福島第一原子力発電の3号機の爆発が1号機の爆発と比較検討され、水素爆発ではなく即時臨界(核爆発)が起こっていたと考察されています。
3号機はプルサーマルが導入されていたことを考えると、納得がいきます。
プルサーマルは和製英語で、「プルトニウムplutonium」と「サーマルthermal」を合成して作られた用語。ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX:mixed oxide of uranium-plutonium)を燃料に加工して使うため、より取り扱いに慎重を要する。
この違和感は何だろうか。
まるで映画のようだが、映画の映像でもない。
リアルだけどリアルさがない。
この国で現実に起こっていることなのに、現実味がない。
なぜか。
それは、報道映像では一人の遺体も、一人の死につつある人も、決して画面に現れないから。
映画であれば、人が死んでいくシーンや数えきれない遺体が、これでもかと露骨に画面にクローズアップされるのに。
巧みにリアルを切り取って編集された報道映像は、もはや仮想現実・バーチャルリアリティでしかない。
生身の人間の無力さ、死という現実、魂の叫び。
そういったリアルを巧みに覆い隠した、血の通わない仮想現実・バーチャルリアリティでしかない。