荒れ野の40年

Wed, 27 May 2009 10:50:15 JST (2889d)

ヴァイツゼッカー大統領演説全文  岩波ブックレットNO.55

リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー 永井清彦 訳 岩波書店 1986年

・・・問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。

ユダヤ民族は今も心に刻み、これからも常に心に刻みつづけるでありましょう。われわれは人間として心からの和解を求めております。

まさしくこのためにこそ、心に刻むことなしに和解はありえない、という一事を理解せねばならぬのです。何百万人もの死を心に刻むことは世界のユダヤ人一人一人の内面の一部なのでありますが、これはあのような恐怖を人びとが忘れることはできない、というだけの理由からではありません。心に刻むというのはユダヤの信仰の本質だからでもあるのです。 ・・・(本文より)


ドイツの敗戦40周年にあたる1985年の5月8日、 ドイツ連邦共和国のリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領は、 連邦会議で「荒れ野の40年」という演説を行なった。

このブックレットには、その全文が紹介されている。

日本がアジア諸国と和解をしていくために必要なこと。 また、全世界の民族が、互いに和解をしていくために必要なことが、この演説の中にある。