戦争プロパンガンダ10の法則

戦争プロパンガンダ10の法則
アンヌ・モレリ著 草思社文庫

戦争プロパンガンダ10の法則

第1章「われわれは戦争をしたくはない」
第2章「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
第3章「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
第4章「われわれは領土や覇権のためではなく、
    偉大な使命のために戦う」
第5章「われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。
    だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
第6章「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
第7章「われわれの受けた被害は小さく、
    敵に与えた被害は甚大」
第8章「芸術家や知識人も
    正義の戦いを支持している」
第9章「われわれの大義は神聖なものである」
第10章「この正義に疑問を投げかける者は
     裏切り者である」

今ロシアとウクライナ、その背後にあるNATOとアメリカ、そしてEU諸外国において、この本に書かれている内容に恐ろしいほど瓜二つのプロパガンダが流布されている。

なぜ神さまは、悪魔や悪者をそのままにしておられるのか?

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ロシアがウクライナに軍事侵攻を続けている今、「なぜ神さまは、プーチン大統領のような悪者をそのままにしておられるのか?」と疑問に思っておられる方も多いのではないか。実際あまりにも多くの血が、毎日のように流れ、100万単位の難民が祖国を追われ、流浪の民になっている。一刻も早く、この愚かで悲惨な戦いが止みますようにと、私も切に祈っている。

実は聖書を読んでいると、「なぜ神さまは、悪魔や悪者をそのままにしておられるのか?」という疑問が必ず起こる。なぜなら神さまは、悪魔に対して限定付きで悪事を働くことを許可されるし(旧約聖書ヨブ記冒頭参照)、悪事を働いていている悪者を放任しておられるような時が実際に多く見られるからである。

例えば最後の晩餐と言われる時(新約聖書ヨハネ福音書13章参照)、悪魔が暗躍し、イスカリオテのユダを操り、イエスを裏切ること・引き渡すことへと誘う。

「なぜ神さまは、悪魔や悪者をそのままにしておられるのか?」J.R.R.トールキンの書いた指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)は、この問題を取り扱っている。指輪物語には、ゴラムという悪者が登場する。ホビットのフロドは、狡猾なゴラムを殺そうとするが、魔法使いのガンダルフがそれを止める。「どんな悪者にも役割がある」とフロドを諭しながら。

あらゆる力を手にすることができる指輪を葬り去るために、フロドは仲間と共に旅を続ける。ネタバレになってしまうが、最後の最後で、フロドは指輪の持つ魔力に囚われ、指輪を滅ぼすことができなくなってしまう。その時あのゴラムがフロドに襲い掛かり、指輪争奪戦が始まる。ついに指輪を奪い取ったゴラムは、足を滑らせ、指輪と共に灼熱のマグマに落ちていく。結果的に悪者であるゴラムのおかげで、フロドと旅の仲間たちは、指輪を葬り去ることに成功するのである。

実は聖書が語る救済史においても、同じようなことが起こったのだ。悪魔とその手下となったイスカリオテ・ユダという悪者の存在が、結果的に主イエス・キリストを十字架の死へと向かわせることになるのである。そして、罪のない主イエスが、罪人の身代わりとして十字架で死なれることを通して、救いが完成し、新しい契約が成就し、主イエス・キリストは、死と悪魔と罪に勝利することができたのである。

終末論について

終末論について

最近は地震も増え、戦争も増え、人々は争い合っていて、イエス様が仰っている通りに進んでいるように見えるので、み言葉を読んでいて恐れを強く感じてしまう時もあります。そんな中で、大患難時代の前に「携挙」があると信じることができれば、大変安心できるのですが・・・?

まさに今は産みの苦しみの時で、聖書が預言していることが次々に起こっています。そして大患難の前に携挙があってほしいと願います。

でもイエス様は、一人でも多くの人を天国に招きたいお方です。ですから、この地上において私にしかできないことがなくなるまでは、あるいは私にしか届けない人がいなくなるまでは、携挙も天に召されることもないと考えています。

どうしても翻弄されやすいのですが、聖書に書かれている以上の大変なことは起こらないし、イエス様は勝利者として今も生きて働いておられますし、わからないこともたくさんありますが、すべてを主の御手におゆだねしつつ、今日もイエス様と共に歩みましょう。まずはウクライナの地で、戦争が止みますようにと願います。

主イエス様の平安と喜びが豊かにありますように。

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

今ロシアがウクライナへ侵攻している理由を理解するためには、少なくともこの本を読む必要がある。

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 大木毅 岩波新書1785

「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。

東部総合計画は、戦争終結後の最初の四半世紀において、ポーランド、バルト三国、ソ連西部地域の住民3100万人をシベリアに追放し、死に至らしめると定めていた。一方、残された「ドイツ化」できない住民1400万人は、「民族の境界線」を数千キロ東方へ動かす任にあたるゲルマン植民者のために、奴隷労働に従事することになる。p93

対ソ戦を知らされたバッケが立案したのは、占領したソ連から食糧を収奪し、住民を餓え死にさせてでも、ドイツ国民、なかんずく国防軍の将兵に十分な食糧を与えるとする「餓死計画」と通称される構想だった。彼の推定するところによれば、そうした政策を取れば、現地住民から3000万人の餓死者が出るとされていた。p94

神はなぜ戦争をお許しになるのか

発さなくてはならない問いは、「神はなぜ戦争をお許しになるのか」ではなく、むしろこうである。「なぜ神は、この世がその不義と罪の中で自滅していくのをお許しにならないのか。なぜ神は、その抑制の恵みによって、悪と罪に制限を設け、悪と罪が越えられない境界を定めておられるのか」。おゝ、この罪深い世に対する神の驚くばかりの忍耐は何と大きなものであろう!p112 神はなぜ戦争をお許しになるのか D・M・ロイドジョンズ著 いのちのことば社

神はなぜ戦争をお許しになるのか

殺されそうな時、神様を信頼すれば救われる?

しかし、私たちがまだ罪人(神の敵)であったとき、キリストが私たちのために死なれたことによって、
神は 私たちに対するご自分の愛を 明らかにしておられます。新約聖書・ローマ人への手紙5章8節

ある方からこんな質問があった。
「神様を信頼すれば、自分の命を狙っている人から救われますか?」

私は以下のように答えた。
「十字架のイエス様を見上げてイエス様を信頼すれば、自分の命を狙っている人、つまり自分の敵でさえ愛することができるように変えられます。私たちがまだイエス様の敵であった時、イエス様は命をかけて私たちを愛してくれましたから。」

歌集 高遠

歌集 高遠

あとがきより

・・・二十代に辞めた作歌を七十代後半になって再び始めることになりました。
 その直接のきっかけは、阪神淡路大震災の報道でした。「震災と戦争いずれが悲惨ですか。」と問うリポーターに、愛新覚羅浩さんが、「震災は助け合いがございます。戦争はただ憎み合い殺し合うのみでございます。」と答えておられました。むごい質問だと痛感しました。満州国皇帝の義妹で、日本の皇族の血縁という立場。四才と七才の二児を連れての逃避行。こういった背景の予備知識を持たない質問だったのでしょう。
 私はこの時、自分の戦争体験をうたう事でその一部でも伝えたいと考えました。沈黙を守って来たのは間違いだったと気付いたのです。・・・

マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著

Mirror for Americans: JAPAN アメリカの鏡・日本

GHQ労働諮問委員会の一員として来日したミアーズ。中立な立場で日本を研究してきた彼女にとって、「軍事大国日本」は西欧列強が自ら作り上げた誇張であった。ペリーによる開国を境に平和主義であった日本がどう変化し、戦争への道を突き進んだのか。日本を西欧文明の鏡と捉え、満州事変を軸に中国・韓国との関係を分析しながら、アメリカが変えんとするその未来に警笛を鳴らす。マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著。

日本がこういう状況に立ちいたったのは、生来侵略的な指導部のせいでも、とりわけ従順な国民のせいでもない。危機感をあおり戦争を安易に信じ込ませる内外情勢に原因がある、ということがみえてくるにつれ、問題の焦点が移り始めた。日米双方で悪を演じているのは「危機的事態」なるものなのだ。P23より

Shogo Hamada & The J.S. Inspirations『What’s Going on 』(Music Video)

かわぐちかいじ氏の漫画『ジパング』

かわぐちかいじ氏の漫画『ジパング』では、「みらいを知る機会が与えられ、それを恐れず勇気を持って見つめた者は、その生き方が変えられる。」という主題が巧みなイマジネーションによって見事に描かれている。

この漫画にインスパイアされて、私は牧師としてこう思う。

「聖書、特に一番最後のヨハネの黙示録という啓示によって未来を知る機会が与えられ、それを恐れず勇気を持って見つめた者は、その生き方が変えられる。」そしてその時、人は、反転するかみなりをもたらす、祈りという武器によって、歴史を大きく動かすことができる。

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