礼拝メッセージ「国家的悔い改め」

礼拝メッセージ「国家的悔い改め」(クリックで聴けます)

聖書箇所:ヨナ3章

そこで、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者から低い者まで荒布を着た。このことがニネベの王の耳に入ると、彼は王座から立って、王服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中にすわった。王と大臣たちの命令によって、次のような布告がニネベに出された。「人も、獣も、牛も、羊もみな、何も味わってはならない。草をはんだり、水を飲んだりしてはならない。人も、家畜も、荒布を身にまとい、ひたすら神にお願いし、おのおの悪の道と、暴虐な行いから立ち返れ。もしかすると、神が思い直してあわれみ、その燃える怒りをおさめ、私たちは滅びないですむかもしれない。」ヨナ書3章5−9節

恵み深い主から、再びチャンスを与えられた預言者ヨナは、ニネベに行って主のことばを伝えました。そのとき津波のような衝撃が起こり、上記のような、「国家的悔い改め」が起こりました。

イエス・キリストは、以下のようにニネベの人々の悔い改めに太鼓判を押しておられます。

「ニネベの人々が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。(マタイ福音書12章41節)」

聖書が語る「悔い改め」とは、向きを変えることです。それは、神に背を向けて生きることを止め、神の方に方向転換をし、神に向かって生きることを意味します。主なる神はあわれみ深い方ですから、向きを変える私たちを、大喜びで迎えてくださいます。

福島第一原発3号機の爆発についての解説 4月26日

福島第一原子力発電の3号機の爆発が1号機の爆発と比較検討され、水素爆発ではなく即時臨界(核爆発)が起こっていたと考察されています。
3号機はプルサーマルが導入されていたことを考えると、納得がいきます。

プルサーマルは和製英語で、「プルトニウムplutonium」と「サーマルthermal」を合成して作られた用語。ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX:mixed oxide of uranium-plutonium)を燃料に加工して使うため、より取り扱いに慎重を要する。

原子力発電所問題に取り組むために

2011年4月28日更新

原子力発電所問題に取り組むためには、まず私たちの内にある問題(聖書では罪と呼ぶ)に向き合い、立ち向かわなければならない。私たちの内にある問題は、高慢、虚偽、怠惰という3つの形で表面化する。

1、高慢という罪
地位や権力やお金を手にして、なお高慢にならない人がいるだろうか。学歴や業績や経験によって、自分を他の人よりも優れていると思わない人がいるだろうか。そんな人はいない。その結果、自分を過信し、技術や科学を過信し、絶対安全だとか絶対大丈夫だという言葉を、癒着しながら大まじめに口にすることができるようになる。そのような高慢はどこから生じるのだろうか。そのような高慢は、自分が神になろうと試みるところから生じる。その高慢は、「神はいない。私は造られたわけでも生かされているわけでもない。」、「救い主など必要ない。私が救い主だ!私は自分で自分を救うことができる。」という最悪のレベル7に至る。しかし想定外の出来事が起こると、たちまち制御不能状態、コントロール不能状態に陥る。

さらに神に対する高慢は、他の人々に対する高慢でもある。すなわち「あんたなんかいなくても私は一人で生きていける」という高慢である。このような高慢が他者と共に生きることを拒絶し、不健全な個人主義をもたらしている。そのような高慢によって、背筋の凍るような孤独が広がっていく。実は孤独死問題もこのような高慢がもたらしている。

2、虚偽という罪
一度ウソをついてしまうと、そのウソを隠し続けるためにウソをつき続けなければならない。その結果、全部ウソだったということになる。一度もウソをついたことのない人がいるだろうか。そんな人はいない。何か問題が起こると、私たちは実に巧みな虚偽の言葉によって、自己正当化しながら誰かに責任転嫁をし、不都合な情報を隠蔽し、必死になって自己保身、責任逃れをすることしかできない。放射能は死の灰と呼ばれている。放射能が健康に良くて元気になれるというのは真っ赤なウソである。放射能が飲食や呼吸によって体内に取り込まれ、内部被曝状態になれば、確実に肉体と遺伝子情報を破壊していく。特に妊婦や乳幼児が影響を受けやすい。

3、怠惰という罪
楽をして怠けたいと思わない人がいるだろうか。自分さえ安全で豊かな人生を生きることができたら、他の人がどうなってもかまわないと思わない人がいるだろうか。そんな人はいない。その結果、自分はきつい仕事から逃げ、危険な仕事や職場からも逃れ、できるだけ楽で収入の多い仕事を慕い求めることになる。ひと度甘い汁を吸い始めたら、もうやめられないだろう。チェック機関がきちんとした安全確認を怠るなら、複雑な構造を持つ巨大な原子力プラントが大事故を起こすのは時間の問題となる。

★結論と適用
実に私たちの内にある同じ問題が、原子力発電所とその社会システム全体(政府、政治家、官僚、学者、原子力安全・保安院、電力会社、顧客、地域住民)を生み出し、危険な暴走を肯定し続け、原発震災をもたらすのである。そして福島原発や柏崎刈羽原発で作られた電気は、その地方で使われることなく首都圏へ長距離送電線で送られて来る。首都圏において豊かに電気を消費しながら生活している者が、原子力問題を避けて通ることはできない。

しかし私たちの内にある罪と言う名の問題、すなわち高慢、虚偽、怠惰に、自分の力で打ち勝つことのできる人がいるだろうか。そんな人はひとりもいない。

私たちの内にある問題、高慢、虚偽、怠惰に打ち勝つためには、それらに謙遜、真実、忠実によって打ち勝ってくださった勝利者である主イエス・キリストを信じて受け入れ、聴く祈りによって聖書に親しみ、熱心に求める祈りによって聖霊に満たされ続け、キリストと共に生き続ける以外にない。

お勧めの本「原子炉時限爆弾ー大地震におびえる日本列島」

原子力発電に賛成の方も反対の方も、ぜひお読みになってください。日本における原子力発電の是非を問うためには、必読の書です。

以下本文より。

科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は、電力会社にも一人もいない。その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たちに分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである。