望みと力を創出する制度として、神によって建てられている。4、美徳育成の神的制度
教会共同体は、美徳なき時代に聖書的美徳に生きることを喜んで選び取り、聖書的な神の属性に対応する聖書の民の特性を育成する制度として、神によって建てられている。5、公同礼拝(祈りと讃美)の神的制度
そして何よりも教会共同体は、もろもろの民の中より呼び集められ、まことの神を讃美し、共に御名を崇める公の制度として、神によって建てられている。
p88-91
教会の最高の仕事は、世界の宣教である
教会の最高の仕事は、世界の宣教である。by オズワルド・J・スミス
編集後記1
特別寄稿文までの最初の部分を、編集後記としてまとめてみたいと思います。
時期尚早と思われても熱い祈りが積まれ、世界宣教に果敢にチャレンジし続けた50年。宣教された経験を生かして、日本とアジアと世界に仕えることを試みた日本同盟基督教団の歴史。
最初の15年は「準備と派遣」、次の10年は「継続と発展」、その後の15年は「成熟と調整」、そして最近の10年は「新たな挑戦」の時です。戦争の70年があり、戦争放棄の70年がありました。今は「人・もの・情報」の世界的大移動がもたらすグローバル化と多元化が急激に起こっています。次の半世紀を見据えた新たな挑戦の時です。
20年後に迎える国外宣教70周年に向けて、アジア全域に宣教師を派遣することをビジョンとして掲げています。日本国内にいる外国人や国外にいる日本人がますます増え続けています。毎年1600名以上を数える海外で主イエスに出会った帰国者のフォローも急務です。国内と国外。実はそんなふうに考えることが改めて問われています。置かれている場所がエルサレムであり、そこにおいても世界宣教が可能であり、そこから世界を宣教区として、地の果てを目指します。
教師と信徒。それぞれに日本人もいますが国籍や文化の違う人たちもいます。多様化は今後ますます進むと思われます。正教師を中心とした教職宣教師と信徒宣教師、長期と短期、技術宣教師、医療宣教師、委託派遣などなど。特に各教会から海外に遣わされる信徒の一人一人が、これからの宣教の鍵を握っていると思われます。
各教会において、各宣教区において、各大会において、共に主イエス・キリストの御声に聞く祈りから始めることができたなら、「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」と仰せられる主が、私たち日本同盟基督教団をこれまで以上に豊かに用いてくださり、様々な教団や宣教団体との宣教協力の中で、世界宣教を成し遂げてくださると私は堅く信じています。
前国外宣教委員 野町真理(杉戸キリスト教会牧師)
日塩もみじライン2019-10-28
TANIGAWADAKE & GUNMA RIDGE
日本同盟基督教団105周年記念大会 横浜宣言
日本同盟基督教団105周年記念大会—横浜宣言—
私たちは、日本同盟基督教団に連なる全ての聖徒たちと共に、宣教105周年のこの記念すべき時に、初期の宣教師たちの霊的遺産を受けとめ、神のみ許しの中で刻んできた教団の宣教の「きのう」、「きょう」、「あす」を見つめ直し、21世紀にむかい、神のみ前に以下の宣言をします。
1.日本同盟基督教団の歩みは、フレデリック・フランソンとその仲間たちによって米国シカゴに設立された「北米スカンジナビアン・アライアンス・ミッション」から日本に派遣された、スカンジナビア出身の男女15名の宣教師たちの横浜上陸(1891年・明治24年11月23日)をもって開始されました。
2.宣教師たちの来日した時代は、福音宣教にとって、必ずしも好機とは言えませんでした。「大日本帝国憲法」発布(1889年・明治22年)、「教育勅語」発令(1890年・明治23年)など、明治国家の基軸がすえられ、西洋思想排斥や民族回帰思想の強まる時代でした。それでも、宣教の熱意に燃えた宣教師たちは、それまで他教派の踏み込まない「伊豆半島」、「房総半島」、「伊豆七島」、「飛騨」、「アイヌ人地域 」など、日本各地の福音未伝地に向かいました。当時の未伝地伝道は、多大の困難と迫害の伴う生死をかけた宣教であり、強い信仰と忍耐を要し、宣教の基盤をすえるまでには長い年月を必要としました。しかし、宣教師たちは幾多の試練を乗り越え、困難によく耐え、伝道と奉仕の業に努め、各地に教会の基礎を築きました。「日本同盟基督教団」は、こうした霊的遺産と宣教の基盤を受け継いで、今日に至っています。
3.その後、宣教師たちとの間に「日瑞(にっすい)同盟基督協会」の誕生を見、「日本同盟基督協会」(1922年・大正11年)が形成されました。戦時下には、「宗教団体法」の実施に伴い、「日本基督教団」(1941年・昭和16年)設立時に、第八部に合同しました。戦後、その一部の教会は日本基督教団離脱を決意し、新たに「日本同盟基督教団」(1949年・昭和24年)を結成しました。
4.かえりみて、戦時下、特に「昭和15年戦争(1931-1945年)」の間、私たちの教団 は、天皇を現人神(あらひとがみ)とする国家神道を偶像問題として拒否できず、かえって国民儀礼として受け入れ、「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」・「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではなら ない。それらに仕えてはならない」との十戒の第一戒と第二戒を守り抜くことができませんでした。さらに近隣諸国の諸教会と積極的に平和をつくり出す者として生きることができず、国家が推進した植民地支配や侵略戦争に加担し、アジア地域の侵略に協力しました。こうして神と隣人の前に、とりわけアジアの人々に、偶像礼拝の強要と侵略の罪を犯し、しかも戦後、この事実に気付かず、悔い改めに至ることもなく、無自覚なままその大半を過ごしました。
近代日本の100年余の歴史に重なる私たちの教団の歴史をかえりみ、私たち教職・信徒は、「信仰と生活の唯一絶対の規範」である神のみことばに、十分聞き従い続けることができなかったことを主のみ前に告白し、悔い改め、神と隣人とに心から赦しをこい求めます。私たちは、今、あらためて、堅く聖書信仰の原理に立ち、聖霊の助けにより、福音にふさわしい内実を伴ったキリストの教会へと変革されることを心から願います。
5.私たちは、21世紀を目前にした歴史的節目にあたり、戦前・戦後の宣教師たちの 「世界的視野に立った宣教」、「犠牲をおしまない救霊の情熱」、「教派形成にとらわれない宣教協力」という優れた霊的遺産を受け継いできた光栄を覚えます。その背後にあったフランソン宣教師のモットー「キリストとの恒常的、自覚的、親密な交わり」 (Constant,Conscious,Communion with JESUS CHRIST)に示される敬虔な信仰姿勢を深く心に刻みます。さらに、初期宣教師たちが、この困難な異教の地盤に鍬をおろし、あえて福音未伝地を目指した宣教精神を受け継ぐことを決意します。
6.宣教105年をかえりみて、私たちの教団の使命とそのあり方は、福音宣教に果敢に生きることにあります。さらに、すべての教会が一致・協力して、キリスト再臨の待望に生き、聖霊の力を頂き、潔い生活を目指し、世の終わりまで、全世界に出て行ってすべての造られた者に福音を宣べ伝えることです。 国内宣教においては、国家が再び危険な道を歩み始めている今日、主から託された見張りの使命を自覚しつつ「1億2千万宣教」に励み、国外宣教においては、全世界の諸国・諸民族間の分裂と混迷と困窮の時代にあって、「マケドニアの叫び」を聞きつつ、 世界宣教の使命を果たします。そのために、教団内の組織と機関を再点検し、活性化させ、個人、家庭、教会、教団の宣教体制をさらに整えてゆきます。
私たちの、21世紀の宣教にむかう祈りは、日本と、アジアと、世界に目をむけ、全世界の神の民と福音を共有できることを喜び、犠牲をいとわず、福音宣教に燃えて輝く群れとなることにあります。ここに、私たち日本同盟基督教団の教職・信徒は、父なる神と、み子イエスと、聖霊のみ前にあって、新たなる前進を図ることを決意し、表明します。
『この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。』(マタイ 24:14)
1996.11.19 MISSION 21 Yokohama