「即戦力にならない人がフロンティアに」November 21, 2024

「即戦力にならない人がフロンティアに」November 21, 2024

昔も今も、求められることの一つは「即戦力」だろう。
切羽詰まって余裕がないから、すぐに動ける働き人を切に求める。
しかし、最初から上手にできる人などいない。

The Bibleには旧約聖書と新約聖書があるが、
新約聖書にThe Gospel・福音書と呼ばれる4つの特別な書物がある。
2000年ほど前、全く新しいジャンルの書物として書かれた。

取税人マタイが書いたマタイの福音書、
へたれ青年マルコが書いたマルコの福音書、
医者ルカが書いたルカの福音書、
そして雷の子が書いたヨハネの福音書。

どれが最初に書かれた福音書だろうか?
実は即戦力にならなかったへたれ青年マルコが、
一番最初に福音書を書き記した。

彼はマルコ・ヨハネと呼ばれていた人物だが、
使徒の働きを読むと、あのパウロでさえ、
「あいつは使えないから切り捨てる!
 あんなやつとは二度と一緒に行動できない!」
と評価を下した人物であった。

バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネを一緒に連れて行くつもりであった。しかしパウロは、パンフィリアで一行から離れて働きに同行しなかった者は、連れて行かないほうがよいと考えた。こうして激しい議論になり、その結果、互いに別行動をとることになった。バルナバはマルコを連れて、船でキプロスに渡って行き、…(使徒の働き15章37ー39節)

しかしパウロとの大喧嘩の後、バルナバがマルコを引き受け、
別行動の中、ゆっくりと彼を育てていったのだ。
後にパウロも悔い改めて、
「マルコは役に立つ人物だから連れて来てほしい」と再評価するに至った。
即戦力は、じっくりと時間をかけて熟成する。

ルカだけが私とともにいます。マルコを伴って、一緒に来てください。
彼は私の務めのために役に立つからです。(テモテへの手紙第二4章11節)

聖書と祈り会資料2018-05-16

May 16, 2018
日本同盟基督教団・杉戸キリスト教会
聖書と祈り会資料

OMFインターナショナルによると、日本の牧師は約90%が50歳以上となっている。

日本の牧師の年齢層

日本同盟基督教団・関東宣教区の正教師・補教師は、50歳以上は約35%(50歳以下は65%)となっている。

教会員・信徒も似たような割合だろうか?
日本国際ギデオン協会の会員のデータを見ると、50歳以上は92.83%。50歳以下は7.16%である(2018年5月1日現在)。

ギデオンの年齢構成

日本基督教団では「教団2030年問題」が言われている。このままだと12年後の2030年には、信徒数は今の約1/3に減るという問題である。

教団2030年問題

関東宣教区はどうだろうか?
アンケートに協力してくださった11教会の信徒の平均年齢は62歳5ヶ月。50歳以上は72%である。

杉戸キリスト教会はどうだろうか?
牧師47歳、52名の信徒平均年齢61歳4ヶ月。50歳以上は68%。
30代未満 2%(1人)
30代  13%(7人)
40代  17%(9人)
50代  10%(5人)
60代  21%(11人)
70代以上37%(19人)  

総論的に超高齢化していく教会を今度どうしたらよいのか。教会の内なる閉鎖的なサブカルチャー(ある社会に支配的にみられる文化に対し,その社会の一部の人々を担い手とする独特な文化)を見直す視点が必要となる。たとえば、教会において高齢化が世間一般よりも進むのは、次世代への継承と伝道に困難を覚えているからである。その要因を作っているのが、教会に長く在籍している年配者の慣習、しがらみ、礼拝形式へのこだわりだったりすることがよく指摘される。とはいえ、教会ごとに異なる課題がある。

それからイエスは、すべての町や村を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいを癒やされた。また、群衆を見て深くあわれまれた。彼らが羊飼いのいない羊の群れのように、弱り果てて倒れていたからである。そこでイエスは弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」
マタイの福音書 9章35~38節 聖書 新改訳2017

収穫は多いと聖書は教えている。収穫の主よ!収穫のために働き手(祈り手、とりなし手)を送ってください!

杉戸キリスト教会地図2016