弱いものはラバンのものとなり December 14, 2025

「弱いものはラバンのものとなり」December 14, 2025

ラバンはその日、縞毛と斑毛の雄やぎと、ぶち毛と斑毛の雌やぎのすべて、すなわち身に白いところのあるもののすべて、それに、黒毛の子羊のすべてを取りのけて、息子たちの手に渡した。そして、自分とヤコブの間に三日分の距離をおいた。ヤコブはラバンの残りの群れを飼った。ヤコブは、ポプラや、アーモンドや、すずかけの木の若枝を取り、それらの白い筋の皮を剝いで、若枝の白いところをむき出しにし、皮を剝いだ枝を、群れが水を飲みに来る水溜めの水ぶねの中に、群れと差し向かいに置いた。それで群れのやぎたちは、水を飲みに来たとき、さかりがついた。こうして羊ややぎは枝の前で交尾し、縞毛、ぶち毛、斑毛のものを産んだ。ヤコブは羊を分けて、その群れが、ラバンの群れの縞毛のものとすべての黒毛のものに、向かい合わせになるようにした。彼は自分の群れを別にまとめておき、ラバンの群れと一緒にしなかった。また、強い群れにさかりがついたときに、ヤコブはいつも、あの枝を水ぶねの中に、群れの目の前になるように置き、枝のところで交尾させた。しかし、弱い群れのときには、それを置かなかった。こうして、弱いものはラバンのものとなり、強いものはヤコブのものとなった。このようにして、この人は大いに富み、多くの群れと、男女の奴隷、それにらくだとろばを持つようになった。創世記30章35ー43節

かつてヤコブは、兄エサウを狡猾に騙し、長子の権利を奪い取りました。アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神は、ヤコブを訓練するため、より狡猾なラバンを用います。ヤコブは、めったにいないぶち毛と斑毛の羊、黒毛の子羊、斑毛とぶち毛のやぎを、ささやかな報酬として求めます。しかしラバンは、それらを自分の息子たちに与え、隔離します。

ヤコブはラバンの残りの群れを飼います。ポプラ、アーモンド、すずかけの木の若枝を取り、白い筋の皮を剝いだ枝を、群れが水を飲みに来る水ぶねの中に、群れと差し向かいに置きます。やぎたちは、水を飲みに来たとき、さかりがつき、羊ややぎは枝の前で交尾し、縞毛、ぶち毛、斑毛のものを産みます。羊を分け、群れがラバンの群れの縞毛のものと黒毛のものに、向かい合わせにします。

彼は自分の群れを別にまとめて、ラバンの群れと一緒にしません。強い群れにさかりがついたとき、いつもあの枝を水ぶねに置き、枝のところで交尾させます。弱い群れのときにはそれを置きません。弱いものはラバンのものとなり、強いものはヤコブのものとなりました。ヤコブは大いに富み、多くの群れと、男女の奴隷、それにらくだとろばを持つようになりました。

私を去らせて、故郷の地へ帰らせてください December 13, 2025

「私を去らせて、故郷の地へ帰らせてください」December 13, 2025

ラケルがヨセフを産んだころ、ヤコブはラバンに言った。「私を去らせて、故郷の地へ帰らせてください。妻たちや子どもたちを私に下さい。彼女たちのために私はあなたに仕えてきました。行かせてください。あなたに仕えた私の働きは、あなたがよくご存じなのですから。」ラバンは彼に言った。「私の願いをあなたがかなえてくれるなら──。あなたのおかげで主が私を祝福してくださったことを、私は占いで知っている。」さらに言った。「あなたの報酬をはっきりと申し出てくれ。私はそれを払おう。」ヤコブは彼に言った。「私がどのようにあなたに仕え、また、あなたの家畜が私のもとでどのようであったかは、あなた自身がよくご存じです。私が来る前は、あなたの財産はわずかでしたが、増えて多くなりました。私の行く先々で主があなたを祝福されたからです。いったい、いつになったら私は自分の家を持てるのですか。」彼は言った。「あなたに何をあげようか。」ヤコブは言った。「何も下さるには及びません。もし私に次のことをしてくださるなら、私は再びあなたの群れを飼って守りましょう。私は今日、あなたの群れをみな見て回りましょう。その中から、ぶち毛と斑毛の羊をすべて、子羊の中では黒毛のものをすべて、やぎの中では斑毛とぶち毛のものを取り分けて、それらを私の報酬にしてください。後であなたが私の報酬を見に来られたとき、私の正しさが証明されるでしょう。やぎの中に、ぶち毛や斑毛でないものや、子羊の中に、黒毛でないものがあれば、それはすべて、私が盗んだことになります。」するとラバンは言った。「よろしい。あなたの言うとおりになればよいが。」創世記30章25ー34節

14年の歳月が過ぎ、ラケルがヨセフを産んだころ、ヤコブはラバンに申し出ます。「私を去らせて、故郷の地へ帰らせてください。妻たちや子どもたちを私に下さい。彼女たちのために私はあなたに仕えてきました。・・・」

渋るラバンとヨセフの話し合いが続きます。「私の願いをあなたがかなえてくれるなら──。あなたのおかげで主が私を祝福してくださったことを、私は占いで知っている。」「あなたの報酬をはっきりと申し出てくれ。私はそれを払おう。」「私がどのようにあなたに仕え、また、あなたの家畜が私のもとでどのようであったかは、あなた自身がよくご存じです。・・・」「あなたに何をあげようか。」

「何も下さるには及びません。もし私に次のことをしてくださるなら、私は再びあなたの群れを飼って守りましょう。私は今日、あなたの群れをみな見て回りましょう。その中から、ぶち毛と斑毛の羊をすべて、子羊の中では黒毛のものをすべて、やぎの中では斑毛とぶち毛のものを取り分けて、それらを私の報酬にしてください。・・・」「よろしい。あなたの言うとおりになればよいが。」

神はラケルに心を留められた December 12, 2025

「神はラケルに心を留められた」December 12, 2025

レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。レアの女奴隷ジルパはヤコブに男の子を産んだ。レアは「幸運が来た」と言って、その子をガドと名づけた。レアの女奴隷ジルパはヤコブに二番目の男の子を産んだ。レアは、「なんと幸せなことでしょう。女たちは私を幸せ者と言うでしょう」と言って、その子をアシェルと名づけた。さて、麦の刈り入れのころ、ルベンは出て行って、野で恋なすびを見つけた。そして、それを母レアのところに持って来た。すると、ラケルはレアに「どうか、あなたの息子の恋なすびを少し私に下さい」と言った。レアはラケルに言った。「あなたは私の夫を取っても、まだ足りないのですか。私の息子の恋なすびまで取り上げようとするのですか。」ラケルは答えた。「では、あなたの息子の恋なすびと引き替えに、今夜、あの人にあなたと一緒に寝てもらいます。」夕方になって、ヤコブは野から帰って来た。レアは彼を出迎えて言った。「あなたは私のところに来ることになっています。私は、息子の恋なすびで、あなたをようやく手に入れたのですから。」その夜、ヤコブはレアと寝た。神はレアの願いを聞かれたので、彼女は身ごもって、ヤコブに五番目の男の子を産んだ。そこでレアは、「私が女奴隷を夫に与えたので、神は私に報酬を下さった」と言って、その子をイッサカルと名づけた。レアはまた身ごもって、ヤコブに六番目の男の子を産んだ。レアは言った。「神は私に良い賜物を下さった。今度こそ夫は私を尊ぶでしょう。彼に六人の子を産んだのですから。」そしてその子をゼブルンと名づけた。その後、レアは女の子を産み、その子をディナと名づけた。神はラケルに心を留められた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。彼女は身ごもって男の子を産み、「神は私の汚名を取り去ってくださった」と言った。彼女は、その子をヨセフと名づけ、「主が男の子をもう一人、私に加えてくださるように」と言った。創世記30章9ー24節

子を産まなくなったレアは女奴隷ジルパをヤコブに与えます。ジルパは男の子を産み、レアは「幸運が来た」と言ってガドと名づけます。ジルパは二番目の男の子を産み、レアは「なんと幸せなことでしょう。女たちは私を幸せ者と言うでしょう」と言ってアシェルと名づけます。

麦の刈り入れのころ、ルベンは野で恋なすびを見つけ、母レアのところに持って来ます。ラケルはレアと交渉します。「どうか、あなたの息子の恋なすびを少し私に下さい」「あなたは私の夫を取っても、まだ足りないのですか。私の息子の恋なすびまで取り上げようとするのですか。」「では、あなたの息子の恋なすびと引き替えに、今夜、あの人にあなたと一緒に寝てもらいます。」

レアはヤコブを出迎えます。「あなたは私のところに来ることになっています。私は、息子の恋なすびで、あなたをようやく手に入れたのですから。」神はレアの願いを聞かれ、男の子を産みます。レアは、「私が女奴隷を夫に与えたので、神は私に報酬を下さった」と、イッサカルと名づけます。レアはまた身ごもり、男の子を産みます。「神は私に良い賜物を下さった。今度こそ夫は私を尊ぶでしょう。彼に六人の子を産んだのですから。」と、ゼブルンと名づけます。レアは女の子も産み、ディナと名づけます。

神はラケルに心を留められ、彼女の願いを聞き入れ、胎を開かれました。彼女は身ごもって男の子を産み、「神は私の汚名を取り去ってくださった」と言い、その子をヨセフと名づけ、「主が男の子をもう一人、私に加えてくださるように」と願います。

主はレアが嫌われているのを見て December 10, 2025

「主はレアが嫌われているのを見て」December 10, 2025

ラバンは娘のラケルに、自分の女奴隷ビルハを彼女の女奴隷として与えた。ヤコブはこうして、ラケルのところにも入った。ヤコブは、レアよりもラケルを愛していた。それで、もう七年間ラバンに仕えた。主はレアが嫌われているのを見て、彼女の胎を開かれたが、ラケルは不妊の女であった。レアは身ごもって男の子を産み、その子をルベンと名づけた。彼女が、「主は私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するでしょう」と言ったからである。彼女は再び身ごもって男の子を産み、「主は私が嫌われているのを聞いて、この子も私に授けてくださった」と言って、その子をシメオンと名づけた。彼女はまた身ごもって男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくでしょう。私が彼に三人の子を産んだのだから」と言った。それゆえ、その子の名はレビと呼ばれた。彼女はさらに身ごもって男の子を産み、「今度は、私は主をほめたたえます」と言った。それゆえ、彼女はその子をユダと名づけた。その後、彼女は子を産まなくなった。創世記29章29ー35節

いよいよヤコブ(後のイスラエル)に子どもたちが与えられます。ヤコブは、レアよりもラケルを愛していました。それで、もう七年間ラバンに仕えます。主はレアが嫌われているのを見て、彼女の胎を開かれましたが、ラケルは不妊の女でした。

レアは身ごもって男の子を産み、ルベンと名づけます。彼女が、「主は私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するでしょう」と言ったからです。彼女は再び身ごもって男の子を産み、「主は私が嫌われているのを聞いて、この子も私に授けてくださった」と言って、シメオンと名づけます。

彼女はまた身ごもって男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくでしょう。私が彼に三人の子を産んだのだから」と言います。それでその子はレビと呼ばれます。彼女はさらに身ごもって男の子を産み、「今度は、私は主をほめたたえます」と言います。それゆえ、彼女はその子をユダと名づけます。その後、彼女は子を産まなくなりました。

ここは天の門だ December 6, 2025

「ここは天の門だ」December 6, 2025

ヤコブは眠りから覚めて、言った。「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」彼は恐れて言った。「この場所は、なんと恐れ多いところだろう。ここは神の家にほかならない。ここは天の門だ。」翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを立てて石の柱とし、柱の頭に油を注いだ。そしてその場所の名をベテルと呼んだ。その町の名は、もともとはルズであった。ヤコブは誓願を立てた。「神が私とともにおられて、私が行くこの旅路を守り、食べるパンと着る衣を下さり、無事に父の家に帰らせてくださるなら、主は私の神となり、石の柱として立てたこの石は神の家となります。私は、すべてあなたが私に下さる物の十分の一を必ずあなたに献げます。」創世記28章16ー22節

ヤコブは眠りから覚めて言います。「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」「この場所は、なんと恐れ多いところだろう。ここは神の家にほかならない。ここは天の門だ。」

翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを立てて石の柱とし、柱の頭に油を注ぎます。そしてその場所をベテルと呼び、ヤコブは誓願を立てます。

「神が私とともにおられて、私が行くこの旅路を守り、食べるパンと着る衣を下さり、無事に父の家に帰らせてくださるなら、主は私の神となり、石の柱として立てたこの石は神の家となります。私は、すべてあなたが私に下さる物の十分の一を必ずあなたに献げます。」

エサウの言ったことがリベカに伝えられると December 3, 2025

「エサウの言ったことがリベカに伝えられると」December 3, 2025

エサウは、父がヤコブを祝福した祝福のことで、ヤコブを恨んだ。それでエサウは心の中で言った。「父の喪の日も近づいている。そのとき、弟ヤコブを殺してやろう。」上の息子エサウの言ったことがリベカに伝えられると、彼女は人を送り、下の息子ヤコブを呼び寄せて言った。「兄さんのエサウが、あなたを殺して鬱憤を晴らそうとしています。さあ今、子よ、私の言うことをよく聞きなさい。すぐに立って、ハランへ、私の兄ラバンのところへ逃げなさい。兄さんの憤りが収まるまで、おじラバンのところにしばらくとどまっていなさい。兄さんの怒りが収まって、あなたが兄さんにしたことを兄さんが忘れたとき、私は人を送って、あなたをそこから呼び戻しましょう。あなたたち二人を一日のうちに失うことなど、どうして私にできるでしょう。」リベカはイサクに言った。「私はヒッタイト人の娘たちのことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブが、この地の娘たちのうちで、このようなヒッタイト人の娘たちのうちから妻を迎えるとしたら、私は何のために生きることになるのでしょう。」創世記27章41ー46節

父が弟ヤコブを祝福したことで、兄エサウは弟ヤコブを恨み、心の中で言います。「父の喪の日も近づいている。そのとき、弟ヤコブを殺してやろう。」エサウが心の中で言ったことが母リベカに伝えられると(主によってとしか考えられません)、彼女は人を送り、下の息子ヤコブを呼び寄せて指示を与えます。

「兄さんのエサウが、あなたを殺して鬱憤を晴らそうとしています。さあ今、子よ、私の言うことをよく聞きなさい。すぐに立って、ハランへ、私の兄ラバンのところへ逃げなさい。兄さんの憤りが収まるまで、おじラバンのところにしばらくとどまっていなさい。・・・」

リベカは夫のイサクにはこう言います。「私はヒッタイト人の娘たちのことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブが、この地の娘たちのうちで、このようなヒッタイト人の娘たちのうちから妻を迎えるとしたら、私は何のために生きることになるのでしょう。」

ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので December 1, 2025

「ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので」December 1, 2025

そこでイサクはヤコブに言った。「近くに寄ってくれ。わが子よ。おまえが本当にわが子エサウなのかどうか、私はおまえにさわってみたい。」ヤコブが父イサクに近寄ると、イサクは彼にさわり、そして言った。「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので、イサクには見分けがつかなかった。それでイサクは彼を祝福しようとして、「本当におまえは、わが子エサウだね」と言った。するとヤコブは答えた。「そうです。」そこでイサクは言った。「私のところに持って来なさい。わが子の獲物を食べたい。そうして私自ら、おまえを祝福しよう。」そこでヤコブが持って来ると、イサクはそれを食べた。またぶどう酒を持って来ると、それも飲んだ。父イサクはヤコブに、「近寄って私に口づけしてくれ、わが子よ」と言ったので、ヤコブは近づいて、彼に口づけした。イサクはヤコブの衣の香りを嗅ぎ、彼を祝福して言った。「ああ、わが子の香り。主が祝福された野の香りのようだ。神がおまえに天の露と地の肥沃、豊かな穀物と新しいぶどう酒を与えてくださるように。諸国の民がおまえに仕え、もろもろの国民がおまえを伏し拝むように。おまえは兄弟たちの主となり、おまえの母の子がおまえを伏し拝むように。おまえを呪う者がのろわれ、おまえを祝福する者が祝福されるように。」創世記27章21ー29節

イサクはヤコブに言います。「近くに寄ってくれ。わが子よ。おまえが本当にわが子エサウなのかどうか、私はおまえにさわってみたい。」ヤコブが近寄ると、イサクは彼にさわり、言います。「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」子やぎの毛皮を巻き付けた手が、兄エサウのように毛深く、イサクには見分けがつきません。

イサクは彼を祝福しようとして、「本当におまえは、わが子エサウだね」と確認します。ヤコブは答えます。「そうです。」そこでイサクは言います。「私のところに持って来なさい。わが子の獲物を食べたい。そうして私自ら、おまえを祝福しよう。」ヤコブが持って来ると、イサクはそれを食べ、ぶどう酒も飲みました。

父はヤコブに、「近寄って私に口づけしてくれ、わが子よ」と言ったので、ヤコブは口づけします。イサクはヤコブの衣の香りを嗅ぎ、彼を祝福します。「ああ、わが子の香り。主が祝福された野の香りのようだ。神がおまえに天の露と地の肥沃、豊かな穀物と新しいぶどう酒を与えてくださるように。・・・おまえを呪う者がのろわれ、おまえを祝福する者が祝福されるように。」