主の山には備えがある November 12, 2025

「主の山には備えがある」November 12, 2025

神がアブラハムにお告げになった場所に彼らが着いたとき、アブラハムは、そこに祭壇を築いて薪を並べた。そして息子イサクを縛り、彼を祭壇の上の薪の上に載せた。アブラハムは手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。そのとき、主の使いが天から彼に呼びかけられた。「アブラハム、アブラハム。」彼は答えた。「はい、ここにおります。」御使いは言われた。「その子に手を下してはならない。その子に何もしてはならない。今わたしは、あなたが神を恐れていることがよく分かった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しむことがなかった。」アブラハムが目を上げて見ると、見よ、一匹の雄羊が角を藪に引っかけていた。アブラハムは行って、その雄羊を取り、それを自分の息子の代わりに、全焼のささげ物として献げた。アブラハムは、その場所の名をアドナイ・イルエと呼んだ。今日も、「主の山には備えがある」と言われている。 創世記22章9ー14節

アブラハムは主が命じられた通り、本気でひとり息子イサクを殺そうとしました。祭壇を築いて薪を並べ、息子イサクを縛り、祭壇の上の薪の上に載せ、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとしたのです。

そのとき、主の使いが天から彼に呼びかけられました。「アブラハム、アブラハム。」「はい、ここにおります。」「その子に手を下してはならない。その子に何もしてはならない。今わたしは、あなたが神を恐れていることがよく分かった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しむことがなかった。」

アブラハムが目を上げて見ると、一匹の雄羊が角を藪に引っかけていました。アブラハムは行って、その雄羊を取り、それを自分の息子の代わりに、全焼のささげ物として献げました。アブラハムは、その場所の名をアドナイ・イルエと呼びました。今日も、「主の山には備えがある」と言われています。

これらの出来事の後、神がアブラハムを試練にあわせられた November 11, 2025

「これらの出来事の後、神がアブラハムを試練にあわせられた」November 11, 2025

これらの出来事の後、神がアブラハムを試練にあわせられた。神が彼に「アブラハムよ」と呼びかけられると、彼は「はい、ここにおります」と答えた。神は仰せられた。「あなたの子、あなたが愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。そして、わたしがあなたに告げる一つの山の上で、彼を全焼のささげ物として献げなさい。」翌朝早く、アブラハムはろばに鞍をつけ、二人の若い者と一緒に息子イサクを連れて行った。アブラハムは全焼のささげ物のための薪を割った。こうして彼は、神がお告げになった場所へ向かって行った。三日目に、アブラハムが目を上げると、遠くの方にその場所が見えた。それで、アブラハムは若い者たちに、「おまえたちは、ろばと一緒に、ここに残っていなさい。私と息子はあそこに行き、礼拝をして、おまえたちのところに戻って来る」と言った。アブラハムは全焼のささげ物のための薪を取り、それを息子イサクに背負わせ、火と刃物を手に取った。二人は一緒に進んで行った。イサクは父アブラハムに話しかけて言った。「お父さん。」彼は「何だ。わが子よ」と答えた。イサクは尋ねた。「火と薪はありますが、全焼のささげ物にする羊は、どこにいるのですか。」アブラハムは答えた。「わが子よ、神ご自身が、全焼のささげ物の羊を備えてくださるのだ。」こうして二人は一緒に進んで行った。創世記22章1ー8節

21章までのこれらの出来事の後、神がアブラハムを試練にあわせられました。「あなたの子、あなたが愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。そして、わたしがあなたに告げる一つの山の上で、彼を全焼のささげ物として献げなさい。」翌朝早く、アブラハムは二人の若者と共に息子イサクを連れて出発します。

三日目、遠くの方にその場所が見えます。アブラハムは若者たちに、「おまえたちは、ろばと一緒に、ここに残っていなさい。私と息子はあそこに行き、礼拝をして、おまえたちのところに戻って来る」と言います。アブラハムは全焼のささげ物のための薪を取り、それを息子イサクに背負わせ、火と刃物を手に取り、二人は進みます。

イサクは父アブラハムに話しかけ、会話を交わします。「お父さん。」「何だ。わが子よ」「火と薪はありますが、全焼のささげ物にする羊は、どこにいるのですか。」「わが子よ、神ご自身が、全焼のささげ物の羊を備えてくださるのだ。」こうして二人は一緒に進んで行きました。

あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます November 10, 2025

「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます」November 10, 2025

そのころ、アビメレクとその軍の長ピコルがアブラハムに言った。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます。それで今、ここで神によって私に誓ってください。私と私の子孫を裏切らないと。そして、私があなたに示した誠意にふさわしく、私にも、またあなたが寄留しているこの土地に対しても、誠意を示してください。」アブラハムは「私は誓います」と言った。それから、アブラハムは、アビメレクのしもべたちが奪い取った井戸のことで、アビメレクに抗議した。アビメレクは答えた。「だれがそのようなことをしたのか知りませんでした。それに、あなたも私に告げなかったし、私も今日まで聞いたことがありませんでした。」そこでアブラハムは羊と牛を取って、アビメレクに与えた。こうして二人は契約を結んだ。アブラハムは、羊の群れから、七匹の雌の子羊を別にしておいた。アビメレクはアブラハムに言った。「今、あなたが別にしたこの七匹の雌の子羊は、何のためのものですか。」アブラハムは言った。「私がこの井戸を掘ったという証拠になるように、七匹の雌の子羊を私の手から受け取ってください。」それゆえ、その場所はベエル・シェバと呼ばれた。彼ら二人がそこで誓ったからである。彼らはベエル・シェバで契約を結んだ。アビメレクと、その軍の長ピコルは立って、ペリシテ人の地に帰って行った。アブラハムはベエル・シェバに一本のタマリスクの木を植え、そこで永遠の神、主の御名を呼び求めた。アブラハムは長い間、ペリシテ人の地に寄留した。創世記21章22ー34節

ベエル・シェバは7つの井戸という意味ですが、イスラエル南限の町名です。そのころ、アブラハムが掘った井戸をめぐって、トラブルが起こりました。アビメレクのしもべたちがアブラハムの井戸を奪い取っていたのです。アビメレクとは、イサクが生まれる前に、アブラハムの妻サラを妻としようとしたゲラルの王です。

アビメレクは軍の長ピコルを伴ってアブラハムに言いました。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます。それで今、ここで神によって私に誓ってください。私と私の子孫を裏切らないと。そして、私があなたに示した誠意にふさわしく、私にも、またあなたが寄留しているこの土地に対しても、誠意を示してください。」

主によってアビメレクの信頼を勝ち得たアブラハムは、「私は誓います」と約束し、井戸の件を抗議します。アビメレクは紳士的態度で応じてくれました。アブラハムがこの7つの井戸を掘った証拠として、七匹の雌の子羊が送られ、その場所はベエル・シェバと呼ばれました。アブラハムは一本のタマリスク(御柳)の木を植え、そこで永遠の神、主の御名を呼び求め、寄留を続けました。

手放して主の御手にゆだねた時 November 9, 2025

「手放して主の御手にゆだねた時」November 9, 2025

翌朝早く、アブラハムは、パンと、水の皮袋を取ってハガルに与え、彼女の肩に担がせ、その子とともに彼女を送り出した。それで彼女は行って、ベエル・シェバの荒野をさまよった。皮袋の水が尽きると、彼女はその子を一本の灌木の下に放り出し、自分は、弓で届くぐらい離れた向こうに行って座った。「あの子が死ぬのを見たくない」と思ったからである。彼女は向こうに座り、声をあげて泣いた。神は少年の声を聞かれ、神の使いは天からハガルを呼んで言った。「ハガルよ、どうしたのか。恐れてはいけない。神が、あそこにいる少年の声を聞かれたからだ。立って、あの少年を起こし、あなたの腕でしっかり抱きなさい。わたしは、あの子を大いなる国民とする。」神がハガルの目を開かれたので、彼女は井戸を見つけた。それで、行って皮袋を水で満たし、少年に飲ませた。神が少年とともにおられたので、彼は成長し、荒野に住んで、弓を射る者となった。彼はパランの荒野に住んだ。彼の母は、エジプトの地から彼のために妻を迎えた。創世記21章14ー21節

アブラハムにとって、エジプトの女ハガルと、彼女がアブラハムに産んだ子イシュマエルを追い出すことは、とても辛いことでした。イシュマエルはもう十四歳で、深く情が移っていたからです。

しかし神の約束を受け取ったアブラハムは、翌朝早くパンと水の皮袋を取ってハガルに与え、その子とともに彼女を送り出しました。アブラハムは、ハガルと少年イシュマエルを手放し、約束してくださった主の御手にゆだねたのです。

手放して主の御手にゆだねた時、主は約束してくださった通り、ハガルと少年を守り養い、やがて少年は成人して妻を迎えました。私たちにも、ずっと手放さず、握り締めていたい大切な人がいるでしょう。けれども、神が約束してくださり、手放すのがみこころであるなら、手放して主の御手にゆだねることができますように。

ロトの二人の娘は父親によって身ごもった November 4, 2025

「ロトの二人の娘は父親によって身ごもった」November 4, 2025

ロトはツォアルから上って、二人の娘と一緒に、山の上に住んだ。ツォアルに住むのを恐れたからである。彼と二人の娘は洞穴の中に住んだ。姉は妹に言った。「父は年をとっています。この地には、私たちのところに、世のしきたりにしたがって来てくれる男の人などいません。さあ、父にお酒を飲ませ、一緒に寝て、父によって子孫を残しましょう。」その夜、娘たちは父親に酒を飲ませ、姉が入って行き、一緒に寝た。ロトは、彼女が寝たのも起きたのも知らなかった。その翌日、姉は妹に言った。「ご覧なさい。私は昨夜、父と寝ました。今夜も父にお酒を飲ませましょう。そして、あなたが行って、一緒に寝なさい。そうして、私たちは父によって子孫を残しましょう。」その夜も、娘たちは父親に酒を飲ませ、妹が行って、一緒に寝た。ロトは、彼女が寝たのも起きたのも知らなかった。こうして、ロトの二人の娘は父親によって身ごもった。姉は男の子を産んで、その子をモアブと名づけた。彼は今日のモアブ人の先祖である。妹もまた、男の子を産んで、その子をベン・アミと名づけた。彼は今日のアンモン人の先祖である。創世記19章30ー38節

ソドム地方の絶滅から救われたロトと二人の娘は、人を避けて山の上の洞窟に住みました。やがて姉は妹に言います。「父は年をとっています。この地には、私たちのところに、世のしきたりにしたがって来てくれる男の人などいません。さあ、父にお酒を飲ませ、一緒に寝て、父によって子孫を残しましょう。」

そのようにして、ロトの二人の娘は、父親によって身ごもりました。姉は男の子を産み、その子をモアブと名づけます。モアブ人の先祖です。妹もまた、男の子を産み、その子をベン・アミと名づけます。アンモン人の先祖です。やがてモアブ人の娘ルツが、救い主JESUSの系図に加えられます(マタイの福音書1章参照)。主のあわれみは尽きません。

いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない November 2, 2025

「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない」November 2, 2025

彼らを外に連れ出したとき、その一人が言った。「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこにも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。そうでないと滅ぼされてしまうから。」ロトは彼らに言った。「主よ、どうか、そんなことになりませんように。ご覧ください。このしもべはあなたのご好意を受けました。そしてあなたは私に大きな恵みを施してくださり、私のいのちを生かしてくださいました。しかし、私は山にまで逃げることはできません。おそらく、わざわいが追いついて、私は死ぬでしょう。ご覧ください。あそこの町は逃れるのに近く、しかもあんなに小さい町です。どうか、あそこに逃げさせてください。あんなに小さいではありませんか。私のいのちを生かしてください。」その人は彼に言った。「よろしい。わたしはこのことでも、あなたの願いを受け入れ、あなたの言うあの町を滅ぼさない。急いであそこへ逃れなさい。あなたがあそこに着くまでは、わたしは何もできないから。」それゆえ、その町の名はツォアルと呼ばれた。 創世記19章17ー22節

ロト夫妻と二人の娘たちを外に連れ出したとき、御使いの一人が言います。「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこにも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。そうでないと滅ぼされてしまうから。」

ロトは訴えます。「主よ、どうか、そんなことになりませんように。ご覧ください。このしもべはあなたのご好意を受けました。・・・しかし、私は山にまで逃げることはできません。・・・ご覧ください。あそこの町は逃れるのに近く、しかもあんなに小さい町です。どうか、あそこに逃げさせてください。」

その人は彼に言います。「よろしい。わたしはこのことでも、あなたの願いを受け入れ、あなたの言うあの町を滅ぼさない。急いであそこへ逃れなさい。あなたがあそこに着くまでは、わたしは何もできないから。」それでその町の名はツォアルと呼ばれました。ロトに対する度重なる主のあわれみは、アブラハムのとりなしの故でした。

ロトもソドムの邪悪な罪に汚染されて October 31, 2025

「ロトもソドムの邪悪な罪に汚染されて」October 31, 2025

ロトは戸口にいる彼らのところへ出て行き、自分の背後の戸を閉めた。そして言った。「兄弟たちよ、どうか悪いことはしないでください。お願いですから。私には、まだ男を知らない娘が二人います。娘たちをあなたがたのところに連れて来ますから、好きなようにしてください。けれども、あの人たちには何もしないでください。あの人たちは、私の屋根の下に身を寄せたのですから。」しかし、彼らは言った。「引っ込んでいろ。」そして言った。「こいつはよそ者のくせに、さばきをするのか。さあ、おまえを、あいつらよりもひどい目にあわせてやろう。」彼らはロトのからだに激しく迫り、戸を破ろうと近づいた。すると、あの人たちが手を伸ばして、ロトを自分たちのいる家の中に引き入れて、戸を閉めた。家の戸口にいた者たちは、小さい者から大きい者まで目つぶしをくらったので、彼らは戸口を見つけようとする力も萎えた。創世記19章6ー11節

ロトは矢面に立って、自分の家に招いた客人たちを守ろうとします。しかしロトもソドムの邪悪な罪に汚染されていました。ロトはまだ男を知らない自分の娘たちを、発情した獣のようなソドムの人々に差し出そうとしたのです。

彼らはそれを拒んで言います。「引っ込んでいろ。こいつはよそ者のくせに、さばきをするのか。さあ、おまえを、あいつらよりもひどい目にあわせてやろう。」彼らはロトのからだに激しく迫り、戸を破ろうと近づきました。

すると、御使いたちが手を伸ばし、ロトを自分たちのいる家の中に引き入れて、戸を閉めます。家の戸口にいた者たちは、小さい者から大きい者まで目つぶしをくらったので、彼らは戸口を見つけようとする力も萎えました。