エサウの言ったことがリベカに伝えられると December 3, 2025

「エサウの言ったことがリベカに伝えられると」December 3, 2025

エサウは、父がヤコブを祝福した祝福のことで、ヤコブを恨んだ。それでエサウは心の中で言った。「父の喪の日も近づいている。そのとき、弟ヤコブを殺してやろう。」上の息子エサウの言ったことがリベカに伝えられると、彼女は人を送り、下の息子ヤコブを呼び寄せて言った。「兄さんのエサウが、あなたを殺して鬱憤を晴らそうとしています。さあ今、子よ、私の言うことをよく聞きなさい。すぐに立って、ハランへ、私の兄ラバンのところへ逃げなさい。兄さんの憤りが収まるまで、おじラバンのところにしばらくとどまっていなさい。兄さんの怒りが収まって、あなたが兄さんにしたことを兄さんが忘れたとき、私は人を送って、あなたをそこから呼び戻しましょう。あなたたち二人を一日のうちに失うことなど、どうして私にできるでしょう。」リベカはイサクに言った。「私はヒッタイト人の娘たちのことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブが、この地の娘たちのうちで、このようなヒッタイト人の娘たちのうちから妻を迎えるとしたら、私は何のために生きることになるのでしょう。」創世記27章41ー46節

父が弟ヤコブを祝福したことで、兄エサウは弟ヤコブを恨み、心の中で言います。「父の喪の日も近づいている。そのとき、弟ヤコブを殺してやろう。」エサウが心の中で言ったことが母リベカに伝えられると(主によってとしか考えられません)、彼女は人を送り、下の息子ヤコブを呼び寄せて指示を与えます。

「兄さんのエサウが、あなたを殺して鬱憤を晴らそうとしています。さあ今、子よ、私の言うことをよく聞きなさい。すぐに立って、ハランへ、私の兄ラバンのところへ逃げなさい。兄さんの憤りが収まるまで、おじラバンのところにしばらくとどまっていなさい。・・・」

リベカは夫のイサクにはこう言います。「私はヒッタイト人の娘たちのことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブが、この地の娘たちのうちで、このようなヒッタイト人の娘たちのうちから妻を迎えるとしたら、私は何のために生きることになるのでしょう。」

イサクは激しく身震いして言った December 2, 2025

「イサクは激しく身震いして言った」December 2, 2025

イサクがヤコブを祝福し終わり、ヤコブが父イサクの前から出て行くとすぐに、兄のエサウが猟から戻って来た。彼もまた、おいしい料理を作って、父のところに持って来た。そして父に言った。「お父さん。起きて、息子の獲物を召し上がってください。あなた自ら、私を祝福してくださるために。」父イサクは彼に言った。「だれだね、おまえは。」彼は言った。「私はあなたの子、長男のエサウです。」イサクは激しく身震いして言った。「では、いったい、あれはだれだったのか。獲物をしとめて、私のところに持って来たのは。おまえが来る前に、私はみな食べてしまい、彼を祝福してしまった。彼は必ず祝福されるだろう。」エサウは父のことばを聞くと、声の限りに激しく泣き叫び、父に言った。「お父さん、私を祝福してください。私も。」父は言った。「おまえの弟が来て、だましたのだ。そしておまえへの祝福を奪い取ってしまった。」エサウは言った。「あいつの名がヤコブというのも、このためか。二度までも私を押しのけて。私の長子の権利を奪い取り、今また、私への祝福を奪い取った。」また言った。「私のためには、祝福を取っておかれなかったのですか。」イサクは答えてエサウに言った。「ああ、私は彼をおまえの主とし、すべての兄弟を彼にしもべとして与えた。また穀物と新しいぶどう酒で彼を養うようにした。わが子よ、おまえのためには、いったい何ができるだろうか。」エサウは父に言った。「お父さん、祝福は一つしかないのですか。お父さん、私を祝福してください。私も。」エサウは声をあげて泣いた。父イサクは彼に答えた。「見よ。おまえの住む所には地の肥沃がなく、上から天の露もない。おまえは自分の剣によって生き、自分の弟に仕えることになる。しかし、おまえが奮い立つなら、おまえは自分の首から彼のくびきを解き捨てるだろう。」 創世記27章30ー40節

イサクがヤコブを祝福し終わり、ヤコブが出て行くとすぐ、兄エサウが戻り、おいしい料理を作って父のもとに来ます。「お父さん。起きて、息子の獲物を召し上がってください。あなた自ら、私を祝福してくださるために。」「だれだね、おまえは。」「私はあなたの子、長男のエサウです。」

イサクは激しく身震いします。「では、いったい、あれはだれだったのか。獲物をしとめて、私のところに持って来たのは。おまえが来る前に、私はみな食べてしまい、彼を祝福してしまった。・・・」「お父さん、私を祝福してください。私も。」「おまえの弟が来て、だましたのだ。そしておまえへの祝福を奪い取ってしまった。」

「あいつの名がヤコブというのも、このためか。二度までも私を押しのけて。私の長子の権利を奪い取り、今また、私への祝福を奪い取った。」「私のためには、祝福を取っておかれなかったのですか。」「ああ、私は彼をおまえの主とし、すべての兄弟を彼にしもべとして与えた。・・・」「お父さん、祝福は一つしかないのですか。お父さん、私を祝福してください。私も。」

声をあげて泣くエサウに父は答えます。「見よ。おまえの住む所には地の肥沃がなく、上から天の露もない。おまえは自分の剣によって生き、自分の弟に仕えることになる。しかし・・・」

ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので December 1, 2025

「ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので」December 1, 2025

そこでイサクはヤコブに言った。「近くに寄ってくれ。わが子よ。おまえが本当にわが子エサウなのかどうか、私はおまえにさわってみたい。」ヤコブが父イサクに近寄ると、イサクは彼にさわり、そして言った。「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので、イサクには見分けがつかなかった。それでイサクは彼を祝福しようとして、「本当におまえは、わが子エサウだね」と言った。するとヤコブは答えた。「そうです。」そこでイサクは言った。「私のところに持って来なさい。わが子の獲物を食べたい。そうして私自ら、おまえを祝福しよう。」そこでヤコブが持って来ると、イサクはそれを食べた。またぶどう酒を持って来ると、それも飲んだ。父イサクはヤコブに、「近寄って私に口づけしてくれ、わが子よ」と言ったので、ヤコブは近づいて、彼に口づけした。イサクはヤコブの衣の香りを嗅ぎ、彼を祝福して言った。「ああ、わが子の香り。主が祝福された野の香りのようだ。神がおまえに天の露と地の肥沃、豊かな穀物と新しいぶどう酒を与えてくださるように。諸国の民がおまえに仕え、もろもろの国民がおまえを伏し拝むように。おまえは兄弟たちの主となり、おまえの母の子がおまえを伏し拝むように。おまえを呪う者がのろわれ、おまえを祝福する者が祝福されるように。」創世記27章21ー29節

イサクはヤコブに言います。「近くに寄ってくれ。わが子よ。おまえが本当にわが子エサウなのかどうか、私はおまえにさわってみたい。」ヤコブが近寄ると、イサクは彼にさわり、言います。「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」子やぎの毛皮を巻き付けた手が、兄エサウのように毛深く、イサクには見分けがつきません。

イサクは彼を祝福しようとして、「本当におまえは、わが子エサウだね」と確認します。ヤコブは答えます。「そうです。」そこでイサクは言います。「私のところに持って来なさい。わが子の獲物を食べたい。そうして私自ら、おまえを祝福しよう。」ヤコブが持って来ると、イサクはそれを食べ、ぶどう酒も飲みました。

父はヤコブに、「近寄って私に口づけしてくれ、わが子よ」と言ったので、ヤコブは口づけします。イサクはヤコブの衣の香りを嗅ぎ、彼を祝福します。「ああ、わが子の香り。主が祝福された野の香りのようだ。神がおまえに天の露と地の肥沃、豊かな穀物と新しいぶどう酒を与えてくださるように。・・・おまえを呪う者がのろわれ、おまえを祝福する者が祝福されるように。」

子よ、あなたへののろいは私の身にあるように November 30, 2025

「子よ、あなたへののろいは私の身にあるように」November 30, 2025

ヤコブは母リベカに言った。「でも、兄さんのエサウは毛深い人なのに、私の肌は滑らかです。もしかすると父上は私にさわって、私にからかわれたと思うでしょう。私は祝福どころか、のろいをこの身に招くことになります。」母は彼に言った。「子よ、あなたへののろいは私の身にあるように。ただ私の言うことをよく聞いて、行って子やぎを取って来なさい。」それでヤコブは行って、取って母のところに持って来た。母は、父の好む、おいしい料理を作った。それからリベカは、家の中で自分の手もとにあった、上の息子エサウの衣を取って来て、それを下の息子ヤコブに着せ、また、子やぎの毛皮を、彼の両腕と、首の滑らかなところに巻き付けた。そうして、自分が作ったおいしい料理とパンを、息子ヤコブの手に渡した。ヤコブは父のところに行き、「お父さん」と言った。イサクは「おお。おまえはだれかね、わが子よ」と尋ねた。ヤコブは父に、「長男のエサウです。私はお父さんが言われたとおりにしました。どうぞ、起きて座り、私の獲物を召し上がってください。そうして、自ら私を祝福してください」と答えた。イサクは、その子に言った。「どうして、こんなに早く見つけることができたのかね、わが子よ。」彼は答えた。「あなたの神、主が私のために取り計らってくださったのです。」 創世記27章11ー20節

ヤコブは母リベカに言います。「兄さんのエサウは毛深いのに、私の肌は滑らかです。もしかすると父上は私にさわって、私にからかわれたと思うでしょう。私は祝福どころか、のろいをこの身に招くことになります。」母は言います。「子よ、あなたへののろいは私の身にあるように。ただ私の言うことをよく聞いて、行って子やぎを取って来なさい。」

それでヤコブは子やぎを取って来ます。母は、父の好むおいしい料理を作り、手もとにあったエサウの衣を取ってヤコブに着せます。さらに子やぎの毛皮を、彼の両腕と首の滑らかなところに巻き付けます。そうして、自分が作ったおいしい料理とパンを、息子ヤコブの手に渡しました。

ヤコブは父のところに行き、兄エサウを演じて父と会話します。「お父さん」「おお。おまえはだれかね、わが子よ」「長男のエサウです。私はお父さんが言われたとおりにしました。どうぞ、起きて座り、私の獲物を召し上がってください。そうして、自ら私を祝福してください」「どうして、こんなに早く見つけることができたのかね、わが子よ。」「あなたの神、主が私のために取り計らってくださったのです。」

リベカは、イサクがその子エサウに話しているのを聞いていた November 29, 2025

「リベカは、イサクがその子エサウに話しているのを聞いていた」November 29, 2025

イサクが年をとり、目がかすんでよく見えなくなったときのことである。彼は上の息子エサウを呼び寄せて、「わが子よ」と言った。すると彼は「はい、ここにおります」と答えた。イサクは言った。「見なさい。私は年老いて、いつ死ぬか分からない。さあ今、おまえの道具の矢筒と弓を取って野に出て行き、私のために獲物をしとめて来てくれないか。そして私のために私の好きなおいしい料理を作り、ここに持って来て、私に食べさせてくれ。私が死ぬ前に、私自ら、おまえを祝福できるように。」リベカは、イサクがその子エサウに話しているのを聞いていた。それで、エサウが獲物をしとめて父のところに持って来ようと野に出かけたとき、リベカは息子のヤコブに言った。「今私は、父上があなたの兄エサウにこう言っておられるのを聞きました。『獲物を捕って来て、私においしい料理を作ってくれ。食べて、死ぬ前に、主の前でおまえを祝福しよう。』さあ今、子よ、私があなたに命じることを、よく聞きなさい。さあ、群れのところに行って、そこから最上の子やぎを二匹取って私のところに来なさい。私はそれで、あなたの父上の好きな、おいしい料理を作りましょう。あなたが父上のところに持って行けば、食べて、死ぬ前にあなたを祝福してくださるでしょう。」創世記27章1ー10節

兄エサウはすでに、長子の権利を弟ヤコブに売っていました。彼は長子の権利を侮り、神の祝福と引き換えに、パンとレンズ豆の煮物を得たのです。その時から兄と弟は入れ替わっていました。ついにそれが、決定的に明らかになる時が来ました。母リベカが主導することでそれが実現します。

イサクが年をとり、目がよく見えなくなったとき、エサウを呼び寄せて言います。「見なさい。私は年老いて、いつ死ぬか分からない。さあ今、おまえの道具の矢筒と弓を取って野に出て行き、私のために獲物をしとめて来てくれないか。・・・私が死ぬ前に、私自ら、おまえを祝福できるように。」

リベカは、イサクがその子エサウに話しているのを聞いていました。それで、エサウが野に出かけたとき、リベカはヤコブにこう命じるのです。「今私は、父上があなたの兄エサウにこう言っておられるのを聞きました。・・・さあ今、子よ、私があなたに命じることを、よく聞きなさい。さあ、群れのところに行って、そこから最上の子やぎを二匹取って私のところに来なさい。私はそれで、あなたの父上の好きな、おいしい料理を作りましょう。あなたが父上のところに持って行けば、食べて、死ぬ前にあなたを祝福してくださるでしょう。」

こうしてエサウは長子の権利を侮った November 25, 2025

「こうしてエサウは長子の権利を侮った」November 25, 2025

この子どもたちは成長した。エサウは巧みな狩人、野の人であったが、ヤコブは穏やかな人で、天幕に住んでいた。イサクはエサウを愛していた。猟の獲物を好んでいたからである。しかし、リベカはヤコブを愛していた。さて、ヤコブが煮物を煮ていると、エサウが野から帰って来た。彼は疲れきっていた。エサウはヤコブに言った。「どうか、その赤いのを、そこの赤い物を食べさせてくれ。疲れきっているのだ。」それで、彼の名はエドムと呼ばれた。するとヤコブは、「今すぐ私に、あなたの長子の権利を売ってください」と言った。エサウは、「見てくれ。私は死にそうだ。長子の権利など、私にとって何になろう」と言った。ヤコブが「今すぐ、私に誓ってください」と言ったので、エサウはヤコブに誓った。こうして彼は、自分の長子の権利をヤコブに売った。ヤコブがエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えたので、エサウは食べたり飲んだりして、立ち去った。こうしてエサウは長子の権利を侮った。創世記25章27ー34節

イサクの双子、エサウとヤコブは対照的に成長しました。兄エサウは巧みな狩人として野を駆け回り、弟ヤコブは穏やかな室内生活を楽しんでいました。親の愛も対照的に注がれ、父イサクは兄のエサウを愛し、母リベカは弟ヤコブを愛していました。

ある日ヤコブが煮物を煮ていると、エサウが野から帰って来ました。エサウとヤコブは言葉を交わします。「どうか、その赤いのを、そこの赤い物を食べさせてくれ。疲れきっているのだ。」「今すぐ私に、あなたの長子の権利を売ってください」「見てくれ。私は死にそうだ。長子の権利など、私にとって何になろう」「今すぐ、私に誓ってください」。

エサウはヤコブに誓い、自分の長子の権利をヤコブに売ってしまいます。長子の権利と引き換えに、パンとレンズ豆の煮物を、ヤコブはエサウに与えます。エサウは飲食して立ち去ります。こうしてエサウは長子の権利(神の祝福)を侮り、兄と弟が入れ替わります。

アブラハムの子イサクの歴史 November 24, 2025

「アブラハムの子イサクの歴史」November 24, 2025

これはアブラハムの子イサクの歴史である。アブラハムはイサクを生んだ。イサクが、パダン・アラムのアラム人ベトエルの娘で、アラム人ラバンの妹であるリベカを妻に迎えたときは、四十歳であった。イサクは、自分の妻のために主に祈った。彼女が不妊の女だったからである。主は彼の祈りを聞き入れ、妻リベカは身ごもった。子どもたちが彼女の腹の中でぶつかり合うようになったので、彼女は「こんなことでは、いったいどうなるのでしょう、私は」と言った。そして、主のみこころを求めに出て行った。すると主は彼女に言われた。「二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は、もう一つの国民より強く、兄が弟に仕える。」月日が満ちて出産の時になった。すると見よ、双子が胎内にいた。最初に出て来た子は、赤くて、全身毛衣のようであった。それで、彼らはその子をエサウと名づけた。その後で弟が出て来たが、その手はエサウのかかとをつかんでいた。それで、その子はヤコブと名づけられた。イサクは、彼らを生んだとき、六十歳であった。創世記25章19ー26節

アブラハムが約束の子イサクを授かるまでに、25年かかりました。アブラハムの子イサクは、四十歳でリベカと結婚しましたが、双子のエサウとヤコブを授かるまでに、20年かかりました。

最初に出て来た子は、赤くて全身毛衣のようで、エサウと名づけられました。弟は兄エサウのかかとをつかんで出て来たので、ヤコブと名づけられました。イサクは、彼らを生んだとき、六十歳でした。

主はリベカが双子を妊娠している時、生まれる前の二人について、こう預言されました。「二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は、もう一つの国民より強く、兄が弟に仕える。」