その時 その時 巨大津波がジェット機のような早さで襲いかかったその時、 防波堤も防潮堤も、みんなみんな腰砕けになってしまった。 大切な不動産が、動いて壊れてしまった。 大切な車も、マッチ箱のように波間に漂った。 大切な船も、建物の上や陸地に運ばれ、取り残された。 何よりつらいのは、大切な愛する家族や友人たちと、離ればなれになってしまったこと。 生きていてほしい。生きていてほしい。 命だけあれば、それだけでいい。 神さま助けてください。 神さまあわれんでください。