光の指で触れよ 池澤夏樹

光の指で触れよ 池澤夏樹

理工系でスピリチャルな内容の小説を書く池澤夏樹さんの長編小説。スピリチャルといっても、聖書的な信仰とか聖書的にスピリチャルな内容ではありません。レイキとかチャクラとか出てきます。けれども、現代人が消費生活に踊らされ、経済を神のように大切にしていること、効率を求めた果てにある毒性の強い農薬に対して耐性のある遺伝子組み換え農業、型にはめて個性を殺す教育などに対して、問題提起があります。

以下裏表紙から。

あの幸福な一家に何が起きたのか。『すばらしい新世界』の物語から数年後、恋人をつくった夫を置いて、幼い娘を連れた妻はヨーロッパへ渡り、共同生活を送りながら人生を模索する。かつて父をヒマラヤまで迎えに行った息子は、寮生活をしながら両親を想う。離れて暮らす家族がたどりつく場所は―。現代に生きる困難と、その果てにきざす光を描く長編小説。
解説・角田光代

東京電力福島第一原子力発電所における神のあわれみ

東京電力福島第一原子力発電所における神のあわれみ
杉戸キリスト教会牧師 野町真理

個人の責任を問わず、過去の過ちを速やかに水に流し、原子力発電所の再稼働を急ぐこの国を深く憂い、東日本大震災において、神のあわれみを覚えざるをえない出来事を改めて紹介する。

東日本大震災の各地の震度

2011年3月11日14時46分までに、はからずも東京電力福島第一原子力発電所4号機の上に、約1000トンの水が備えられていた。この約1000トンの水が、震災後に奇跡的に供給されたために、福島第一原子力発電所4号機の使用済み核燃料プールは空焚きを免れることができた。

使用済み核燃料プールには、原子炉のような堅固な覆いはない。それ故に原子力発電所の急所となり得る。使用済み核燃料は平時においても発熱するため、プールの中に入れて冷却し続ける必要がある。浜岡のように現在冷温停止状態の原子力発電所であっても、使用済み核燃料がプールにある間は油断できない。

地震や津波等によって停電や水漏れが起こり、使用済み核燃料が冷却できなくなると、プールは空焚き状態になる。するとむき出しになった核燃料から、大量の放射線と放射性物質が無防備にまき散らされることになる。そうなると、もはや人間が近づくことが不可能な状態となり、首都圏を含めた広大な国土が放射能によって汚染され、日本は滅びていたのである。

以下転載。

4号機、工事ミスに救われた 震災時の福島第一原発
2012年3月8日03時00分 朝日新聞デジタルより

 東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。

 4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウドと呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった。

 工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。

 無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。

 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。

 4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。

 水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

 しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。

 東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。(奥山俊宏)

埼玉県杉戸町より

のまちゃん牧師は埼玉県北葛飾郡杉戸町の旧日光街道沿いに住んでいます。

町を少し歩くと、古い建物などは瓦が落ちたり壁が崩れたりしていますが、全体的に建物は守られています。

連日数えきれないほど余震が続いていますが、教会は古利根川の流れのほとりなので、毎回かなり揺れます。

教会堂は2階非常灯が壊れたり、本などが崩れ落ちたりはしましたが、建物に大きな被害はありませんでした。

スーパーなどはかなりの行列ができ、灯油、食料品などが売り切れ続出の中、複数の店を回らなければ必要なものが買えず、ふだん以上に買い物にも時間がかかっています。

やっと灯油などを確保できましたが、ガソリンはこれ以上交通渋滞に加担したくないので給油できていません。

今日は計画停電があり、午後7時前から9時ぐらいまで停電になりました。

そんな中、少し疲れを覚えていますが、各地から続々と届く悲惨な情報を覚えて祈り続けています。

特に巨大地震と巨大津波で被災した複数の原発が、チェルノブイリ化しないよう、一生懸命お祈りしています。

以上、埼玉県杉戸町からでした。