「もし御前の破れに立たなかったなら」August 12, 2025
詩篇106篇は、
恩を仇で返す人間の、暗い歴史を語り継ぐ。
喉元過ぎれば熱さを忘れる人間の、破れを見つめる。
「もし 神に選ばれた人モーセが
滅ぼそうとする激しい憤りを収めていただくために
御前の破れに立たなかったなら
どうなっていたことか。」
ハレルヤ。
主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。
その恵みはとこしえまで。
だれが主の大能のわざを告げ
主の誉れのすべてを語り聞かせることができよう。
幸いなことよ さばきを守る人々
いかなるときにも正義を行う人は。主よ あなたが御民を受け入れてくださるときに
私を心に留め
あなたの御救いのときに
私を顧みてください。
そのとき 私はあなたに選ばれた者たちの幸せを見
あなたの国民の喜びを喜びとし
あなたのゆずりの民とともに誇ることができます。私たちは 先祖と同じように罪を犯し
不義を行い 悪を行ってきました。
私たちの先祖はエジプトで
あなたの奇しいみわざを悟らず
あなたの豊かな恵みを思い出さず
かえって 海のほとり 葦の海で逆らいました。しかし主は 御名のゆえに 彼らを救われた。
ご自分の力を知らせるために。
主が葦の海を叱ると 海は干上がり
主は彼らに深みの底を歩かせられた。
まるで荒野を行くように。
主は 憎む者の手から彼らを救い
敵の手から彼らを贖われた。
水は彼らの敵を包み
彼らの一人さえも残らなかった。
すると 彼らはみことばを信じ
主への賛美を歌った。しかし 彼らはすぐに みわざを忘れ
主のさとしを待ち望まなかった。
彼らは荒野で激しい欲望にかられ
荒れ地で神を試みた。
そこで 主は彼らにその欲するものを与え
彼らのいのちを衰えさせた。彼らが宿営で 主の聖徒
モーセとアロンをねたんだとき
地は口を開け ダタンを吞み込み
アビラムの仲間を包んでしまった。
その仲間の間で火が燃え上がり
炎が悪者どもを焼き尽くした。彼らはホレブで子牛を造り
鋳物の像を拝んだ。
こうして彼らは 自分たちの神の栄光を
草を食らう雄牛の像と取り替えた。
彼らは 自分たちの救い主である神を忘れた。
エジプトで大いなることをなさった方を。
ハムの地で奇しいみわざを
葦の海のほとりで恐るべきみわざを行われた方を。
それで神は
「彼らを根絶やしにする」と言われた。
もし 神に選ばれた人モーセが
滅ぼそうとする激しい憤りを収めていただくために
御前の破れに立たなかったなら
どうなっていたことか。しかも彼らは尊い地を蔑み
神のみことばを信じず
自分たちの天幕の中で不平を言い
主の御声を聞かなかった。
それで主は彼らにこう誓われた。
彼らを荒野で打ち倒し
その子孫を国々の間に投げ散らし
彼らを地にあまねくまき散らそうと。彼らはまた バアル・ペオルとくびきをともにし
死者へのいけにえを食べた。
こうして 自らの行いによって御怒りを引き起こし
彼らに主の罰が下った。
そのとき ピネハスが立ち
仲立ちをしたので 主の罰は終わった。
このことは 代々にわたり永遠に
彼の義と認められた。彼らはメリバの水のほとりで主を怒らせた。
モーセは彼らのゆえに わざわいを被った。
彼らが主の御霊に逆らったとき
彼が軽率なことを口にしたのである。彼らは 主が命じられたのに
諸国の民を滅ぼさず
かえって 異邦の民と交わり
その習わしに倣い
その偶像に仕えた。
それが彼らにとって罠となった。
彼らは自分たちの息子と娘を
悪霊へのいけにえとして献げ
咎なき者の血を流した。
彼らの息子や娘たちの血
それをカナンの偶像のいけにえとした。
こうしてその国土は血で汚された。
このように彼らは その行いによって自分を汚し
そのわざによって姦淫を犯した。それで 主の怒りは御民に向かって燃え上がり
主はご自分のゆずりの民を忌み嫌われた。
主は彼らを国々の手に渡されたので
彼らを憎む者たちが彼らを支配した。
敵どもが彼らを虐げたので
彼らは征服され 敵の手に下った。
主は幾たびとなく彼らを救い出されたが
彼らは相謀って逆らい
自分たちの不義の中におぼれた。それでも 彼らの叫びを聞いたとき
主は彼らの苦しみに目を留められた。
主は彼らのためにご自分の契約を思い起こし
豊かな恵みにしたがって 彼らをあわれまれた。
彼らを捕らえ移したすべての者たちから
彼らがあわれまれるようにしてくださった。私たちの神 主よ 私たちをお救いください。
国々から私たちを集めてください。
あなたの聖なる御名に感謝し
あなたの誉れを勝ち誇るために。
ほむべきかな イスラエルの神 主。
とこしえから とこしえまで。民はみな「アーメン」と言え。
ハレルヤ。