「迫害の中からの叫び」July 6, 2025

「迫害の中からの叫び」July 6, 2025

詩篇69篇は、指揮者のために。
「ゆりの花」の調べにのせて。ダビデによる。

神よ 私をお救いください。
水が喉にまで入って来ました。
私は深い泥沼に沈み
足がかりもありません。
私は大水の底に陥り
奔流が私を押し流しています。
私は叫んで疲れ果て
喉は渇き
目も衰え果てました。
私の神を待ちわびて。
ゆえなく私を憎む者は
私の髪の毛よりも多く
私を滅ぼそうとする者
私の敵 偽り者は強いのです。
私は 奪わなかった物さえ
返さなければならないのですか。

神よ あなたは私の愚かさをご存じです。
私の数々の罪過は あなたに隠されていません。
万軍の神 主よ あなたを待ち望む者たちが
私のために恥を見ないようにしてください。
イスラエルの神よ あなたを慕い求める者たちが
私のために卑しめられないようにしてください。
あなたのことで 私はそしりを受け
恥辱が私の顔をおおっているのです。
私は自分の兄弟から のけ者にされ
母の子らには よそ者となりました。
それは あなたの家を思う熱心が
私を食い尽くし
あなたを嘲る者たちの嘲りが
私に降りかかったからです。
私が断食し わが身を泣き悲しむと
それが私への嘲りのもととなりました。
私が粗布を自分の衣とすると
私は彼らの物笑いの種となりました。
門に座る者たちは私のうわさ話をし
私は酔いどれの歌になりました。

しかし私は 主よ あなたに祈ります。
神よ みこころの時に
あなたの豊かな恵みにより
御救いのまことをもって 私に答えてください。
私を泥沼から救い出し
沈まないようにしてください。
私を憎む者どもから 大水の底から
救い出してください。
奔流が私を押し流さず
深い淵が私を吞み込まず
穴が私の上で口を閉じないようにしてください。

主よ 私に答えてください。
いつくしみ深い あなたの恵みのゆえに。
あなたのあわれみの豊かさにしたがって
私に御顔を向けてください。
あなたのしもべに御顔を隠さないでください。
私は苦しんでいます。早く私に答えてください。
私のたましいに近づき これを贖ってください。
そうして 私の敵から私を贖い出してください。

あなたはよくご存じです。
私への嘲りと 恥と恥辱とを。
私に敵する者はみな あなたの御前にいます。
嘲りが私の心を打ち砕き
私はひどく病んでいます。
私が同情を求めても
それはなく
慰める者たちを求めても
見つけられません。
彼らは私の食べ物の代わりに 毒を与え
私が渇いたときには酢を飲ませました。

彼らの前の食卓は罠となり
栄えるときに 落とし穴となりますように。
彼らの目が暗くなり 見えなくなりますように。
その腰がいつもよろけますように。
あなたの憤りを 彼らの上に注いでください。
燃える怒りを 彼らに追いつかせてください。
彼らの宿営が荒れ果て
その天幕から住む者が絶えますように。
彼らは あなたが打たれた者を迫害し
あなたに刺し貫かれた者の痛みを言いふらします。
どうか 彼らの咎に咎を加え
彼らをあなたの義のうちに入れないでください。
彼らがいのちの書から消し去られますように。
正しい者と並べて
彼らが書き記されることがありませんように。

私は苦しんで 痛みの中にいます。
神よ 御救いが私を高く上げますように。
歌をもって 私は神の御名をほめたたえ
感謝をもって 私は神をあがめます。
それは 雄牛にまさって主に喜ばれます。
角が生え ひづめが割れた若い牛にまさって。
心の貧しい者たちよ 見て喜べ。
神を求める者たちよ あなたがたの心を生かせ。
主は 貧しい者に耳を傾け
捕らわれたご自分の民を蔑まれない。

天地よ 主をほめたたえよ。
海とそこにうごめくすべてのものも。
まことに神は シオンを救い
ユダの町々を建て直される。
彼らはそこに住み そこを自分たちの所有とする。
主のしもべたちの子孫はその地を受け継ぎ
御名を愛する者たちはそこに住む。

目から鱗が落ちた人 November 23, 2024

「目から鱗が落ちた人」November 23, 2024

「目から鱗が落ちる」とか、「目からうろこ」という表現がある。
実はThe Bible・聖書の中に起源がある。
その部分、新約聖書、使徒の働き9章17ー18節を以下に記す。

そこでアナニアは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」するとただちに、サウロの目から鱗のような物が落ちて、目が見えるようになった。そこで、彼は立ち上がってバプテスマを受け、…

目から鱗が落ちたのは、サウロ、別名パウロという人物。
彼はJESUSをメシア・キリストと信じる者を熱心に迫害していた。
しかし復活されたJESUSに待ち伏せされ、
天からの光によって地に打ち倒され、目が見えなくなった。
「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」とJESUSは問われた。

やがてサウロのもとにアナニアという人物が遣わされる。
アナニアがサウロの上に手を置いて祈った時、
サウロの目から鱗のような物が落ち、目が見えるようになった。
サウロは、JESUSこそがメシア・キリストであることを確信し、
バプテスマ・洗礼を受け、JESUSの証人として走り始める。

JESUSをメシアとして信じたユダヤ人をメシアニック・ジューと呼ぶが、
メシアニック・ジューは、裏切り者として、ユダヤ人から迫害を受ける。
しかし目から鱗が落ちたユダヤ人は、
JESUS(ユダヤ名はイエシュア)をメシアとして信じ受け入れる。

パウロは、ユダヤ人同胞に迫害され、終始いのち狙われても、
同胞が救われることを捨て身で願いつつ、
異邦人の救いのために、地中海沿岸諸国で豊かに用いられた。
彼は小アジアやヨーロッパにJESUSの福音を届ける最初の宣教師とされた。

使徒の働きの中に、サウロ(パウロ)に関することが多く記録されている。
そして新約聖書として収められた多くの手紙は、パウロによる。
彼はキリストの奴隷、罪人のかしらとして、
獄中でも喜び祈りつつ手紙を書き続け、やがてローマで殉教した。

「キリスト・イエスは罪人を救うために世に来られた」ということばは真実であり、そのまま受け入れるに値するものです。私(パウロ)はその罪人のかしらです。(テモテへの手紙第一1章15節)