なぜ神はノアを選ばれたのか September 21, 2025

「なぜ神はノアを選ばれたのか」September 21, 2025

これはノアの歴史である。ノアは正しい人で、彼の世代の中にあって全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。ノアは三人の息子、セム、ハム、ヤフェテを生んだ。地は神の前に堕落し、地は暴虐で満ちていた。神が地をご覧になると、見よ、それは堕落していた。すべての肉なるものが、地上で自分の道を乱していたからである。神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ようとしている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。見よ、わたしは彼らを地とともに滅ぼし去る。あなたは自分のために、ゴフェルの木で箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外にタールを塗りなさい。それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。幅は五十キュビト。高さは三十キュビト。箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内に天窓を仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、箱舟を一階と二階と三階に分けなさい。創世記6章9ー16節

ここで「なぜ神はノアを選ばれたのか」を考えましょう。ノアが正しい人だったから選ばれたのでしょうか?全き人だったからでしょうか?神とともに歩んだからでしょうか?そのように聖書が語っているように受け取れます。

しかし、聖書が語る神の選びは、恵みの選び、無条件の選びです。

「すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。神は、みこころの良しとするところにしたがって、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられました。(新約聖書エペソ人への手紙1章4−5節)」

世界の基が据えられる前からの選び。あらゆるものに先行する選び。聖書が語る神の選びは、恵みの選び、無条件の選びです。

神がノアを、生まれる前から無条件に選ばれていたので、ノアは神とともに歩む信仰へと導かれたのです。そして先行する恵みによって、ノアは不信仰や悪から守られ、正しく歩むことができたのです。大洪水の後、ノアはぶどう酒に酔い潰れ、裸で醜態をさらすことになります。ノアは、完璧には程遠い人でした。

なぜ神はノアの方舟と大洪水を起こされたのか September 20, 2025

「なぜ神はノアの方舟と大洪水を起こされたのか」September 20, 2025

さて、人が大地の面に増え始め、娘たちが彼らに生まれたとき、神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、それぞれ自分が選んだ者を妻とした。そこで、主は言われた。「わたしの霊は、人のうちに永久にとどまることはない。人は肉にすぎないからだ。だから、人の齢は百二十年にしよう。」

神の子らが人の娘たちのところに入り、彼らに子ができたそのころ、またその後も、ネフィリムが地にいた。彼らは昔からの勇士であり、名のある者たちであった。主は、地上に人の悪が増大し、その心に図ることがみな、いつも悪に傾くのをご覧になった。それで主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。

そして主は言われた。「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう。人をはじめ、家畜や這うもの、空の鳥に至るまで。わたしは、これらを造ったことを悔やむ。」しかし、ノアは主の心にかなっていた。 創世記6章1ー8節

なぜ神はノアの方舟と大洪水を起こされたのか、その経緯がここに記されています。まず、神の子ら(セツの子孫)が、人の娘たち(カインの子孫)が美しいのを見て、それぞれ自分が選んだ者を妻としました。自由奔放な恋愛と軽率な結婚が、連鎖的不幸を次世代にもたらすため、主は人の齢を一気に120年まで制限されました。

彼らに子ができたそのころ、またその後も、ネフィリム(堕落して自分を誇る屈強な筋肉男)が地にいました。彼らによるDV・家庭内暴力、不倫、近親相姦、略奪、堕胎、虐待、離婚、家庭崩壊、復讐。主は、地上に人の悪が増大し、その心に図ることがみな、いつも悪に傾くのをご覧になり、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められたのです。しかし、ノアは主の心にかなっていました。

「私は心を尽くして主に感謝をささげよう」August 17, 2025

「私は心を尽くして主に感謝をささげよう」August 17, 2025

詩篇111篇は、
心を尽くして主に感謝をささげる讃美歌。
なぜそうするのか、その豊かな理由とともに。

ハレルヤ。
私は心を尽くして主に感謝をささげよう。
直ぐな人の交わり 主の会衆において。
主のみわざは偉大。
それを喜ぶすべての人に 尋ね求められるもの。
そのみわざは威厳と威光。
その義は永遠に立つ。
主はその奇しいみわざを人の心に刻まれた。
主は情け深く あわれみ深い。
主を恐れる者に食べ物を与え
ご自分の契約をとこしえに覚えておられる。
国々のゆずりの地をご自分の民に与え
彼らに そのみわざの力を告げ知らされた。
御手のわざは真実と公正
そのすべての戒めは確かである。
それらは世々限りなく保たれ
真実と正しさをもって行われる。
主は 御民のために贖いを送り
ご自分の契約をとこしえに定められた。
主の御名は聖であり 恐れ多い。
知恵の初め それは主を恐れること。
これを行う人はみな賢明さを得る。
主の誉れは永遠に立つ。

「わがたましいよ 主をほめたたえよ」August 9, 2025

「わがたましいよ 主をほめたたえよ」August 9, 2025

詩篇103篇は、ダビデによる。
自分の魂に向かって、自分のすべてに向かって、
「主をほめたたえよ」、
「主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな」、
と言い聞かせる祈り。
「主が良くしてくださったこと」を、一つ一つ数え上げる祈り。

わがたましいよ 主をほめたたえよ。
私のうちにあるすべてのものよ
聖なる御名をほめたたえよ。
わがたましいよ 主をほめたたえよ。
主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
主は あなたのすべての咎を赦し
あなたのすべての病を癒やし
あなたのいのちを穴から贖われる。
主は あなたに恵みとあわれみの冠をかぶらせ
あなたの一生を 良いもので満ち足らせる。
あなたの若さは 鷲のように新しくなる。

主は 義とさばきを
すべての虐げられている人々のために行われる。
主は ご自分の道をモーセに
そのみわざをイスラエルの子らに知らされた方。
主は あわれみ深く 情け深い。
怒るのに遅く 恵み豊かである。
主は いつまでも争ってはおられない。
とこしえに 怒ってはおられない。
私たちの罪にしたがって
私たちを扱うことをせず
私たちの咎にしたがって
私たちに報いをされることもない。
天が地上はるかに高いように
御恵みは 主を恐れる者の上に大きい。
東が西から遠く離れているように
主は 私たちの背きの罪を私たちから遠く離される。
父がその子をあわれむように
主は ご自分を恐れる者をあわれまれる。
主は 私たちの成り立ちを知り
私たちが土のちりにすぎないことを
心に留めてくださる。

人 その一生は草のよう。
人は咲く。野の花のように。
風がそこを過ぎると それはもはやない。
その場所さえも それを知らない。
しかし 主の恵みは とこしえからとこしえまで
主を恐れる者の上にあり
主の義は その子らの子たちに及ぶ。
主の契約を守る者
主の戒めに心を留めて行う者に。

主は 天にご自分の王座を堅く立て
その王国は すべてを統べ治める。
主をほめたたえよ 主の御使いたちよ。
みことばの声に聞き従い
みことばを行う 力ある勇士たちよ。
主をほめたたえよ 主のすべての軍勢よ。
主のみこころを行い 主に仕える者たちよ。
主をほめたたえよ すべて造られたものたちよ。
主が治められるすべてのところで。
わがたましいよ 主をほめたたえよ。

「しかし あなたは拒んでお捨てになりました」July 26, 2025

「しかし あなたは拒んでお捨てになりました」July 26, 2025

詩篇89篇は、エズラフ人エタンのマスキール。
前半は讃美しつつダビデに関する主の約束と契約を語り、
後半はダビデに関する悲惨な現実を真摯に訴える。

私は 主の恵みを とこしえに歌います。
あなたの真実を代々限りなく私の口で知らせます。
私は言います。
「御恵みは とこしえに打ち立てられ
あなたはその真実を 天に堅く立てておられます。」

「わたしは わたしの選んだ者と契約を結び
わたしのしもべダビデに誓う。
わたしは あなたの裔をとこしえまでも堅く立て
あなたの王座を代々限りなく打ち立てる。」セラ

主よ 天はあなたの奇しいみわざをほめたたえます。
まことにあなたの真実を 聖なる者の集いで。
いったい 雲の上では
だれが主と並び得るでしょう。
力ある者の子らの中で
だれが主に似ているでしょう。
主は 聖なる者の会合で大いに恐れられる神。
主を囲むすべての者の上におられる 恐るべき方。
万軍の神 主よ。
だれがあなたのように力があるでしょう。主よ。
あなたの真実はあなたを取り囲んでいます。
あなたは海の高まりを治めておられます。
波が逆巻くとき あなたはそれを鎮められます。
ラハブを打ち砕いて 殺された者のようにし
あなたの敵を 力ある御腕で散らされました。
天はあなたのもの
地もあなたのもの。
世界とそこに満ちているものは
あなたが基を据えられました。
北と南 あなたがこれらを創造されました。
タボルとヘルモンは 御名を高らかに歌います。
あなたには 力ある腕があります。
御手は強く 右の手は高く上げられています。
義と公正は あなたの王座の基。
恵みとまことが御前を進みます。

幸いなことよ 喜びの叫びを知る民は。
主よ 彼らはあなたの御顔の光の中を歩みます。
彼らは あなたの御名をいつも喜び
あなたの義によって 高く上げられます。
あなたが 彼らの力の輝きであり
あなたのご恩寵によって
私たちの角を高く上げられるからです。
私たちの盾は主のもの
私たちの王は イスラエルの聖なる方のもの。

あなたはかつて 幻を通して
あなたにある敬虔な者たちに告げられました。
「わたしは 一人の勇士に助けを与え
民の中から一人の若者を高く上げた。
わたしは わたしのしもべダビデを見出し
わたしの聖なる油で 油を注いだ。
わたしの手は彼とともにあって揺るがず
わたしの腕も彼を強くする。
敵が彼に害を加えることはなく
不正な者も彼を苦しめることはない。
わたしは彼の前で彼の敵を打ち砕き
彼を憎む者を打ち破る。
わたしの真実とわたしの恵みは 彼とともにあり
わたしの名によって 彼の角は高く上げられる。
わたしは彼の手を海の上に
彼の右の手を川の上に置く。
彼は わたしを呼ぶ。
『あなたはわが父 わが神 わが救いの岩』と。
わたしもまた 彼をわたしの長子
地の王たちのうちの最も高い者とする。
わたしの恵みを 彼のために永遠に保つ。
わたしの契約は 彼にとって確かなものである。
わたしは 彼の子孫をいつまでも
彼の王座を天の日数のように続かせる。
もし その子孫がわたしのおしえを捨て
わたしの定めのうちを歩まないなら
また もし彼らがわたしのおきてを破り
わたしの命令を守らないなら
わたしは杖をもって 彼らの背きを
むちをもって 彼らの咎を罰する。
しかし わたしは彼から恵みをもぎ取らず
わたしの真実を偽らない。
わたしは わたしの契約を汚さない。
唇から出たことを わたしは変えない。
わたしはかつて わが聖によって誓った。
わたしは決してダビデに偽りを言わないと。
彼の子孫は とこしえまでも続く。
その王座は 太陽のように わたしの前にあり
月のように とこしえに堅く立つ。
その子孫は 雲の上の確かな証人である。」セラ

しかし あなたは拒んでお捨てになりました。
あなたは 激しく怒っておられます。
あなたに油注がれた者に向かって。
あなたは あなたのしもべとの契約を廃棄し
彼の王冠を地に捨てて汚しておられます。
あなたは彼の城壁をことごとく打ち壊し
その要塞を廃墟とされました。
道行く者はみな 彼から奪い取り
彼は隣人のそしりの的となっています。
あなたは彼の仇の右手を高く上げ
彼の敵をみな喜ばせておられます。
しかも あなたは彼の剣の刃をさやに戻し
彼が戦いに立てないようにしておられます。
あなたは 彼の輝きを消し
彼の王座を地に投げ倒されました。
あなたは 彼の若い日を短くし
恥で彼をおおわれました。 セラ

いつまでですか。主よ。
あなたがどこまでも身を隠され
あなたの憤りが火のように燃えるのは。
心に留めてください。私の生涯がどれほどかを。
あなたがすべての人の子らを
いかにむなしいものとして創造されたかを。
生きていて死を見ない人は だれでしょう。
だれが自分自身を
よみの手から救い出せるでしょう。 セラ

主よ あなたのかつての恵みは
どこにあるのでしょうか。
あなたは 真実をもって
ダビデに誓われたのです。
主よ みこころに留めてください。
あなたのしもべたちの受ける恥辱を。
私が多くの国々の民をすべて
この胸にこらえていることを。
主よ あなたの敵どもはそしりました。
あなたに油注がれた者の足跡をそしったのです。
主は とこしえにほむべきかな。
アーメン、アーメン。

「神よ なぜ いつまでも拒み」July 11, 2025

「神よ なぜ いつまでも拒み」July 11, 2025

詩篇74篇は、アサフのマスキール。

神よ なぜ いつまでも拒み
御怒りをあなたの牧場の羊に燃やされるのですか。
どうか思い起こしてください。
昔あなたが買い取られ
ゆずりの民として贖われた あなたの会衆を。
あなたの住まいであるシオンの山を。
あなたの足を 永遠の廃墟に踏み入れてください。
敵は聖所であらゆる害を加えています。
あなたに敵対する者どもは
あなたの聖なる所でほえたけり
自分たちのしるしを そこに掲げています。
あたかも 木の茂みの中で
斧を高く振り上げる者のようです。
今や彼らは 手斧と槌で
聖所の彫り物をことごとく打ち砕き
あなたの聖所に火を放ち
あなたの御名の住まいを その地まで汚しました。
彼らは心の中で
「彼らを ことごとく征服しよう」と言い
国中の神の聖所をみな 焼き払いました。
もう私たちのしるしは見られません。
もはや預言者もいません。
いつまでそうなのかを知っている者も
私たちの間にはいません。
神よ いつまで はむかう者はそしるのですか。
敵は 永久に 御名を侮るのですか。
なぜ あなたは御手を 右の御手を
引いておられるのですか。
その手を懐から出して
彼らを滅ぼし尽くしてください。
神は 昔から私の王
この地において 救いのみわざを行う方。
あなたは 御力をもって海を打ち破り
その水の上の 竜の頭を砕かれました。
あなたは レビヤタンの頭を踏みにじり
砂漠に住むものたちの餌食とされました。
あなたは 泉と谷を切り開き
流れの絶えない川を涸らされました。
昼はあなたのもの 夜もあなたのもの。
あなたは月と太陽を備えられました。
あなたは 地のすべての境を定め
夏と冬を造られました。
主よ どうか 心に留めてください。
敵がそしり 愚かな民が御名を侮っていることを。
あなたの山鳩のいのちを
獣に引き渡さないでください。
あなたの悩む者たちのいのちを
永久に忘れないでください。
どうか 契約に目を留めてください。
地の暗い所は 暴虐の巣ですから。
虐げられる者が
辱めを受けて帰されることがなく
苦しむ者 貧しい者が
御名をほめたたえますように。
神よ 立ち上がり
ご自分の言い分を立ててください。
愚か者が休みなくあなたをそしっていることを
心に留めてください。
忘れないでください。
あなたに敵対する者の声を
あなたに向かい立つ者どもが
絶えずあげる叫びを。

「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ」June 10, 2025

「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ」June 10, 2025

詩篇43篇は、詩篇42篇から続いている。
「なぜ」という疑問詞が繰り返し使われる中、
一筋の希望の光が、詩人の心の闇を照らす。

神よ 私のためにさばいてください。
私の訴えを取り上げ
不敬虔な民の言い分を退けてください。
欺きと不正の人から 私を助け出してください。
あなたは私の力の神であられるからです。
なぜ あなたは私を退けられたのですか。
なぜ 私は敵の虐げに 嘆いて歩き回るのですか。
どうか あなたの光とまことを送り
それらが私を導くようにしてください。
あなたの聖なる山 あなたの住まいへと
それらが私を連れて行きますように。
こうして 私は神の祭壇に
私の最も喜びとする神のみもとに行き
竪琴に合わせて あなたをほめたたえます。
神よ 私の神よ。

わがたましいよ
なぜ おまえはうなだれているのか。
なぜ 私のうちで思い乱れているのか。
神を待ち望め。
私はなおも神をほめたたえる。
私の救い 私の神を。