2024年3月11日。今日は3.11。東日本大震災を風化させないために、現地に足を運ぼう。朝4時に車で出発。高速を使わずに福島を目指す。
夜明け前、外の気温は氷点下で底冷えがする。でも北斗七星が美しく輝いている。4号バイパス、50号、日立笠間線で城里町、那珂市を通って常陸太田市へ。所によってはマイナス3〜4度の冷え込み。路面凍結の恐れがあるので、橋の上などは特に慎重に運転する。だんだんと空が明るくなり、やがて美しい夜明け、サンライズを迎える。349号を少し北上し、グリーンふるさとラインと十王里美線で6号の伊師南交差点へ。山肌や路肩には雪が残っている。
その後は6号・陸前浜街道を北上。日立市、高萩市、北茨城市の磯原を通っていよいよ福島県へ入る。勿来から夏井川までは快適ないわきサンシャインロード(常磐バイパス)。その後も6号・陸前浜街道でいわき市を北上。四倉、久之浜、末続。広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町。
事故を起こした福島第一原子力発電所の影響で、原発に近づくと13年経った今も通行止めや交通規制がかなり行われていた。帰宅困難となった地には、人が住まなくなった家や店がひっそりと取り残されている。
そして浪江町の請戸(うけど)漁港にたどり着いた。ここが今日の一番遠い目的地。ここから事故を起こした福島第一原子力発電所が見えるのだ。風は冷たくて強いが、海と砂浜はきれいだ。津波と原発震災の影響で、地は見渡す限りほとんど原野のよう。
その原野の中に、ぽつんと震災遺構・浪江町立請戸小学校の校舎がある。・・・