映画『日本と原発 4年後』全編版(シーン別の頭出しができます)

映画を見て、以下の点を加えたいと思いました。

原発はクリーンエネルギーでなく温暖化を加速させている

原発の建設、燃料ウランの採掘、輸送、濃縮、加工、放射性廃棄物の処理などで、大量の二酸化炭素(CO2)を排出しています。

さらに原発においては、熱エネルギーの1/3しか電気になりません。残りの2/3は温排水として常時海に排出されています。つまり原発は発電時においても、発電量の2倍の熱量で24時間ずっと海を加熱し続けているのです。日本全体の商業用原子炉54基によって、約1億キロワットで海を加熱しています。

原発は、常時大量の冷却水を必要とします。だから津波のリスクがあるにも関わらず、海岸などに建設されています。浜岡原発においてすべての原発を稼働させた場合、利根川の平均流量(291立方メートル/秒)を越える水(332立方メートル/秒)を取水し、高温(海水温+7から8度)になった同量の温水を海に排出することになります。原発は、直接温暖化に貢献しています。

原発は、エネルギー変換効率が非常に悪いことによっても、温暖化に貢献しています。

原発の発電効率は約30%~35%。 火力=約40% 最新火力=50%

原発は安全運転するために、常に100%出力で運転しなければなりません。原発特有の長距離送電を考慮すると、送電ロスによってさらに効率の悪いものとなります。

光の指で触れよ 池澤夏樹

光の指で触れよ 池澤夏樹

理工系でスピリチャルな内容の小説を書く池澤夏樹さんの長編小説。スピリチャルといっても、聖書的な信仰とか聖書的にスピリチャルな内容ではありません。レイキとかチャクラとか出てきます。けれども、現代人が消費生活に踊らされ、経済を神のように大切にしていること、効率を求めた果てにある毒性の強い農薬に対して耐性のある遺伝子組み換え農業、型にはめて個性を殺す教育などに対して、問題提起があります。

以下裏表紙から。

あの幸福な一家に何が起きたのか。『すばらしい新世界』の物語から数年後、恋人をつくった夫を置いて、幼い娘を連れた妻はヨーロッパへ渡り、共同生活を送りながら人生を模索する。かつて父をヒマラヤまで迎えに行った息子は、寮生活をしながら両親を想う。離れて暮らす家族がたどりつく場所は―。現代に生きる困難と、その果てにきざす光を描く長編小説。
解説・角田光代

日本と再生 光と風のギガワット作戦

チェルノブイリの祈り 未来の物語

チェルノブイリの祈り
ベラルーシの歴史は苦悩の歴史です。苦悩は私たちの避難場所です。信仰です。私たちは苦悩の催眠術にかかっている。しかし、私はほかのことについても聞きたかったのです、人間の命の意味、私たちが地上に存在することの意味についても。訪れては、語り合い、記録しました。この人々は最初に体験したのです。私たちがうすうす気づきはじめたばかりのことを。みんなにとってはまだまだ謎であることを。でも、このことは彼ら自身が語ってくれます。何度もこんな気がしました。私は未来のことを書き記している・・・・。

Pastoral Landscape with PENTAX



今週の月曜日のこと。山登りを予定していたが山が雲隠れしていたので、霧降高原をドライブし続け、大笹牧場の方に向かった。すると、関東平野ではなかなか見れない立体的でダイナミックな風景が目の前に現れた。少し移動しては車を止めて、カメラを向けてフレーミングし、そして撮影した。
実はこのあたりも福島で起こった原発事故によって放射能汚染され、莫大な費用をかけて除染作業が続けられている。約3年の間、放牧も中止されていたが、今年の8月にやっと、除染が終わった所から放牧が再開されている。一度事故が起こると、原子力発電は天文学的な負債をもたらす。それが原発の真実。
除染完了、震災後初の放牧 日光・大笹牧場

広瀬隆:福島原発巨大事故 今何が必要か