「サボテンと毛虫・美しい日本に」高俊明師

「サボテンと毛虫・美しい日本に」高俊明師(台湾基督長老教会元総幹事)

教会史における所属教会の位置

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私が原発に反対する理由まとめ(野町真理)

2011年5月27日更新

理由その1:原発はリスク(危険)が高すぎる(=安全ではない。安全とはリスクが小さいこと。)

原発は事故が起こらない通常運転においても厄介な放射性廃棄物を生み出します。プルトニウム239の半減期は約2万4千年です。14万年後でも1/64にしかしかなりません。そのような高レベル廃棄物は、100万年ぐらい監視を続けなければならないほど危険な毒性物質です。未来の子どもや孫たちに危険な管理を押しつけることになります。捨てる場所に困る危険なゴミを無責任に出すのは止めましょう。

さらに、多くの原発が活断層や定期的に起こる海溝型巨大地震想定震源域(プレート)の上に建てられており、地震や津波の脅威に対する想定が甘く、想定外が多すぎます。この度のような大震災によって事故になると、風や海流に乗って、空気、土地、海、水、食べ物などが放射能で汚染されます。

実は私が以前から祈りに覚えていたのは、福島原発よりも浜岡原発の方でした。

理由その2:原発はクリーンエネルギーでなく温暖化を加速させている

原発の建設、燃料ウランの採掘、輸送、濃縮、加工、放射性廃棄物の処理などで、大量の二酸化炭素(CO2)を排出しています。

さらに原発においては、熱エネルギーの1/3しか電気になりません。残りの2/3は温排水として常時海に排出されています。つまり原発は発電時においても、発電量の2倍の熱量で24時間ずっと海を加熱し続けているのです。日本全体の商業用原子炉54基によって、約1億キロワットで海を加熱しています。

原発は、常時大量の冷却水を必要とします。だから津波のリスクがあるにも関わらず、海岸などに建設されています。浜岡原発においてすべての原発を稼働させた場合、利根川の平均流量(291立方メートル/秒)を越える水(332立方メートル/秒)を取水し、高温(海水温+7から8度)になった同量の温水を海に排出することになります。原発は、直接温暖化に貢献しています。

原発は、エネルギー変換効率が非常に悪いことによっても、温暖化に貢献しています。

原発の発電効率は約30%~35%。 火力=約40% 最新火力=50%

原発は安全運転するために、常に100%出力で運転しなければなりません。原発特有の長距離送電を考慮すると、送電ロスによってさらに効率の悪いものとなります。

私が原発に反対する理由その3:原発は通常運転においても必ず被爆が伴うから

原発は通常運転においても、必ず被曝が伴います。特に深刻なのは、維持管理のための定期点検(メンテナンス)の際、現場作業員が健康が損なわれるレベルの被曝をすることが避けられないということです。日本のどこの原発においても、ロボットではなく私たちと同じ生身の人間が、命を削るようにして手作業をされています。そのため多くのベテラン原発技術者や日雇いの労働者・作業員たちが、被曝によって既に亡くなられています。以下に紹介する平井憲夫さんもそのような人生を歩まれて、地上の人生を終えられた一人です。

原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫

隠された被爆労働〜日本の原発労働者

私が原発に反対する理由その4:原発はお金のばらまきによって地域社会を不健全にするから

いくら金をもらって道路や施設が良くなっても、豊かになったとは思わない。心が貧しくなっている。

・・・この町には自助努力ということがなくなってしまった。何かと言うと中電にねだればいいとか、プルサーマルやってお金をもらえばいいとか。うちの娘が小学生の時の話だけど、いたずら小僧がけんかして学校の窓ガラスを割っちゃったらしい。それで先生が怒ったら、その子は「いいじゃん、先生。中電に言えばすぐ直してくれる」と言ったと娘が話してくれた。「ああ、親がそういうふうに言ってるんだな」と思って情けなかった。

浜岡原発の危険 住民の訴え 実践社 より

私が原発に反対する理由その5:良質なウランやプルトニウムは核兵器に利用される危険がある

青森六ヶ所村の再処理工場と高速増殖炉「もんじゅ」とプルサーマルの組み合わせは、大量にフランスから入手した高純度プルトニウムを平和利用しますという建前だと考えられます。高純度プルトニウムは原子爆弾、核兵器に利用される危険が十分にあります。核実験をしなくても確実に起爆できる核爆弾を造ることが可能なほど純度が高いからです。そこにこの国の本音があると思えてなりません。なぜなら世界的に再処理工場、高速増殖炉、プルサーマルは、最も危険な原子力プラントの組み合わせだからです。

この国は、世界で唯一、原子爆弾の恐ろしさを体験を通して知りました。しかしそれ故に、この国は核兵器の持つ衝撃的な力に魅了され、恐ろしいほどに執着しているように思えてなりません。本気で戦争反対、核廃絶、ノーモア広島、ノーモア長崎を考えるからこそ、私は原発に反対する側に立っています。

わずか66年前に敗戦に至るまでに、日本という国がどんな国であったのかは、アジア諸国の方々の方がよくご存知だと思います。日本という国の体質は戦後もあまり変わっていないというのが私の考えです。内藤新吾牧師が書かれた「危険でも動かす原発 国策のもとに隠される核兵器開発」という小冊子があります。その中で、以下のような記録文章が紹介されています。

『核兵器については、NPTに参加すると否とにかかわらず、当面核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器の製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持するとともにこれに対する掣肘をうけないよう配慮する。又核兵器一般についての政策は国際政治・経済的な利害得失の計算に基づくものであるとの趣旨を国民に啓発することとし、将来万一の場合における戦術核持ち込みに際し無用の国内的混乱を避けるように配慮する。』わが国の外交政策大綱67−68頁より

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku_hokoku/pdfs/kaku_hokoku02.pdf

私が原発に反対する理由その6:原発を停止するためなら喜んで節電しますが、実は原発を止めても電気は十分足りるから

火力発電と水力発電だけで、十分最大電力をまかなえます。安全でない原発がなくても、電気は大丈夫なはずです。

その根拠は、例えば以下のような電力会社の長期ビジョンにあります。電力会社が、オール電化キャンペーンや電気自動車キャンペーンによって需要を増やさなければならないほど、電気は十分足りているのです。

中部電が長期ビジョン、電力需要低下に危機感(日本経済新聞 2011/2/25より引用)

中部電力が初めて策定した長期の経営ビジョンは、地盤である中部地方で電力需要が将来減少に転じることへの危機感がにじむ内容となった。人口減少など構造変化に備え、家庭や工場での電化推進などで新たな需要を創出し、海外投資を大幅に上積みして収益源に育てる考えだ。…

構造的な需要減を食い止めるため、「ビジョン」では30年までに現在の販売電力量の15%分に相当する200億キロワット時の需要を創出する方針を明記。オール電化の推進や電気自動車の普及などに取り組む考えだ。

原発なくても電気は足りる

礼拝メッセージ「国家的悔い改め」

礼拝メッセージ「国家的悔い改め」(クリックで聴けます)

聖書箇所:ヨナ3章

そこで、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者から低い者まで荒布を着た。このことがニネベの王の耳に入ると、彼は王座から立って、王服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中にすわった。王と大臣たちの命令によって、次のような布告がニネベに出された。「人も、獣も、牛も、羊もみな、何も味わってはならない。草をはんだり、水を飲んだりしてはならない。人も、家畜も、荒布を身にまとい、ひたすら神にお願いし、おのおの悪の道と、暴虐な行いから立ち返れ。もしかすると、神が思い直してあわれみ、その燃える怒りをおさめ、私たちは滅びないですむかもしれない。」ヨナ書3章5−9節

恵み深い主から、再びチャンスを与えられた預言者ヨナは、ニネベに行って主のことばを伝えました。そのとき津波のような衝撃が起こり、上記のような、「国家的悔い改め」が起こりました。

イエス・キリストは、以下のようにニネベの人々の悔い改めに太鼓判を押しておられます。

「ニネベの人々が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。(マタイ福音書12章41節)」

聖書が語る「悔い改め」とは、向きを変えることです。それは、神に背を向けて生きることを止め、神の方に方向転換をし、神に向かって生きることを意味します。主なる神はあわれみ深い方ですから、向きを変える私たちを、大喜びで迎えてくださいます。

お勧めの本「原子炉時限爆弾ー大地震におびえる日本列島」

原子力発電に賛成の方も反対の方も、ぜひお読みになってください。日本における原子力発電の是非を問うためには、必読の書です。

以下本文より。

科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は、電力会社にも一人もいない。その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たちに分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである。