聖書から性について考える

Sat, 12 Feb 2005 12:52:33 JST (4453d)

聖書から性について考える

あなたの水ためから、水を飲め。豊かな水をあなたの井戸から。あなたの泉を外に散らし、通りを水路にしてよいものか。それを自分だけのものにせよ。あなたのところにいる他国人のものにするな。あなたの泉を祝福されたものとし、あなたの若い時の妻と喜び楽しめ。…旧約聖書 箴言5:15−18より

この文章は、「現代の若者と”性”をどう語るか」という題で行なわれた公開講座における、テモテ・コール師の講演(KGK東海地区協力会主催)に基づいて、自分なりにまとめたものです。

要旨

 「性・セックスを一番楽しんで満足(サティスファクション)を得ているのは、フリーセックス(結婚外性交渉)をしている人たちではなく、結婚関係の中だけで性を用いている人たちである!」これは、アメリカのシカゴ大学による、アメリカ人の性についての研究調査の結果だそうだ。

 世の観点から見れば驚くであろうこの結果は、実は聖書的に見るならば、あたりまえのことと言える。創世記を見ると、創造主が人を男と女に創造されたことが記されてある。聖書では、「知る」という言葉が性的関係を持つという意味で用いられている。そして、性的関係を持つということは、相手と一体になることだとはっきり記されてある。つまり、もし性的関係を持った後にその人と別れ、別の人と関係を持っていくなら、一体になった自分が引き剥がされ、どんどん自分の一部を失っていくことになる。バラの花のような自分。しかし結婚前に性関係を持っていくなら、花びらがどんどん失われて、将来幸せな結婚をすることが難しくなる。

 それ故に、結婚外での性的体験を持つ人たちの自殺率は、そうでない人たちの3倍に跳ね上がっているという恐ろしい現実が生じている。また、うつ病といった心の病になりやすいのもフリーセックスの体験者だという報告がある。

 しかしテレビや映画、スポーツ新聞やティーンエージャーが読む雑誌において描かれているセックスは、ほとんど結婚外の関係であるのが事実。学校での性教育においても、個人の権利と自由が尊重され、結婚外でのセックスを奨励しているとしか言いようがない。

 そのようにして、現代はまさに、かつてなかったほど、性的に危機的な状況となっている。首都圏では、80%を超える中高生が性体験をし、妊娠中絶や性病、そしてポルノ中毒が蔓延している。

 正しい情報と知識を知り、それを早急に伝えていかなければならない。性に伴うリスク、危険をも伝えるべき。それと同時に、聖書に記された、性の祝福と正しい用い方を学ぶ必要がある。性は三位一体の神の本質があらわされている故に尊いもの、素晴らしいものである。セックスは、知性、感情、意識、肉体、全人格において夫婦が一体となるための接着剤である。

 もし罪を犯してしまった人には、「神が赦すことの出来ないほど大きな罪はない!」ということを伝えて悔い改めに導き、二度と同じ過ちを犯さないために、正しい情報と助けを提供する必要がある。聖書は、あなたの祝福のために、アブステナンス(ABSTINENCE:結婚まで性的関係を持たない、結婚関係以外で性を用いないということ)と純潔(PURITY)を教えている。

 それぞれの置かれている所で、アカウンタビリティグループ(責任を問い、互いに支えあうグループ)を作ることは、非常な助けになる。性的被害者・加害者については、プロのカウンセラーや牧師などに相談し、神による癒しと赦しを体験する必要がある。

性的危機の原因

 なぜ私たちは、そのような危機的状況に今直面しているのか?それには以下の2つの原因が考えられる。

1、セックスはよく売れる

 一つ目は、「セックスはよく売れる」という現実による。ビジネスのセールス、営業においては、「売れないものはセックスに包んで売れ!」という名言があるらしい。広告やちらし、あるいはコマーシャルにおいて、魅力的な女性やセクシーな異性の写真などを添えると、それだけ長い時間、興味と関心を持った眼差しを得やすいというデータが現実にある。だからこそ、ファッション業界から始まって自動車業界に至るまで、様々な性的刺激に溢れた宣伝によって、効果的に売上を伸ばしているのである。あるいはもっとあからさまに、ポルノによる収益は6兆円を超えると言われている。

 そのような中で私たちは、知らず知らずのうちに、肉体的にも、金銭的にも、価値観や生き方においても大きな影響を受けている。流されないために、何を見るのかということを良く考えなければならない。性欲は焚き火のようなもので、燃えるものがあると燃え上がって自制が効かなくなることをよくわきまえて行動すべきである。

2、思想的な原因

 2つ目は、思想的な原因である。近代の中で、現代社会が直面している性的危機をもたらしている思想の源流は、社会的ダーウィニズム、つまり進化論である。これは1850年代から現代に至っている大きな流れである。進化論は、すべては偶然であるという考えと、生存競争という考えによって成り立っている。そこでは、人間は他のあらゆる生物と本質的にまったく同じ存在であるという価値観がある。突き詰めると、人間を殺すことと犬や猫といった動物を殺すこととの間には、なんの違いも見出せないのである。聖書は、人間は神のかたちに似せて造られた創造の冠であり、他の動物とは質的に異なることを語り続けている。進化論は人間の価値を非常に引き下げているのである。また、進化論による、劣った者はどんどん切り捨てていけばいいという生存競争の考えは、優生学運動(1910年代〜1950年代)の芽となっている。

 社会的ダーウィニズムの影響を強く受けた一人に、マーガレット・サンガーという人がいる。この人は、優生学運動、フェミニズム、性教育運動の母となった人物で、ヒットラーは彼女の思想を実践してユダヤ人の大量虐殺や障害者の殺害を行なった人物として歴史に記憶されている。

 フェミニズムという思想は、1910年代から現代まで続いている流れであるが、自分の体に対して絶対的な権利を主張することから中絶に対しても積極的な立場を取る。これは、結婚をしないという生き方や同性愛、トランズセクシャアル(近親相姦なども容認する立場)といったものを生み出している。

 性教育運動というのは、避妊や中絶を勧める運動として1950年代から始まり、現代に至っている。時に性教育運動は、優生学運動と結びついた形で、劣った人種に対して避妊や中絶を勧めるということも行なった。現代の性教育は若者の性に対する自由と権利を主張する中で、解剖学的な性器のしくみや避妊の方法だけを教えている。

 フェミニズムや性教育運動の影響を受けた国連が、性の権利とコンドームによる性教育をアフリカのウガンダなどで行なったが、一時期はウガンダの人口の21%の人がAIDS(HIV)に感染するという悲惨な実を刈り取ることになった。その後結婚関係だけで性を用いるべきだとする性教育を行なったら、すぐにAIDS感染者は6%に激減したという驚くべき事も生じたようである。性教育で何をどのように教えるのかということは、それほどに影響力がある大切なことであることを覚えさせられる。

 さらに1960年代になると、性革命と呼ばれるものが起こり、いわゆる「楽しみとしてのセックス」というものが公に語られることになった。この性革命の流れの中で、同性愛運動なども1980年代から生じ、これもタブー視されない現代に至っている。

人口妊娠中絶がもたらす悪影響

1、乳ガンのリスク 30〜200%増し

2、流産と死産のリスクの増加

3、不妊のリスクの増加

4、不眠症、過食症、拒食症、うつ(65%増加)、その他の精神病のリスクの増加

5、出血、炎症からの病、死の恐れ

6、胎児(人間)の死

7、罪悪感

8、社会的良心の麻痺、安楽死、幼児殺し、障害児殺し、クローニング等に至る

具体的決断のフローチャート

恋をした。⇒その人と結婚前にセックスをするかどうか?

セックスしない⇒失恋の可能性。わだかまりが生じる可能性。仲間はずれにされる可能性。

セックスする⇒避妊をするかどうか?

避妊する⇒失敗の可能性。コンドームの避妊率は80%以下。膣外射精は避妊にならない。

避妊しない⇒妊娠する可能性大 / 性感染症になる可能性あり / 妊娠しない可能性小

妊娠した場合⇒産むのか産まない(中絶する)のか?親や相手に相談するべきか?中絶するなら費用は?できちゃった結婚をしてちゃんと育てるのか?産んだ後、養子として育ててもらうのか?

性病に感染した場合⇒HIV、ヘルペス、梅毒等。不安、死の恐れ。誰かに相談する?治療費は?将来は?

性に関するWEBサイト

小さないのちを守る会・名古屋支部 http://www5e.biglobe.ne.jp/~sbranch/PLNGO/

ファミリーフォーカスジャパン http://www.familyfocus.gr.jp/