礼拝メッセージ「だれにも数えきれない人々」

礼拝メッセージ「だれにも数えきれない人々」(クリックで聴けます)

聖書箇所:ヨハネの黙示録7章1ー17節

その後、私は見た。見よ。あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、だれにも数えきれぬほどの大ぜいの群衆が、白い衣を着、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立っていた。彼らは、大声で叫んで言った。「救いは、御座にある私たちの神にあり、小羊にある。」黙示録7章9-10節

日本のようにキリスト者が少数派である国の人たちは、閉塞感に囚われてこう言うかもしれません。「天国には少ない人たちしかいない。天国はとても寂しい場所だ」と。

けれども聖書は、今どんなに教会に集う人たちが少なくても、最終的には世界中のあらゆる国民から、だれにも数えきれない人々が天国に招き入れられている素晴らしい未来を啓示しています。

だれにも数えきれない人々。それは「さあ天を見上げなさい。星を数えることができるならそれを数えなさい。あなたの子孫はこのようになる」と約束されている神のビジョンではないでしょうか。

★「普通の人にイエス・キリストの福音を届け、星の数ほどの人たちと一緒に天国に行く」

これがキリスト教会に呼び集められた私たちに、主なる神が与えてくださっているワクワクするビジョンです。

草食系男子から植物男子へのシフトという危機

少し前まで「草食系男子」と「肉食系女子」という表現がなされていましたが、最近は「植物男子」とか「植物系男子」という新語が用いられるほど事態は深刻化しているようです。以下の2冊はその原因と考えられる「環境ホルモン」に関する本です。放射能も未来を脅かすものですが、環境ホルモン汚染もレベル7ぐらいまで来ているかもしれません。

その1:メス化する自然 環境ホルモン汚染の恐怖
    デボラ・キャドバリー著、集英社(1998年)

この本はそのタイトルにあるように、環境ホルモンによって汚染され、地球規模でメス化している自然の危機を訴えている。

環境ホルモンとは、環境中に存在していて女性ホルモン(エストロゲン)と同じ働きをする合成化学物質のことである。環境ホルモンの正式な名称は「内分泌かく乱物質」であり、生物のホルモンシステムをかく乱する。

人間はもちろん、あらゆる生物は、胎児期に環境ホルモンにさらされると、生殖健康(Reproductive Health)に致命的なダメージを受ける。

メスに性転換していく魚、メス同士で巣を作るカモメ、生殖不能になったオスのワニやヒョウ、人間の精子数の激減や子宮内膜症の増加、新生児の性器異常などが世界各国から報告されている・・・。

合成エストロゲンのDESやピル、工業用科学物質のビスフェノールA、殺虫剤のDDTやDDE、PCBやダイオキシン類などなど。本書が書かれた時点で、70種類をこえる化学物質が環境ホルモンとして挙げられている。

科学技術や現代医学に対する警鐘を鳴らしている本書は、進化論の立場ではあるが必見である。

その2:奪われし未来 増補改訂版
シーア・コルボーン、ダイアン・ダマノスキ、
ジョン・ピーターソン・マイヤーズ共著、翔泳社(2001年)

「環境ホルモン」すべてはこの1冊から始まった。子どもの減少や精神異常による人類の退化、化学物質による地球汚染の恐ろしさを具体的に予言した本書は、20世紀の名著と言える。ー柳澤桂子

1926年、R・カーソンは「沈黙の春」のなかで「私たちは母の胎内に宿ったそのその時から化学物質の呪縛のもとにある」と言っている。本書はまさにその呪縛を実証したのだ。ー上遠恵子

平均男性の精子数が50年で半減していたなど、衝撃的事実が推理小説の筆致で語られる。21世紀への最大の警告の書。ー大内照之

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則

アップルのスティーブ・ジョブズがティム・クックさんに素晴らしい形でバトンタッチしたことを覚えて、本屋で立ち読みして買って来ました!ぜひお勧めの本です!

The Strangest Dream マンハッタン計画を降りた人のドキュメンタリー

日本パグウォッシュ会議WEB

GACKT「野に咲く花のように」

苦しみと痛みの中でも、粘り強く神を信頼し、
決して負けずに強い意志を貫き、
祈ることをあきらめたりしないで夢をかなえる。

教会創立記念礼拝メッセージ「万物の創造主」

教会創立記念礼拝メッセージ「万物の創造主」(クリックで聴けます)

聖書箇所:ヨハネの黙示録4章1ー11節

「主よ。われらの神よ。あなたは、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。あなたは万物を創造し、あなたのみこころゆえに、万物は存在し、また創造されたのですから。」黙示録4章11節

手に入れた形あるものも、やがて失い、やがて過ぎ去り、やがて消え去る。そんなこの世の無常さを、いやというほど感じていたとしても、上を向いて、天を見上げるなら、雲のむこう側には、変わらない希望の光がいつも輝いています。

黙示録4章は、今も天におられる、万物の創造主なる神の御座とその回りの現実を映写しています。

野獣の代表として獅子(ライオン)、家畜の代表として雄牛、鳥の代表として鷲、そして創造の冠としての人間。

万物を代表する4つの生き物が絶え間なく賛美をささげ、24人の長老たちがひれ伏しつつ拝んでいたのは、虹が取り巻く御座についておられ、永遠に生きておられ、宝石のように光を放っておられる万物の創造主でした。

聖書が語る救いとは、存在の成就です。決して滅びることのない永遠の存在とされること。いつまでも残る者とされること。それが聖書の語る救いです。

万物の創造主は、そのような救いを創造の目的として私たちを造り、そのような救いに向かって万物を、そしてあなたを、今も導いておられます。

東日本大震災が起こってからちょうど4ヶ月

東日本大震災が起こってから、ちょうど4ヶ月が経った。

今日持たれた教師会の中で、既存のキリスト教会が牧師を招聘する際に、「即戦力」を求める傾向が強くなっているということが話題の中で語られた。

「即戦力」、つまり訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力。実はこの言葉こそ、3月11日に起こった東日本大震災が明らかにした、この国の問題の本質を、見事に言い当てた言葉ではないかと私は思う。

学校の教職員、会社の社員、国会の議員、病院の医師や看護士、福祉施設の介護士、そしてキリスト教会の教職者。

いかなる職業においても、即戦力を第一とした人材育成が行われる時、互いの未熟さの故に、必要以上の失敗、ミス、トラブルが多発し、大きな人災に至る。

しかし熟練した働き人であるならだれでも、数えきれないほど多くの失敗を犯し、多くの方々に多大な迷惑をかけ、多くの方々に本当にお世話になり、長い時間をかけてじっくりと育てられてきたはずだ。

かつてお山の大将であった荒削りの岩は、大河の流れの中で、ゆったりとした時間の中で、上流から中流、中流から下流へと下り、そして丸いきれいな石に変えられるのだ。

あなたもそのようにして育てられたからこそ今のあなたがあるはず。

これ以上、必要以上の被害者を出さないために、「即戦力」という言葉の持つ魅力にだまされないでほしい。

そしてあなたが受けてきたそのように、忍耐と寛容と親切をもって、後輩を、次世代の人材を、決して見捨てずに、すぐに見切らずに、暖かく育てることに携わっていだきたい。