銀四百シェケルの土地 November 15, 2025

「銀四百シェケルの土地」November 15, 2025

エフロンはヒッタイト人たちの間に座っていた。ヒッタイト人のエフロンは、その町の門に入るヒッタイト人たち全員が聞いているところで、アブラハムに答えた。「いいえ、ご主人。どうか、私の言うことをお聞き入れください。あの畑地をあなたに差し上げます。そこにある洞穴も差し上げます。私の民の者たちの前で、それをあなたに差し上げます。亡くなった方を葬ってください。」アブラハムは、その土地の人々に礼をし、その土地の人々の聞いているところで、エフロンに告げた。「もしあなたが許してくださるなら、私の言うことをお聞き入れください。畑地の価の銀をお支払いします。どうか私から受け取ってください。そうすれば、死んだ者をそこに葬ることができます。」エフロンはアブラハムに答えた。「では、ご主人、私の言うことをお聞き入れください。銀四百シェケルの土地、それなら、私とあなたの間では、何ほどのこともないでしょう。どうぞ、亡くなった方を葬ってください。」アブラハムはエフロンの申し出を聞き入れた。アブラハムはエフロンに、彼がヒッタイト人たちの聞いているところでつけた価の銀を支払った。それは商人の間で通用する銀四百シェケルであった。こうして、マムレに面するマクペラにあるエフロンの畑地、すなわち、その畑と、畑地にある洞穴と、畑地の周りの境界線内にあるすべての木は、その町の門に入るすべてのヒッタイト人たちの目の前で、アブラハムの所有となった。その後アブラハムは、マムレに面するマクペラの畑地の洞穴に、妻サラを葬った。マムレはヘブロンにあり、カナンの地にある。こうして、この畑地とその中にある洞穴は、ヒッタイト人たちの手から離れて、私有の墓地としてアブラハムの所有となった。創世記23章10ー20節

土地を貸し与えてもらうのでもなく、贈り与えてもらうのでもない。アブラハムは、妻サラを葬るために、銀四百シェケルという高額な代金を支払って、ヒッタイト人から私有の墓地を買い取りました。(当時の文献に、一つの村が百から千シェケルという相場だったという記録があるそうです)

その結果、マムレに面するマクペラにあるエフロンの畑地、すなわち、その畑と、畑地にある洞穴と、畑地の周りの境界線内にあるすべての木は、その町の門に入るすべてのヒッタイト人たちの目の前で、アブラハムの所有となりました。そしてアブラハムは、マクペラの畑地の洞穴に、妻サラを葬りました。

なぜアブラハムは、大金を支払って小さな土地を買い取ったのでしょうか。それは、神よりもお金を愛するヒッタイト人たちが所有する土地において、永代に渡って金銭的トラブルの種を完全に絶つためであり、死者を拝む異教的風習から完全に袂を分つためでした。

あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます November 10, 2025

「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます」November 10, 2025

そのころ、アビメレクとその軍の長ピコルがアブラハムに言った。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます。それで今、ここで神によって私に誓ってください。私と私の子孫を裏切らないと。そして、私があなたに示した誠意にふさわしく、私にも、またあなたが寄留しているこの土地に対しても、誠意を示してください。」アブラハムは「私は誓います」と言った。それから、アブラハムは、アビメレクのしもべたちが奪い取った井戸のことで、アビメレクに抗議した。アビメレクは答えた。「だれがそのようなことをしたのか知りませんでした。それに、あなたも私に告げなかったし、私も今日まで聞いたことがありませんでした。」そこでアブラハムは羊と牛を取って、アビメレクに与えた。こうして二人は契約を結んだ。アブラハムは、羊の群れから、七匹の雌の子羊を別にしておいた。アビメレクはアブラハムに言った。「今、あなたが別にしたこの七匹の雌の子羊は、何のためのものですか。」アブラハムは言った。「私がこの井戸を掘ったという証拠になるように、七匹の雌の子羊を私の手から受け取ってください。」それゆえ、その場所はベエル・シェバと呼ばれた。彼ら二人がそこで誓ったからである。彼らはベエル・シェバで契約を結んだ。アビメレクと、その軍の長ピコルは立って、ペリシテ人の地に帰って行った。アブラハムはベエル・シェバに一本のタマリスクの木を植え、そこで永遠の神、主の御名を呼び求めた。アブラハムは長い間、ペリシテ人の地に寄留した。創世記21章22ー34節

ベエル・シェバは7つの井戸という意味ですが、イスラエル南限の町名です。そのころ、アブラハムが掘った井戸をめぐって、トラブルが起こりました。アビメレクのしもべたちがアブラハムの井戸を奪い取っていたのです。アビメレクとは、イサクが生まれる前に、アブラハムの妻サラを妻としようとしたゲラルの王です。

アビメレクは軍の長ピコルを伴ってアブラハムに言いました。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます。それで今、ここで神によって私に誓ってください。私と私の子孫を裏切らないと。そして、私があなたに示した誠意にふさわしく、私にも、またあなたが寄留しているこの土地に対しても、誠意を示してください。」

主によってアビメレクの信頼を勝ち得たアブラハムは、「私は誓います」と約束し、井戸の件を抗議します。アビメレクは紳士的態度で応じてくれました。アブラハムがこの7つの井戸を掘った証拠として、七匹の雌の子羊が送られ、その場所はベエル・シェバと呼ばれました。アブラハムは一本のタマリスク(御柳)の木を植え、そこで永遠の神、主の御名を呼び求め、寄留を続けました。

ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ October 30, 2025

「ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ」October 30, 2025

2025-10-30
 

その二人の御使いは、夕暮れにソドムに着いた。ロトはソドムの門のところに座っていた。ロトは彼らを見ると、立ち上がって彼らを迎え、顔を地に付けて伏し拝んだ。そして言った。「ご主人がた。どうか、このしもべの家に立ち寄り、足を洗って、お泊まりください。そして、朝早く旅を続けてください。」すると彼らは言った。「いや、私たちは広場に泊まろう。」しかし、ロトがしきりに勧めたので、彼らは彼のところに立ち寄り、家の中に入った。ロトは種なしパンを焼き、彼らのためにごちそうを作った。こうして彼らは食事をした。彼らが床につかないうちに、その町の男たち、ソドムの男たちが若い者から年寄りまで、その家を取り囲んだ。すべての人が町の隅々からやって来た。そして、ロトに向かって叫んだ。「今夜おまえのところにやって来た、あの男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ。」創世記19章1ー5節

二人の御使いは、夕暮れにソドムに着きました。門に座っていたロトは、立ち上がって彼らを迎え、顔を地に付けて伏し拝みます。町の現状を知っているロトは、自分の家で一泊し、翌朝旅を続けるようにしきりに勧め、食事を作ってもてなします。

床につかないうちに、町の男たちが若者から年寄りまで家を取り囲み、すべての人が町の隅々から集まって来ました。そしてロトに向かって叫びます。「今夜おまえのところにやって来た、あの男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ。」「よく知りたい」とは、「肉体関係を持ちたい」という意味です。

神の愛から離れた人間は、何かの依存症になり、依存症はより強い刺激を求めてエスカレートします。ソドムの町に住む人々は、重度のセックス依存症でした。ソドムから、不自然な肉欲を意味するソドミーという言葉が生まれました。

新約聖書ユダの手紙7節には以下のように記されています。「その御使いたちと同じように、ソドムやゴモラ、および周辺の町々も、淫行にふけって不自然な肉欲を追い求めたため、永遠の火の刑罰を受けて見せしめにされています。」

ポスト大洪水・大洪水以後 September 26, 2025

「ポスト大洪水・大洪水以後」September 26, 2025

六百一年目の第一の月の一日に、水は地の上から干上がった。ノアが箱舟の覆いを取り払って眺めると、見よ、地の面は乾いていた。第二の月の二十七日には、地はすっかり乾いた。神はノアに告げられた。「あなたは、妻と、息子たちと、息子たちの妻たちとともに箱舟から出なさい。すべての肉なるもののうち、あなたとともにいる生き物すべて、鳥、家畜、地の上を這うすべてのものが、あなたとともに出るようにしなさい。それらが地に群がり、地の上で生み、そして増えるようにしなさい。」そこでノアは、息子たち、彼の妻、息子たちの妻たちとともに外に出た。すべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上を動くものも、種類ごとに箱舟から出て来た。ノアは主のために祭壇を築き、すべてのきよい家畜から、また、すべてのきよい鳥からいくつかを取って、祭壇の上で全焼のささげ物を献げた。主は、その芳ばしい香りをかがれた。そして、心の中で主はこう言われた。「わたしは、決して再び人のゆえに、大地にのろいをもたらしはしない。人の心が思い図ることは、幼いときから悪であるからだ。わたしは、再び、わたしがしたように、生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしない。この地が続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない。」創世記8章13−22節

ノアの箱舟は、一年近く続いた大洪水を無事に生き残りました。生き残って箱舟から出て来た人類は、ノアと、妻と、3人の息子たち(セム、ハム、ヤペテ)と息子たちの妻たち、計8名でした。彼らがポスト大洪水における人類の祖先となりました。鳥、家畜、地の上を這うすべてのものも箱舟から出て、新たな時代を生きていきます。

生き残ることができたノアが、ポスト大洪水に最初にしたこと。それは主なる神を礼拝することでした。ノアは主のために祭壇を築き、祭壇の上で全焼のささげ物を献げ、主なる神を礼拝しました。主はノアが献げた礼拝を喜んでくださり、再び生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしないと誓われました。

エスカレートする復讐 September 15, 2025

「エスカレートする復讐」September 15, 2025

カインはその妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。カインは町を建てていたので、息子の名にちなんで、その町をエノクと名づけた。エノクにはイラデが生まれた。イラデはメフヤエルを生み、メフヤエルはメトシャエルを生み、メトシャエルはレメクを生んだ。レメクは二人の妻を迎えた。一人の名はアダ、もう一人の名はツィラであった。アダはヤバルを産んだ。ヤバルは天幕に住む者、家畜を飼う者の先祖となった。その弟の名はユバルであった。彼は竪琴と笛を奏でるすべての者の先祖となった。一方、ツィラはトバル・カインを産んだ。彼は青銅と鉄のあらゆる道具を造る者であった。トバル・カインの妹はナアマであった。レメクは妻たちに言った。「アダとツィラよ、私の声を聞け。レメクの妻たちよ、私の言うことに耳を傾けよ。私は一人の男を、私が受ける傷のために殺す。一人の子どもを、私が受ける打ち傷のために。カインに七倍の復讐があるなら、レメクには七十七倍。」創世記4章17ー24節

神の祝福を受けたカインとその子孫は、人類初の都市を形成し、メソポタミア文明を築きます。天幕と家畜、竪琴と笛、青銅と鉄のあらゆる道具といった文化遺産を次々と生み出します。

けれども、カインとその子孫は、愛である神から離れて生活する中、恐れや不安に囚われ、疑心暗鬼になり、自己防衛に走ります。安全を確保するために、より強力な武器を作って都市を武装したことでしょう。しかしそれらがもたらしたのは、エスカレートする復讐でした。

はじめに神が天と地を創造された August 25, 2025

「はじめに神が天と地を創造された」August 25, 2025

119篇から始めた詩篇が一巡りしたので、
今日から創世記に耳を傾けたいと思います。
今日は聖書の最初のページの書き出しを味わいましょう。

はじめに神が天と地を創造された。 創世記1章1節

短く区切って、何度か口ずさんでみましょう。
はじめに 神が 天と地を 創造された。

「聖書の主語」は、いつも「神が」です。
「聖書の神」は、「はじめに天と地を創造された神・造り主」です。
「聖書の神」は、「天地のデザイナー、メーカー、クリエイター」です。

想像してください。イメージしてください。
目に映るすべてが、偶然の産物ではなく、
聖書の神の作品であることを。

太陽、月、星、太陽系、銀河系、
大空、朝焼け、夕焼け、夜、昼、
季節、カレンダー、大気、雲、雨、霧、
霜、雪、雹、雷、虹、風、台風。

大地、海、川、湖、泉、温泉、山、丘、
木々、土、砂、岩石、貴金属、隕石、
植物、鳥、魚、生き物、動物、
そして人間であるあなた。

それらすべてが、
天と地を創造された神・造り主の作品であり、
価値と目的と意味を込めて存在へと招かれ、
生かされ、愛されていることを。

あなたは偶然の産物ではありません。
あなたは愛されるために造られた神の最高傑作です。
あなたでしかできないことがあり、
あなたのかわりをすることができる人はいません。

杉戸キリスト教会地図2014

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「主よ あなたのみわざはなんと多いことでしょう」August 10, 2025

「主よ あなたのみわざはなんと多いことでしょう」August 10, 2025

詩篇104篇は、主のみわざの博物館。
宇宙、天体、天文、地球、地理、気象、
地質、海洋、河川、山陵、火山、地震、
生命、微生物、巨大生物、生物、動物、
植物、昆虫、鳥類、魚類、家畜、人間、
食物、農業、酒造、死生、心理、霊性、
社会、理科、物理、化学、境界、航行。

わがたましいよ 主をほめたたえよ。
わが神 主よ あなたはまことに大いなる方。
あなたは威厳と威光を身にまとっておられます。
あなたは光を衣のようにまとい
天を幕のように張られます。
水の中にご自分の高殿の梁を置き
密雲をご自分の車とし
風の翼に乗って進み行かれます。
風をご自分の使いとし
燃える火をご自分の召使いとされます。

あなたは地をその基の上に据えられました。
地は とこしえまでも揺るぎません。
あなたは 大水で
衣のように地をおおわれました。
水は 山々の上にとどまりました。
水は あなたに叱られて逃げ
あなたの雷の声で急ぎ去りました。
山を上り 谷を下りました。
あなたがそれらの基とされた場所へと。
あなたは境を定められました。
水がそれを越えないように
再び地をおおわないように。

主は泉の水を谷に送り
山々の間を流れさせ
野のすべての獣に飲まされます。
野ろばも渇きを癒やします。
その傍らには空の鳥が住み
枝の間でさえずります。

主は その高殿から山々に水を注がれます。
みわざの結ぶ実によって 地は満ち足りています。
主は 家畜のために草を
また 人が労して得る作物を生えさせます。
地から食物を生じさせてくださいます。
ぶどう酒は人の心を喜ばせ
パンは人の心を支えます。
油よりも顔をつややかにするために。
主の木々は満ち足りています。
主が植えられたレバノンの杉の木も。
そこに 鳥は巣をかけ
こうのとりは もみの木を宿とします。
高い山は野やぎのため
岩は岩だぬきの隠れ場。

主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈むところを知っています。
あなたが闇をもたらされると 夜になり
あらゆる森の獣が這い回ります。
若い獅子は 餌食を求めて吼えたけり
神に自分の食物を求めます。
日が昇ると 彼らは退いて
自分のねぐらで横になります。
人は 自分の仕事に出て行き
夕暮れまでその働きにつきます。

主よ あなたのみわざはなんと多いことでしょう。
あなたは知恵をもってそれらをみな造られました。
地は あなたのもので満ちています。
そこには 大きく広い海があり
這うものや生き物は数えきれません。
小さなものも大きなものも。
そこを船が行き交い
あなたが造られたレビヤタンも そこで戯れます。
彼らはみな あなたを待ち望んでいます。
あなたが時にかなって 食物をお与えになるのを。
あなたがお与えになると 彼らは集め
あなたが御手を開かれると
彼らは良いもので満ち足ります。
あなたが御顔を隠されると 彼らはおじ惑い
彼らの息を取り去られると 彼らは息絶えて
自分のちりに帰ります。
あなたが御霊を送られると 彼らは創造されます。
あなたは地の面を新しくされます。
主の栄光が とこしえにありますように。
主がご自分のみわざを喜ばれますように。
主が地に目を注がれると 地は震え
山々に触れられると それは煙を上げます。

私はいのちの限り 主に歌い
生きるかぎり 私の神をほめ歌います。
私の心の思いが みこころにかないますように。
私は 主を喜びます。
罪人らが地から絶え果て
悪しき者どもが もはやいなくなりますように。
わがたましいよ 主をほめたたえよ。
ハレルヤ。