新しい旅立ちの時 October 5, 2025

「新しい旅立ちの時」October 5, 2025

これはテラの歴史である。テラはアブラム、ナホル、ハランを生み、ハランはロトを生んだ。ハランは父テラに先立って、親族の地であるカルデア人のウルで死んだ。アブラムとナホルは妻を迎えた。アブラムの妻の名はサライであった。ナホルの妻の名はミルカといって、ハランの娘であった。ハランはミルカの父、またイスカの父であった。サライは不妊の女で、彼女には子がいなかった。テラは、その息子アブラムと、ハランの子である孫のロトと、息子アブラムの妻である嫁のサライを伴い、カナンの地に行くために、一緒にカルデア人のウルを出発した。しかし、ハランまで来ると、彼らはそこに住んだ。テラの生涯は二百五年であった。テラはハランで死んだ。創世記11章27ー32節

アブラムの父テラは、運命の決断をして、息子アブラムとその妻サライ、アブラムの甥のロトを連れて、住み馴れたカルデア人のウルを出発しました。天と地を造られた主なる神の招きに応えて、まだ見ぬ約束の地カナンに行くための、新しい旅立ちの時です。

ヨシュア記24章2節に、「あなたがたの父祖たち、アブラハムの父でありナホルの父であるテラは昔、ユーフラテス川の向こうに住み、ほかの神々に仕えていた。」とあるように、彼らが住んでいたカルデア人のウルは、バビロンと同様に月の神などを拝むメソポタミアの町でした。

ところが、ハランまで来ると、彼らはそこに住み着いてしまいます。そしてアブラムの父テラは、そこで天に召されます。テラの生涯は二百五年でした。現代に生かされている私たちも、この世に住み着いてしまう誘惑に絶えずさらされています。君が人生の時。さあ、天を見上げて、地上を旅しましょう。

神の恵みの選びは脈々と October 4, 2025

「神の恵みの選びは脈々と」October 4, 2025

これはセムの歴史である。セムは百歳のとき、アルパクシャデを生んだ。それは大洪水の二年後のことであった。セムはアルパクシャデを生んでから五百年生き、息子たち、娘たちを生んだ。アルパクシャデは三十五年生きて、シェラフを生んだ。アルパクシャデはシェラフを生んでから四百三年生き、息子たち、娘たちを生んだ。シェラフは三十年生きて、エベルを生んだ。シェラフはエベルを生んでから四百三年生き、息子たち、娘たちを生んだ。エベルは三十四年生きて、ペレグを生んだ。エベルはペレグを生んでから四百三十年生き、息子たち、娘たちを生んだ。ペレグは三十年生きて、レウを生んだ。ペレグはレウを生んでから二百九年生き、息子たち、娘たちを生んだ。レウは三十二年生きて、セルグを生んだ。レウはセルグを生んでから二百七年生き、息子たち、娘たちを生んだ。セルグは三十年生きて、ナホルを生んだ。セルグはナホルを生んでから二百年生き、息子たち、娘たちを生んだ。ナホルは二十九年生きて、テラを生んだ。ナホルはテラを生んでから百十九年生き、息子たち、娘たちを生んだ。テラは七十年生きて、アブラムとナホルとハランを生んだ。 創世記11章10ー26節

ノアの息子セムの子孫の10代目に、テラから三人の息子、アブラムとナホルとハランが生まれます。このアブラムが、イスラエルの父祖、後のアブラハムです。創世記5章をふり返ると、アダムの息子セツの子孫の系図においても、10代目にノアから三人の息子、セム、ハム、ヤフェテが生まれています。

アダムの息子セツから、脈々と神の恵みの選びが受け継がれ、ついに神の時が満ち、アブラムが誕生しました。その間に二つの大きな出来事がありました。地球規模の大洪水とバベルの塔による世界言語の分断です。

日本は戦後80年を迎えています。焼け跡からの復興期、高度成長期、オイルショック、バブル崩壊、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、世界同時不況、少子高齢化、東日本大震災・原発震災、新型コロナウイルス感染症、安倍元首相銃撃事件と旧統一教会の政治癒着問題、そしてキリスト教会内で牧師も信徒も半数以下になると予測される2030年問題。現代の日本においても、脈々と神の恵みの選びは受け継がれています。ついに神の時が満ちるのを、待ちつつ急ぎましょう。

バベルの塔で神がことばを混乱させた目的 October 3, 2025

「バベルの塔で神がことばを混乱させた目的」October 3, 2025

さて、全地は一つの話しことば、一つの共通のことばであった。人々が東の方へ移動したとき、彼らはシンアルの地に平地を見つけて、そこに住んだ。彼らは互いに言った。「さあ、れんがを作って、よく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを、漆喰の代わりに瀝青を用いた。彼らは言った。「さあ、われわれは自分たちのために、町と、頂が天に届く塔を建てて、名をあげよう。われわれが地の全面に散らされるといけないから。」そのとき主は、人間が建てた町と塔を見るために降りて来られた。主は言われた。「見よ。彼らは一つの民で、みな同じ話しことばを持っている。このようなことをし始めたのなら、今や、彼らがしようと企てることで、不可能なことは何もない。さあ、降りて行って、そこで彼らのことばを混乱させ、互いの話しことばが通じないようにしよう。主が彼らをそこから地の全面に散らされたので、彼らはその町を建てるのをやめた。それゆえ、その町の名はバベルと呼ばれた。そこで主が全地の話しことばを混乱させ、そこから主が人々を地の全面に散らされたからである。創世記11章1ー9節

バベルの塔の出来事は、セムの子孫をもう一度分離させ、聖別するための荒治療でした。なぜなら、ペレグの時代、神の配慮によって東の高原地帯に住んでいたセムの子孫が、バベルの塔が建設されるシンアル平野に移り住んでいたからです。

ニムロデ王国から悪影響を受けていたセムの子孫を、神に反逆するライフスタイルからもう一度分離させるために、神は一つであったことばを混乱させ、互いの話しことばが通じないようにされました。

日本でも、地方で育った青年のほとんどが、スカイツリーがそびえる東京に上京します。東京は世界的にも珍しいバベル・バビロンのような都市で、文化の中心、政治の中心、そして経済の中心だからです。(例えばアメリカでは、文化の中心と政治の中心と経済の中心は3つの都市に分かれています。文化の中心はハリウッド、政治の中心はワシントンDC、経済の中心はニューヨーク)だから神は、東京においても、ことばを混乱させ、互いの話しが通じないようにされます。

地が分けられたペレグの時代 October 2, 2025

「地が分けられたペレグの時代」October 2, 2025

2025-10-02

セムにも子が生まれた。セムはエベルのすべての子孫の先祖であり、ヤフェテの兄であった。セムの子らはエラム、アッシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム。アラムの子らはウツ、フル、ゲテル、マシュ。アルパクシャデはシェラフを生み、シェラフはエベルを生んだ。エベルには二人の息子が生まれ、一人の名はペレグであった。その時代に地が分けられたからである。彼の兄弟の名はヨクタンであった。ヨクタンが生んだのは、アルモダデ、シェレフ、ハツァルマベテ、エラフ、ハドラム、ウザル、ディクラ、オバル、アビマエル、シェバ、オフィル、ハビラ、ヨバブ。これらはみな、ヨクタンの子であった。彼らが住んだ地は、メシャからセファルに及ぶ東の高原地帯であった。以上が、その氏族、その言語、その地、国民ごとの、セムの子孫である。以上が、それぞれの家系による、国民ごとの、ノアの子孫の諸氏族である。大洪水の後、彼らからもろもろの国民が地上に分かれ出たのである。 創世記10章21ー32節

神はノアの息子たちからセムを選んで、セムの子孫を東の高原地帯に住まわせていました。他の兄弟たちによる悪影響を避けるためです。ところが、ペレグの時代に地が分けられたと記録されています。ペレグの名前は、分けられた(パラグ)から付けられています。

ペレグの時代、彼らはバベルの塔が建設されるシンアル平野に、神に反逆するニムロデ王国の都市文明に憧れ、東の高原からバベルに通い、塔の近くに身を寄せました。地方の教会で育てられたクリスチャン青年たちが、スカイツリーがそびえる東京メトロ、関東平野に憧れて上京するように。次章に記されるバベルの塔の出来事は、セムたちをもう一度分離させ、聖別するための荒治療でした。

聖書と学び会のご案内

水曜14時からと20時から、聖書と祈り会です。

2025年10月1日の聖書と祈り会メッセージ。決してあなたがたの求めに応じない。
聖書はエゼキエル書20章27−49節。
ともに聞く聖書はこちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠http://graceandmercy.or.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠
資料はこちら⁠https://flic.kr/p/2rwDBGJ

エゼキエル20−2

神に反逆する大バビロンのルーツ October 1, 2025

「神に反逆する大バビロンのルーツ」October 1, 2025

ハムの子らはクシュ、ミツライム、プテ、カナン。クシュの子らはセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカ。ラアマの子らはシェバ、デダン。クシュはニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の勇士となった。彼は主の前に力ある狩人であった。それゆえ、「主の前に力ある狩人ニムロデのように」と言われるようになった。彼の王国の始まりは、バベル、ウルク、アッカド、カルネで、シンアルの地にあった。その地から彼はアッシュルに進出し、ニネベ、レホボテ・イル、カルフ、およびニネベとカルフの間のレセンを建てた。それは大きな町であった。ミツライムが生んだのは、ルディ人、アナミム人、レハビム人、ナフトヒム人、パテロス人、カスルヒム人、カフトル人。このカスルヒム人からペリシテ人が出た。カナンが生んだのは、長子シドン、ヒッタイト、エブス人、アモリ人、ギルガシ人、ヒビ人、アルキ人、シニ人、アルワデ人、ツェマリ人、ハマテ人。その後、カナン人の諸氏族が分かれ出た。それでカナン人の領土は、シドンからゲラルに向かって、ガザに至り、ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイムに向かって、ラシャにまで及んだ。以上が、その氏族、その言語、その地、国民ごとの、ハムの子孫である。 創世記10章6ー20節

ノアの破れ口を拡げたゆえに、のろわれたカナンの父ハムの子孫から、ニムロデが登場します。「われわれは反逆しよう」という意味の名前通り、ニムロデは神に反逆し、武力で王国を起こし、王座に着きました。彼らはやがて滅ぼされるソドムやゴモラの住民にもなります。

バベルの塔で有名なバベルは、ニムロデの王国です。そしてバベルは、バビロンの語源です。主にハムの子孫から、神に反逆する民族が分かれ出ました。彼らは約束の地の先住民となり、神に敵対するゆえにイスラエルに敵対し、やがて世の終わりに滅ぼされる大バビロンに至ります。