礼拝メッセージ「放蕩息子の帰郷」
聖書箇所:ルカ福音書15:11-24
わたしは、あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った。わたしに帰れ。わたしは、あなたを贖ったからだ。イザヤ44:22
オランダの画家レンブラントが晩年に描いた「放蕩息子の帰郷」という絵をご覧になったことがあるでしょうか。乞食同然の姿でボロボロになって帰って来た弟息子を、両手でしっかりと抱いている父。二人の姿にスポットライトが当てられ、暖かな光が二人を包んでいる絵です。
かつて弟息子は、父親に財産の分け前を下さいと申し出ました。これは、「おやじ早く死んでくれ。俺にとってはおやじよりもお金のほうが大事なんだ。」という暴言です。
これに対して父は、身代を分けてやり、弟息子をその良くない思いに引き渡されます。そして弟息子は、荷物をまとめ、もらったお金を持って、家を出ました。
弟息子は、遠い国で放蕩生活をし、湯水のように財産を使い果たし、落ちるところまで落ちて行きます。しかし我に返った時、彼は向きを変えて、父の家に帰ることを決心したのです。
弟息子が遠くに見えた時、父は走り寄って放蕩息子を迎えました。天におられる私たちの父なる神は、家出した私たちが帰って来るのを、ずっと待っていて下さるのです。