エスカレートする復讐 September 15, 2025

「エスカレートする復讐」September 15, 2025

カインはその妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。カインは町を建てていたので、息子の名にちなんで、その町をエノクと名づけた。エノクにはイラデが生まれた。イラデはメフヤエルを生み、メフヤエルはメトシャエルを生み、メトシャエルはレメクを生んだ。レメクは二人の妻を迎えた。一人の名はアダ、もう一人の名はツィラであった。アダはヤバルを産んだ。ヤバルは天幕に住む者、家畜を飼う者の先祖となった。その弟の名はユバルであった。彼は竪琴と笛を奏でるすべての者の先祖となった。一方、ツィラはトバル・カインを産んだ。彼は青銅と鉄のあらゆる道具を造る者であった。トバル・カインの妹はナアマであった。レメクは妻たちに言った。「アダとツィラよ、私の声を聞け。レメクの妻たちよ、私の言うことに耳を傾けよ。私は一人の男を、私が受ける傷のために殺す。一人の子どもを、私が受ける打ち傷のために。カインに七倍の復讐があるなら、レメクには七十七倍。」創世記4章17ー24節

神の祝福を受けたカインとその子孫は、人類初の都市を形成し、メソポタミア文明を築きます。天幕と家畜、竪琴と笛、青銅と鉄のあらゆる道具といった文化遺産を次々と生み出します。

けれども、カインとその子孫は、愛である神から離れて生活する中、恐れや不安に囚われ、疑心暗鬼になり、自己防衛に走ります。安全を確保するために、より強力な武器を作って都市を武装したことでしょう。しかしそれらがもたらしたのは、エスカレートする復讐でした。

人生あきらめたらアカン! September 14, 2025

「人生あきらめたらアカン!」September 14, 2025

カインは弟アベルを誘い出した。二人が野にいたとき、カインは弟アベルに襲いかかって殺した。主はカインに言われた。「あなたの弟アベルは、どこにいるのか。」カインは言った。「私は知りません。私は弟の番人なのでしょうか。」主は言われた。「いったい、あなたは何ということをしたのか。声がする。あなたの弟の血が、その大地からわたしに向かって叫んでいる。今や、あなたはのろわれている。そして、口を開けてあなたの手から弟の血を受けた大地から、あなたは追い出される。あなたが耕しても、大地はもはや、あなたのために作物を生じさせない。あなたは地上をさまよい歩くさすらい人となる。」カインは主に言った。「私の咎は大きすぎて、負いきれません。あなたが、今日、私を大地の面から追い出されたので、私はあなたの御顔を避けて隠れ、地上をさまよい歩くさすらい人となります。私を見つけた人は、だれでも私を殺すでしょう。」主は彼に言われた。「それゆえ、わたしは言う。だれであれ、カインを殺す者は七倍の復讐を受ける。」主は、彼を見つけた人が、だれも彼を打ち殺すことのないように、カインに一つのしるしをつけられた。カインは主の前から出て行って、エデンの東、ノデの地に住んだ。創世記4章8ー16節

弟アベルに対するねたみは、兄カインの中で殺意に変わります。そして人類最初の殺人事件が起こりました。待ち伏せていたねたみという罪を、カインは治めることができなかったのです。

自分の犯した大きすぎる咎を知り、罪責感と被害妄想に圧倒されるカインに対し、主は言われます。「だれであれ、カインを殺す者は七倍の復讐を受ける。」そして主は、カインを見つけた人が、だれも彼を打ち殺すことのないように、カインに一つのしるしをつけられました。聖書の神は、あなたにも赦しとやり直しの機会を与えてくださいます。だから、人生あきらめたらアカン!

ねたみという罪が待ち伏せている September 13, 2025

「ねたみという罪が待ち伏せている」September 13, 2025

人は、その妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「私は、主によって一人の男子を得た」と言った。彼女はまた、その弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは大地を耕す者となった。しばらく時が過ぎて、カインは大地の実りを主へのささげ物として持って来た。アベルもまた、自分の羊の初子の中から、肥えたものを持って来た。主はアベルとそのささげ物に目を留められた。しかし、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それでカインは激しく怒り、顔を伏せた。主はカインに言われた。「なぜ、あなたは怒っているのか。なぜ顔を伏せているのか。もしあなたが良いことをしているのなら、受け入れられる。しかし、もし良いことをしていないのであれば、戸口で罪が待ち伏せている。罪はあなたを恋い慕うが、あなたはそれを治めなければならない。」 創世記4章1ー7節

人はその妻エバを知り、二人の息子、カインとアベルを産みます。弟のアベルは羊飼い、兄のカインは大地を耕す者になりました。ある時、カインは大地の実りを主へのささげ物として持って来ました。アベルもまた、自分の羊の初子の中から、肥えたものを持って来ました。主はアベルとそのささげ物に目を留められました。けれども、カインとそのささげ物には目を留められませんでした。

ねたみに支配された不機嫌なカインに主は言われます。「なぜ、あなたは怒っているのか。なぜ顔を伏せているのか。もしあなたが良いことをしているのなら、受け入れられる。しかし、もし良いことをしていないのであれば、戸口で罪が待ち伏せている。罪はあなたを恋い慕うが、あなたはそれを治めなければならない。」 待ち伏せているねたみという罪を治めることができなければ、ねたみは殺意へと変わります。

エデンの園から追放する前後に September 12, 2025

「エデンの園から追放する前後に」September 12, 2025

人は妻の名をエバと呼んだ。彼女が、生きるものすべての母だからであった。神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を作って彼らに着せられた。神である主はこう言われた。「見よ。人はわれわれのうちのひとりのようになり、善悪を知るようになった。今、人がその手を伸ばして、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きることがないようにしよう。」神である主は、人をエデンの園から追い出し、人が自分が取り出された大地を耕すようにされた。こうして神は人を追放し、いのちの木への道を守るために、ケルビムと、輪を描いて回る炎の剣をエデンの園の東に置かれた。創世記3章20ー24節

神である主は、アダムとエバをエデンの園から追放する前に、皮の衣を作って彼らに着せてくださいました。皮の衣を作るためには、動物のいのちを犠牲にする必要がありました。やがて愛する神のひとり子JESUSのいのちを犠牲にして、すべての罪を覆う義の衣を作って人に着せてくださる父なる神の愛がここにあります。

さらに、神から離れた悲惨な状態で永遠に生きることがないように、神は人を追放した後、いのちの木への道を守るために、ケルビムと、輪を描いて回る炎の剣をエデンの園の東に置かれました。

主の御顔を避けて September 10, 2025

「主の御顔を避けて」September 10, 2025

こうして、ふたりの目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰の覆いを作った。そよ風の吹くころ、彼らは、神である主が園を歩き回られる音を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。神である主は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」彼は言った。「私は、あなたの足音を園の中で聞いたので、自分が裸であるのを恐れて、身を隠しています。」主は言われた。「あなたが裸であることを、だれがあなたに告げたのか。あなたは、食べてはならない、とわたしが命じた木から食べたのか。」人は言った。「私のそばにいるようにとあなたが与えてくださったこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです。」神である主は女に言われた。「あなたは何ということをしたのか。」女は言った。「蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べました。」創世記3章7ー13節

狡猾な悪魔の誘惑に負けたふたりは、食べてはならないと神が命じた善悪の知識の木から食べました。目が開かれたふたりは、自分たちが裸であることを知り、腰の覆いを作ります。そして人とその妻は、神である主の御顔を避けて、身を隠します。

神に呼びかけられ、問いかけられると、人は反射的に言い訳します。「私のそばにいるようにとあなたが与えてくださったこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです。」妻に責任転嫁しているように聞こえます。

しかし、「私のそばにいるようにとあなたが与えてくださったこの女が!」と語っています。人は神である主に、すべての責任をなすりつけ、自己正当化を試みました。女も「蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べました。」と言い張ります。ふたりの姿は、本当の姿を映し出す鏡・The Bibleに映った私たちの姿です。

悪魔の悪賢さ September 9, 2025

「悪魔の悪賢さ」September 9, 2025

さて蛇は、神である主が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。蛇は女に言った。「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」女は蛇に言った。「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。しかし、園の中央にある木の実については、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と神は仰せられました。」すると、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。創世記3章1ー6節

創世記3章は、悪魔の悪賢さを語ります。蛇の姿で現れた悪魔は、まず誘導尋問によって、神に対する悪いイメージを女に植え付けます。つられて女が隙を見せると、悪魔はすかさず真っ赤な嘘を吐いて女に噛みつき、心に猛毒を注入します。

2章16−17節で神である主が語られたみことば、「あなたは園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」と比較してください。主は最高に良いお方なのに、悪魔は、主を最悪な存在へとおとしめるのです。

クローズアップ人間 September 4, 2025

「クローズアップ人間」September 4, 2025

2025-09-04

これは、天と地が創造されたときの経緯である。
神である主が、地と天を造られたときのこと。
地にはまだ、野の灌木もなく、野の草も生えていなかった。
神である主が、地の上に雨を降らせていなかったからである。
また、大地を耕す人もまだいなかった。
ただ、豊かな水が地から湧き上がり、大地の全面を潤していた。
神である主は、その大地のちりで人を形造り、
その鼻にいのちの息を吹き込まれた。
それで人は生きるものとなった。創世記2章4−7節

創世記1章では、天地創造の全体像が描かれています。
そして2章では、人間がクローズアップされ、
神のかたちに造られた人間の詳細が、3つの側面から描かれます。

神は土地のちり・土(アダマー)で人(アダム)を形造られました。
土地のちり・土(アダマー)の成分は、
炭素、カルシウム、窒素、リン、鉄などです。
そして土に豊かな水を加えると、人体の成分とほぼ同じになります。

そして神は、土(アダマー)で形造った人間(アダム)の鼻に、
いのちの息(神の御霊=ホーリー・スピリット)を吹き込まれました。
それで人は生きるものとなったのです!
これが実体的側面から見た、神のかたちに造られた人間の詳細です。