信仰の父としての風格 October 15, 2025

「信仰の父としての風格」October 15, 2025

ソドムの王はアブラムに言った。「人々は私に返し、財産はあなたが取ってください。」アブラムはソドムの王に言った。「私は、いと高き神、天と地を造られた方、主に誓う。糸一本、履き物のひも一本さえ、私はあなたの所有物から何一つ取らない。それは、『アブラムを富ませたのは、この私だ』とあなたが言わないようにするためだ。ただ、若い者たちが食べた物と、私と一緒に行動した人たちの取り分は別だ。アネルとエシュコルとマムレには、彼らの取り分を取らせるように。」創世記14章21ー24節

邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちが住むソドムの王は、「人々は私に返し、財産はあなたが取ってください。」とアブラムを迎えました。アブラムはソドムの王に以下のように語ります。ソドムの王に対するアブラムの言葉に、信仰の父としての風格がにじみ出ています。

「私は、いと高き神、天と地を造られた方、主に誓う。糸一本、履き物のひも一本さえ、私はあなたの所有物から何一つ取らない。それは、『アブラムを富ませたのは、この私だ』とあなたが言わないようにするためだ。ただ、若い者たちが食べた物と、私と一緒に行動した人たちの取り分は別だ。アネルとエシュコルとマムレには、彼らの取り分を取らせるように。」

サレムの王メルキゼデク October 14, 2025

「サレムの王メルキゼデク」October 14, 2025

アブラムが、ケドルラオメルと彼に味方する王たちを打ち破って戻って来たとき、ソドムの王は、シャベの谷すなわち王の谷まで、彼を迎えに出て来た。また、サレムの王メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。彼はアブラムを祝福して言った。「アブラムに祝福あれ。いと高き神、天と地を造られた方より。いと高き神に誉れあれ。あなたの敵をあなたの手に渡された方に。」 アブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。創世記14章17ー20節

アブラムが戻って来た時、二人の王がアブラムを迎えました。サレムの王とソドムの王です。サレムの王メルキゼデクは、いと高き神の祭司としてパンとぶどう酒を持ってアブラムを迎え、祝福の言葉を語りました。「アブラムに祝福あれ。いと高き神、天と地を造られた方より。いと高き神に誉れあれ。あなたの敵をあなたの手に渡された方に。」メルキゼデクについて、ヘブル人への手紙7章1ー4節では以下のように語られています。

このメルキゼデクはサレムの王で、いと高き神の祭司でしたが、アブラハムが王たちを打ち破って帰るのを出迎えて祝福しました。アブラハムは彼に、すべての物の十分の一を分け与えました。彼の名は訳すと、まず「義の王」、次に「サレムの王」、すなわち「平和の王」です。父もなく、母もなく、系図もなく、生涯の初めもなく、いのちの終わりもなく、神の子に似た者とされて、いつまでも祭司としてとどまっているのです。さて、その人がどんなに偉大であったかを考えてみなさい。族長であるアブラハムでさえ、彼に一番良い戦利品の十分の一を与えました。

実にメルキゼデクは、受肉前にパンとぶどう酒を持って現れてくださったJESUSなのです。アブラムは自発的に、喜んで、すべての物の十分の一をメルキゼデク(JESUS)に与えました。ここに十分の一献金の起源があります。

危機を機会に変える準備期間 October 13, 2025

「危機を機会に変える準備期間」October 13, 2025

一人の逃亡者が、ヘブル人アブラムのところに来て、そのことを告げた。アブラムは、アモリ人マムレの樫の木のところに住んでいた。マムレはエシュコルとアネルの兄弟で、彼らはアブラムと盟約を結んでいた。アブラムは、自分の親類の者が捕虜になったことを聞き、彼の家で生まれて訓練された者三百十八人を引き連れて、ダンまで追跡した。夜、アブラムとそのしもべたちは分かれて彼らを攻め、彼らを打ち破り、ダマスコの北にあるホバまで追跡した。そして、アブラムはすべての財産を取り戻し、親類のロトとその財産、それに女たちやほかの人々も取り戻した。創世記14章13ー16節

戦場から逃れて来た者から、「あなたの親戚のロトが戦争に巻き込まれて捕虜となった」という知らせを聞いた時、ヘブル人アブラムは立ち上がります。彼の家で生まれて訓練された者三百十八人を引き連れて、ダンまで追跡しました。

そして暗くなった夜、アブラムとそのしもべたちは分かれて奇襲し、彼らを打ち破ります。その結果、アブラムはすべての財産を取り戻し、親類のロトとその財産、それに女たちやほかの人々も取り戻すことができました。

人を恐れて自己保身に走っていたアブラムが、神を恐れて人を恐れない新しいアブラムに変えられました。日々主のための祭壇を築き、主とともに歩む日常生活が、危機を機会に変える準備期間となったのです。

さあ、目を上げて、見渡しなさい October 11, 2025

「さあ、目を上げて、見渡しなさい」October 11, 2025

ところが、ソドムの人々は邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちであった。ロトがアブラムから別れて行った後、主はアブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡しなさい。わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたに、そしてあなたの子孫に永久に与えるからだ。わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができる。立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに与えるのだから。」そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のための祭壇を築いた。創世記13章13ー18節

邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちが住むソドムに天幕を移していたロトが心配です。一方、カナンの地に別れて住んだアブラムは、自分の足りなさを覚えて、しょんぼりしていたようです。うつむくアブラムに主は言われます。

「さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡してごらん。わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたとあなたの子孫に永久に与えるから。わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができるだろう。さあ立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに与えるのだから。」

目を上げて見渡したアブラムは元気を回復し、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来ます。そして主のための祭壇を築き、主とともに歩む日常を続けます。

お互い所有するものが多すぎて October 10, 2025

「お互い所有するものが多すぎて」October 10, 2025

そこで、アブラムはエジプトを出て、ネゲブに上った。妻と、所有するすべてのものと、ロトも一緒であった。アブラムは家畜と銀と金を非常に豊かに持っていた。彼はネゲブからベテルまで旅を続けて、ベテルとアイの間にある、最初に天幕を張った場所まで来た。そこは、彼が以前に築いた祭壇の場所であった。アブラムはそこで主の御名を呼び求めた。アブラムと一緒に来たロトも、羊の群れや牛の群れ、天幕を所有していた。その地は、彼らが一緒に住むのに十分ではなかった。所有するものが多すぎて、一緒に住めなかったのである。そのため、争いが、アブラムの家畜の牧者たちと、ロトの家畜の牧者たちの間に起こった。そのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。アブラムはロトに言った。「私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親類同士なのだから。全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったので、その地はツォアルに至るまで、主の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた。ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選んだ。そしてロトは東へ移動した。こうして彼らは互いに別れた。アブラムはカナンの地に住んだ。一方、ロトは低地の町々に住み、ソドムに天幕を移した。創世記13章1ー12節

ただ主の恵みによって、妻サライと共にエジプトを後にしたアブラムは、家畜と銀と金を非常に豊かに持っていました。アブラムはベテルまで旅を続けて、ベテルとアイの間にある、最初に天幕を張った場所まで戻って来ました。彼が以前に築いた祭壇の場所です。信仰の原点に戻ったアブラムは、そこで主の御名を呼び求めました。

ロトもまた、多くの羊の群れや牛の群れ、天幕を所有するようになりました。お互い所有するものが多すぎて、一緒に住めなくなったアブラムは、ロトに提言します。「私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親類同士なのだから。全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」

ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選び、東へ移動しました。さらにロトは低地の町々に住み、ついにソドムに天幕を移します。アブラムはカナンの地に別れて住みました。

サライは愛しても愛しても人の妻 October 9, 2025

「サライは愛しても愛しても人の妻」October 9, 2025

アブラムがエジプトにやって来たとき、エジプト人はサライを見て、非常に美しいと思った。ファラオの高官たちが彼女を見て、ファラオに彼女を薦めたので、サライはファラオの宮廷に召し入れられた。アブラムにとって、物事は彼女のゆえにうまく運んだ。それで彼は、羊の群れ、牛の群れ、ろば、それに男奴隷と女奴隷、雌ろば、らくだを所有するようになった。しかし、主はアブラムの妻サライのことで、ファラオとその宮廷を大きなわざわいで打たれた。そこで、ファラオはアブラムを呼び寄せて言った。「あなたは私に何ということをしたのか。彼女があなたの妻であることを、なぜ私に告げなかったのか。なぜ、『私の妹です』と言ったのか。だから、私は彼女を自分の妻として召し入れたのだ。さあ今、あなたの妻を連れて、立ち去るがよい。」ファラオがアブラムについて家来に命じたので、彼らは彼を、妻と、所有するすべてのものと一緒に送り出した。創世記12章14ー20節

美しすぎるサライを、ファラオの高官たちが見つけたので、サライはエジプトの王ファラオの宮廷に召し入れられます。アブラムにとって、物事は彼女のゆえにうまく運びました。アブラムは、羊の群れ、牛の群れ、ろば、それに男奴隷と女奴隷、雌ろば、らくだを所有するようになったのです。サライは愛しても愛しても人の妻・・・。

もしこの時、主なる神が介入されなければ、主なる神の壮大なご計画は台無しでした。この後の聖書が書かれることもなかったでしょう。しかしただハレルヤです!いつくしみ深い主なる神は、私たちの破れ口をすべておおい、きれいさっぱり尻拭いしてくださるのですから。

自己保身に走ってしまう原因 October 8, 2025

「自己保身に走ってしまう原因」October 8, 2025

アブラムはなおも進んで、ネゲブの方へと旅を続けた。その地に飢饉が起こったので、アブラムは、エジプトにしばらく滞在するために下って行った。その地の飢饉が激しかったからである。彼がエジプトに近づいて、その地に入って行こうとしたとき、妻のサライに言った。「聞いてほしい。私には、あなたが見目麗しい女だということがよく分かっている。エジプト人があなたを見るようになると、『この女は彼の妻だ』と言って、私を殺し、あなたを生かしておくだろう。私の妹だと言ってほしい。そうすれば、あなたのゆえに事がうまく運び、あなたのおかげで私は生き延びられるだろう。」 創世記12章9ー13節

今日の場面で、アブラムは自己保身に走り、妻のサライを犠牲にしても自分だけ助かろうと画策します。アブラムの弱さが、危機的状況の中で露呈しました。女性の方に質問します。もしこの当時に行けたら、あなたはアブラムの妻になりたいと願われるでしょうか?

男性の方に質問します。なぜアブラムは、自己保身に走ったのでしょう?なぜアブラムは、人を恐れたのでしょう?なぜアブラムは、約束の地に戻らず、エジプトに向かったのでしょう?

雨季だけ鉄砲水によって川が生じるネゲブの方へと旅を続けたアブラムが、祭壇を築いたとは書かれていません。主の御名を呼び求めたとも書かれていません。もしピンチをチャンスと受け止め、激しい飢饉の時に祭壇を築き、苦しむ時そこで主の御名を叫び求め、主の導きを求めていたなら、自己保身に走る必要はなかったでしょう。