あなたはどこから来て、どこへ行くのか October 20, 2025

「あなたはどこから来て、どこへ行くのか」October 20, 2025

主の使いは、荒野にある泉のほとり、シュルへの道にある泉のほとりで、彼女を見つけた。そして言った。「サライの女奴隷ハガル。あなたはどこから来て、どこへ行くのか。」すると彼女は言った。「私の女主人サライのもとから逃げているのです。」主の使いは彼女に言った。「あなたの女主人のもとに帰りなさい。そして、彼女のもとで身を低くしなさい。」また、主の使いは彼女に言った。「わたしはあなたの子孫を増し加える。それは、数えきれないほど多くなる。」さらに、主の使いは彼女に言った。「見よ。あなたは身ごもって男の子を産もうとしている。その子をイシュマエルと名づけなさい。主が、あなたの苦しみを聞き入れられたから。彼は、野生のろばのような人となり、その手は、すべての人に逆らい、すべての人の手も、彼に逆らう。彼は、すべての兄弟に敵対して住む。」そこで、彼女は自分に語りかけた主の名を「あなたはエル・ロイ」と呼んだ。彼女は、「私を見てくださる方のうしろ姿を見て、なおも私がここにいるとは」と言ったのである。それゆえ、その井戸はベエル・ラハイ・ロイと呼ばれた。それは、カデシュとベレデの間にある。ハガルはアブラムに男の子を産んだ。アブラムは、ハガルが産んだその男の子をイシュマエルと名づけた。ハガルがアブラムにイシュマエルを産んだとき、アブラムは八十六歳であった。創世記16章7ー16節

主の使いは、荒野にある泉のほとり、シュルへの道にある泉のほとりで、サライの女奴隷ハガルを見つけて問いかけました。「サライの女奴隷ハガル。あなたはどこから来て、どこへ行くのか。」

ハガルは正直に答えます。「私の女主人サライのもとから逃げているのです。」主の使いは語ります。「あなたの女主人のもとに帰り、彼女のもとで身を低くせよ。」「わたしはあなたの子孫を増し加え、数えきれないほど多くなる。」「あなたは身ごもって男の子を産む。イシュマエルと名づけよ。主が、あなたの苦しみを聞き入れられたから。彼は、野生のろばのような人となり、その手はすべての人に逆らう。」

ハガルは自分に語りかけた主の名を「あなたはエル・ロイ」と呼びました。彼女は、「私を見てくださる方のうしろ姿を見て、なおも私がここにいるとは」と言ったのです。「あなたはどこから来て、どこへ行くのか。」この問いはあなたにも語られています。

人間的な小細工がもたらしたもの October 19, 2025

「人間的な小細工がもたらしたもの」October 19, 2025

アブラムの妻サライは、アブラムに子を産んでいなかった。彼女にはエジプト人の女奴隷がいて、その名をハガルといった。サライはアブラムに言った。「ご覧ください。主は私が子を産めないようにしておられます。どうぞ、私の女奴隷のところにお入りください。おそらく、彼女によって、私は子を得られるでしょう。」アブラムはサライの言うことを聞き入れた。アブラムの妻サライは、アブラムがカナンの地に住んでから十年後に、彼女の女奴隷であるエジプト人ハガルを連れて来て、夫アブラムに妻として与えた。彼はハガルのところに入り、彼女は身ごもった。彼女は、自分が身ごもったのを知って、自分の女主人を軽く見るようになった。サライはアブラムに言った。「私に対するこの横暴なふるまいは、あなたの上に降りかかればよいのです。この私が自分の女奴隷をあなたの懐に与えたのに、彼女は自分が身ごもったのを知って、私を軽く見るようになりました。主が、私とあなたの間をおさばきになりますように。」アブラムはサライに言った。「見なさい。あなたの女奴隷は、あなたの手の中にある。あなたの好きなようにしなさい。」それで、サライが彼女を苦しめたので、彼女はサライのもとから逃げ去った。創世記16章1ー6節

神の約束を信じることができず、人間的な小細工によって神の約束を実現させようとしたアブラム夫妻の赤裸々な姿が記録されています。アブラムの妻サライは、エジプト人の女奴隷ハガルを夫アブラムに妻として与えて、子どもを得ようとしたのです。

アブラムはハガルのところに入り、彼女は身ごもりました。ハガルは自分が身ごもったのを知って、自分の女主人サライを見下します。見下されたサライはアブラムに言います。「私に対するこの横暴なふるまいは、あなたの上に降りかかればよいのです。主が、私とあなたの間をおさばきになりますように。」

アブラムもまた、身勝手なことをサライに言います。「見なさい。あなたの女奴隷は、あなたの手の中にある。あなたの好きなようにしなさい。」それで、サライが彼女を苦しめたので、彼女はサライのもとから逃げ去りました。まさに人格尊厳委員会が必要とされるアブラム夫妻によるハラスメント案件です。

信仰の父としての風格 October 15, 2025

「信仰の父としての風格」October 15, 2025

ソドムの王はアブラムに言った。「人々は私に返し、財産はあなたが取ってください。」アブラムはソドムの王に言った。「私は、いと高き神、天と地を造られた方、主に誓う。糸一本、履き物のひも一本さえ、私はあなたの所有物から何一つ取らない。それは、『アブラムを富ませたのは、この私だ』とあなたが言わないようにするためだ。ただ、若い者たちが食べた物と、私と一緒に行動した人たちの取り分は別だ。アネルとエシュコルとマムレには、彼らの取り分を取らせるように。」創世記14章21ー24節

邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちが住むソドムの王は、「人々は私に返し、財産はあなたが取ってください。」とアブラムを迎えました。アブラムはソドムの王に以下のように語ります。ソドムの王に対するアブラムの言葉に、信仰の父としての風格がにじみ出ています。

「私は、いと高き神、天と地を造られた方、主に誓う。糸一本、履き物のひも一本さえ、私はあなたの所有物から何一つ取らない。それは、『アブラムを富ませたのは、この私だ』とあなたが言わないようにするためだ。ただ、若い者たちが食べた物と、私と一緒に行動した人たちの取り分は別だ。アネルとエシュコルとマムレには、彼らの取り分を取らせるように。」

サレムの王メルキゼデク October 14, 2025

「サレムの王メルキゼデク」October 14, 2025

アブラムが、ケドルラオメルと彼に味方する王たちを打ち破って戻って来たとき、ソドムの王は、シャベの谷すなわち王の谷まで、彼を迎えに出て来た。また、サレムの王メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。彼はアブラムを祝福して言った。「アブラムに祝福あれ。いと高き神、天と地を造られた方より。いと高き神に誉れあれ。あなたの敵をあなたの手に渡された方に。」 アブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。創世記14章17ー20節

アブラムが戻って来た時、二人の王がアブラムを迎えました。サレムの王とソドムの王です。サレムの王メルキゼデクは、いと高き神の祭司としてパンとぶどう酒を持ってアブラムを迎え、祝福の言葉を語りました。「アブラムに祝福あれ。いと高き神、天と地を造られた方より。いと高き神に誉れあれ。あなたの敵をあなたの手に渡された方に。」メルキゼデクについて、ヘブル人への手紙7章1ー4節では以下のように語られています。

このメルキゼデクはサレムの王で、いと高き神の祭司でしたが、アブラハムが王たちを打ち破って帰るのを出迎えて祝福しました。アブラハムは彼に、すべての物の十分の一を分け与えました。彼の名は訳すと、まず「義の王」、次に「サレムの王」、すなわち「平和の王」です。父もなく、母もなく、系図もなく、生涯の初めもなく、いのちの終わりもなく、神の子に似た者とされて、いつまでも祭司としてとどまっているのです。さて、その人がどんなに偉大であったかを考えてみなさい。族長であるアブラハムでさえ、彼に一番良い戦利品の十分の一を与えました。

実にメルキゼデクは、受肉前にパンとぶどう酒を持って現れてくださったJESUSなのです。アブラムは自発的に、喜んで、すべての物の十分の一をメルキゼデク(JESUS)に与えました。ここに十分の一献金の起源があります。

危機を機会に変える準備期間 October 13, 2025

「危機を機会に変える準備期間」October 13, 2025

一人の逃亡者が、ヘブル人アブラムのところに来て、そのことを告げた。アブラムは、アモリ人マムレの樫の木のところに住んでいた。マムレはエシュコルとアネルの兄弟で、彼らはアブラムと盟約を結んでいた。アブラムは、自分の親類の者が捕虜になったことを聞き、彼の家で生まれて訓練された者三百十八人を引き連れて、ダンまで追跡した。夜、アブラムとそのしもべたちは分かれて彼らを攻め、彼らを打ち破り、ダマスコの北にあるホバまで追跡した。そして、アブラムはすべての財産を取り戻し、親類のロトとその財産、それに女たちやほかの人々も取り戻した。創世記14章13ー16節

戦場から逃れて来た者から、「あなたの親戚のロトが戦争に巻き込まれて捕虜となった」という知らせを聞いた時、ヘブル人アブラムは立ち上がります。彼の家で生まれて訓練された者三百十八人を引き連れて、ダンまで追跡しました。

そして暗くなった夜、アブラムとそのしもべたちは分かれて奇襲し、彼らを打ち破ります。その結果、アブラムはすべての財産を取り戻し、親類のロトとその財産、それに女たちやほかの人々も取り戻すことができました。

人を恐れて自己保身に走っていたアブラムが、神を恐れて人を恐れない新しいアブラムに変えられました。日々主のための祭壇を築き、主とともに歩む日常生活が、危機を機会に変える準備期間となったのです。

さあ、目を上げて、見渡しなさい October 11, 2025

「さあ、目を上げて、見渡しなさい」October 11, 2025

ところが、ソドムの人々は邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちであった。ロトがアブラムから別れて行った後、主はアブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡しなさい。わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたに、そしてあなたの子孫に永久に与えるからだ。わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができる。立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに与えるのだから。」そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のための祭壇を築いた。創世記13章13ー18節

邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちが住むソドムに天幕を移していたロトが心配です。一方、カナンの地に別れて住んだアブラムは、自分の足りなさを覚えて、しょんぼりしていたようです。うつむくアブラムに主は言われます。

「さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡してごらん。わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたとあなたの子孫に永久に与えるから。わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができるだろう。さあ立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに与えるのだから。」

目を上げて見渡したアブラムは元気を回復し、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来ます。そして主のための祭壇を築き、主とともに歩む日常を続けます。

お互い所有するものが多すぎて October 10, 2025

「お互い所有するものが多すぎて」October 10, 2025

そこで、アブラムはエジプトを出て、ネゲブに上った。妻と、所有するすべてのものと、ロトも一緒であった。アブラムは家畜と銀と金を非常に豊かに持っていた。彼はネゲブからベテルまで旅を続けて、ベテルとアイの間にある、最初に天幕を張った場所まで来た。そこは、彼が以前に築いた祭壇の場所であった。アブラムはそこで主の御名を呼び求めた。アブラムと一緒に来たロトも、羊の群れや牛の群れ、天幕を所有していた。その地は、彼らが一緒に住むのに十分ではなかった。所有するものが多すぎて、一緒に住めなかったのである。そのため、争いが、アブラムの家畜の牧者たちと、ロトの家畜の牧者たちの間に起こった。そのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。アブラムはロトに言った。「私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親類同士なのだから。全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったので、その地はツォアルに至るまで、主の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた。ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選んだ。そしてロトは東へ移動した。こうして彼らは互いに別れた。アブラムはカナンの地に住んだ。一方、ロトは低地の町々に住み、ソドムに天幕を移した。創世記13章1ー12節

ただ主の恵みによって、妻サライと共にエジプトを後にしたアブラムは、家畜と銀と金を非常に豊かに持っていました。アブラムはベテルまで旅を続けて、ベテルとアイの間にある、最初に天幕を張った場所まで戻って来ました。彼が以前に築いた祭壇の場所です。信仰の原点に戻ったアブラムは、そこで主の御名を呼び求めました。

ロトもまた、多くの羊の群れや牛の群れ、天幕を所有するようになりました。お互い所有するものが多すぎて、一緒に住めなくなったアブラムは、ロトに提言します。「私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親類同士なのだから。全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」

ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選び、東へ移動しました。さらにロトは低地の町々に住み、ついにソドムに天幕を移します。アブラムはカナンの地に別れて住みました。