今あるはただ主の恵み November 26, 2025

「今あるはただ主の恵み」November 26, 2025

さて、アブラハムの時代にあった先の飢饉とは別に、この国にまた飢饉が起こった。それでイサクは、ゲラルのペリシテ人の王アビメレクのもとへ行った。主はイサクに現れて言われた。「エジプトへは下ってはならない。わたしがあなたに告げる地に住みなさい。あなたはこの地に寄留しなさい。わたしはあなたとともにいて、あなたを祝福する。あなたとあなたの子孫に、わたしがこれらの国々をすべて与える。こうしてわたしは、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たす。そしてわたしは、あなたの子孫を空の星のように増し加え、あなたの子孫に、これらの国々をみな与える。あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。これは、アブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの命令と掟とおしえを守って、わたしへの務めを果たしたからである。」こうしてイサクはゲラルに住んでいたが、その土地の人々が彼の妻のことを尋ねた。すると彼は「あれは私の妹です」と答えた。この土地の人々がリベカのことで自分を殺しはしないかと思って、「私の妻です」と言うのを恐れたのであった。彼女が美しかったからである。イサクは長くそこに滞在していた。ある日のこと、ペリシテ人の王アビメレクが窓から見下ろしていると、なんと、イサクがその妻リベカを愛撫しているのが見えた。アビメレクは、イサクを呼び寄せて言った。「本当のところ、あの女はあなたの妻ではないか。なぜ、あなたは『あれは私の妹です』と言ったのか。」イサクは「彼女のことで殺されはしないかと思ったからです」と答えた。アビメレクは言った。「何ということをしてくれたのか。もう少しで、民の一人があなたの妻と寝て、あなたはわれわれに罪責をもたらすところだった。」そこでアビメレクは、すべての民に命じて言った。「この人と、この人の妻に触れる者は、必ず殺される。」 創世記26章1ー11節

アブラハムの息子イサクは、父と同じような弱さを抱えていたようです。それゆえにイサクは、飢饉を避けた疎開先ゲラルで、アブラハムと同じ過ちを犯します。現地の人々が美人リベカのことで自分を殺しはしないかと思って、「私の妻です」と言うのを恐れ、「あれは私の妹です」と答えたのでした。

やがてペリシテ人の王アビメレクによって、二人は夫婦であることが発覚します。アビメレクは、イサクを呼び寄せて話します。「本当のところ、あの女はあなたの妻ではないか。なぜ、あなたは『あれは私の妹です』と言ったのか。」「彼女のことで殺されはしないかと思ったからです」「何ということをしてくれたのか。もう少しで、民の一人があなたの妻と寝て、あなたはわれわれに罪責をもたらすところだった。」

アビメレクは、すべての民に命じました。「この人と、この人の妻に触れる者は、必ず殺される。」当時は、夫を殺して妻を奪い取るという略奪婚が多かったことが伺えます。今あるはただ主の恵みです。

万事を益に変えてくださる主 November 6, 2025

「万事を益に変えてくださる主」November 6, 2025

2025-11-06

アビメレクはアブラハムを呼び寄せて言った。「あなたは何ということを私たちにしたのか。私がいったい、罪となるどんなことをあなたにしたというのか。あなたが、私と私の王国に大きな罪をもたらそうとするとは。あなたは、してはならないことを私にしたのだ。」また、アビメレクはアブラハムに言った。「あなたはなぜ、こんなことをしたのか。」アブラハムは答えた。「この地方には、神を恐れることが全くないので、人々が私の妻のゆえに私を殺すと思ったのです。また、本当に、あれは私の妹、私の父の娘です。でも、私の母の娘ではありません。それが私の妻になったのです。神が私を父の家から、さすらいの旅に出されたとき、私は彼女に、『このようにして、あなたの真実の愛を私に尽くしてほしい。私たちが行くどこででも、私のことを、この人は私の兄です、と言ってほしい』と言ったのです。」アビメレクは、羊の群れと牛の群れと、男女の奴隷たちを連れて来て、アブラハムに与え、またアブラハムの妻サラを彼に返した。アビメレクは言った。「見なさい。私の領地があなたの前に広がっている。あなたの良いと思うところに住みなさい。」サラに対しては、こう言った。「ここに、銀千枚をあなたの兄に与える。これはあなたにとって、また一緒にいるすべての人にとって、あなたを守るものとなるだろう。これであなたは、すべての人の前で正しいとされるだろう。」そこで、アブラハムは神に祈った。神は、アビメレクとその妻、また女奴隷たちを癒やされたので、彼らは再び子を産むようになった。主が、アブラハムの妻サラのことで、アビメレクの家のすべての胎を堅く閉じておられたのである。創世記20章9−18節

アビメレクはアブラハムに言いました。「あなたは何ということを私たちにしたのか。私がいったい、罪となるどんなことをあなたにしたというのか。あなたが、私と私の王国に大きな罪をもたらそうとするとは。あなたは、してはならないことを私にしたのだ。なぜ、こんなことをしたのか。」

約400年後にモーセが十戒を授かる前に、アビメレクは「あなたの隣人の妻を欲してはならない」という教えを知らされていたのです。

主は、アブラハムの尻拭いをし、アビメレクによって多くの良いものを授けました。アブラハムが祈ると、神は、アビメレクとその妻たちを癒やされ、再び子を産むようになりました。アブラハムの神は、万事を益に変えてくださる恵みの神なのです。

ロトもソドムの邪悪な罪に汚染されて October 31, 2025

「ロトもソドムの邪悪な罪に汚染されて」October 31, 2025

ロトは戸口にいる彼らのところへ出て行き、自分の背後の戸を閉めた。そして言った。「兄弟たちよ、どうか悪いことはしないでください。お願いですから。私には、まだ男を知らない娘が二人います。娘たちをあなたがたのところに連れて来ますから、好きなようにしてください。けれども、あの人たちには何もしないでください。あの人たちは、私の屋根の下に身を寄せたのですから。」しかし、彼らは言った。「引っ込んでいろ。」そして言った。「こいつはよそ者のくせに、さばきをするのか。さあ、おまえを、あいつらよりもひどい目にあわせてやろう。」彼らはロトのからだに激しく迫り、戸を破ろうと近づいた。すると、あの人たちが手を伸ばして、ロトを自分たちのいる家の中に引き入れて、戸を閉めた。家の戸口にいた者たちは、小さい者から大きい者まで目つぶしをくらったので、彼らは戸口を見つけようとする力も萎えた。創世記19章6ー11節

ロトは矢面に立って、自分の家に招いた客人たちを守ろうとします。しかしロトもソドムの邪悪な罪に汚染されていました。ロトはまだ男を知らない自分の娘たちを、発情した獣のようなソドムの人々に差し出そうとしたのです。

彼らはそれを拒んで言います。「引っ込んでいろ。こいつはよそ者のくせに、さばきをするのか。さあ、おまえを、あいつらよりもひどい目にあわせてやろう。」彼らはロトのからだに激しく迫り、戸を破ろうと近づきました。

すると、御使いたちが手を伸ばし、ロトを自分たちのいる家の中に引き入れて、戸を閉めます。家の戸口にいた者たちは、小さい者から大きい者まで目つぶしをくらったので、彼らは戸口を見つけようとする力も萎えました。

ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ October 30, 2025

「ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ」October 30, 2025

2025-10-30
 

その二人の御使いは、夕暮れにソドムに着いた。ロトはソドムの門のところに座っていた。ロトは彼らを見ると、立ち上がって彼らを迎え、顔を地に付けて伏し拝んだ。そして言った。「ご主人がた。どうか、このしもべの家に立ち寄り、足を洗って、お泊まりください。そして、朝早く旅を続けてください。」すると彼らは言った。「いや、私たちは広場に泊まろう。」しかし、ロトがしきりに勧めたので、彼らは彼のところに立ち寄り、家の中に入った。ロトは種なしパンを焼き、彼らのためにごちそうを作った。こうして彼らは食事をした。彼らが床につかないうちに、その町の男たち、ソドムの男たちが若い者から年寄りまで、その家を取り囲んだ。すべての人が町の隅々からやって来た。そして、ロトに向かって叫んだ。「今夜おまえのところにやって来た、あの男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ。」創世記19章1ー5節

二人の御使いは、夕暮れにソドムに着きました。門に座っていたロトは、立ち上がって彼らを迎え、顔を地に付けて伏し拝みます。町の現状を知っているロトは、自分の家で一泊し、翌朝旅を続けるようにしきりに勧め、食事を作ってもてなします。

床につかないうちに、町の男たちが若者から年寄りまで家を取り囲み、すべての人が町の隅々から集まって来ました。そしてロトに向かって叫びます。「今夜おまえのところにやって来た、あの男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ。」「よく知りたい」とは、「肉体関係を持ちたい」という意味です。

神の愛から離れた人間は、何かの依存症になり、依存症はより強い刺激を求めてエスカレートします。ソドムの町に住む人々は、重度のセックス依存症でした。ソドムから、不自然な肉欲を意味するソドミーという言葉が生まれました。

新約聖書ユダの手紙7節には以下のように記されています。「その御使いたちと同じように、ソドムやゴモラ、および周辺の町々も、淫行にふけって不自然な肉欲を追い求めたため、永遠の火の刑罰を受けて見せしめにされています。」

聖書と祈り会2025-10-29 オホラとオホリバ

2025年10月29日の聖書と祈り会メッセージ。オホラとオホリバ。
聖書はエゼキエル書23章1−24節(前半)。
ともに聞く聖書はこちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠http://graceandmercy.or.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠
資料はこちら⁠https://flic.kr/p/2rCfcYA

エゼキエル23

杉戸キリスト教会では、水曜14時からと20時から、聖書と祈り会があります。

アブラハムに隠しておくべきだろうか October 27, 2025

「アブラハムに隠しておくべきだろうか」October 27, 2025

その人たちは、そこから立ち上がって、ソドムの方を見下ろした。アブラハムは彼らを見送りに、彼らと一緒に行った。主はこう考えられた。「わたしは、自分がしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。アブラハムは必ず、強く大いなる国民となり、地のすべての国民は彼によって祝福される。わたしがアブラハムを選び出したのは、彼がその子どもたちと後の家族に命じて、彼らが主の道を守り、正義と公正を行うようになるためであり、それによって、主がアブラハムについて約束したことを彼の上に成就するためだ。」主は言われた。「ソドムとゴモラの叫びは非常に大きく、彼らの罪はきわめて重い。わたしは下って行って、わたしに届いた叫びどおり、彼らが滅ぼし尽くされるべきかどうかを、見て確かめたい。」 創世記18章16ー21節

主の一行は立ち上がり、ソドムの方を見下ろしました。アブラハムは彼らを見送りに一緒に行きます。そのとき主はこう自問自答されました。「わたしは、自分がしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。アブラハムは必ず、強く大いなる国民となり、地のすべての国民は彼によって祝福される。・・・」

そして主は、今しようとしていることをアブラハムに語られました。「ソドムとゴモラの叫びは非常に大きく、彼らの罪はきわめて重い。わたしは下って行って、わたしに届いた叫びどおり、彼らが滅ぼし尽くされるべきかどうかを、見て確かめたい。」

主はさばきをなさる時、特に最終的なさばきをなさり、滅ぼし尽くそうとされる時、前もって現場に赴き、慎重に現地視察をされます。見切り発車で誤爆などということが、あってはならないからです。誤爆で正しい人たちを滅ぼし尽くすなら、テロリストと同じになりますから。

聖書で最初の戦争記録・天下分け目の塩の海 October 12, 2025

「聖書で最初の戦争記録・天下分け目の塩の海」October 12, 2025

さて、シンアルの王アムラフェル、エラサルの王アルヨク、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティデアルの時代のことである。これらの王たちは、ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シンアブ、ツェボイムの王シェムエベル、ベラすなわちツォアルの王と戦った。この五人の王たちは、シディムの谷、すなわち塩の海に結集した。彼らは十二年間ケドルラオメルに仕えていたが、十三年目に背いたのである。そして十四年目に、ケドルラオメルと彼に味方する王たちがやって来て、アシュタロテ・カルナイムでレファイム人を、ハムでズジム人を、シャベ・キルヤタイムでエミム人を、セイルの山地でフリ人を打ち破り、荒野の近くのエル・パランまで進んだ。それから彼らは引き返して、エン・ミシュパテ、すなわちカデシュに至り、アマレク人の全土と、さらにハツェツォン・タマルに住んでいるアモリ人を打ち破った。そこで、ソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ツェボイムの王、ベラすなわちツォアルの王は出て来て、シディムの谷で戦う備えをし、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティデアル、シンアルの王アムラフェル、エラサルの王アルヨクと対峙した。この四人の王と、先の五人の王とであった。シディムの谷には瀝青の穴が多くあり、ソドムの王とゴモラの王は逃げたとき、その穴に落ちた。そして、残りの王たちは山の方に逃げた。四人の王たちは、ソドムとゴモラのすべての財産とすべての食糧を奪って行った。また彼らは、アブラムの甥のロトとその財産も奪って行った。ロトはソドムに住んでいた。創世記14章1ー12節

世界史は戦争史と言えますが、創世記14章は、聖書で最初に登場する戦争記録です。東軍(メソポタミアの四皇)が、西軍(ソドム・ゴモラの五皇)とシディムの谷、すなわち塩の海(死海)で激突し、大合戦を繰り広げました。天下分け目の塩の海です。塩の海が血の海になったでしょう。

戦争の原因は、東の四皇に仕えていたソドム・ゴモラの五皇が、反旗を翻したことです。連立政権13年目のことでした。なぜこの戦争が記録されたのか。その理由は、ソドムに住んでいたアブラムの甥のロトが、この戦いに巻き込まれ、捕虜になったからです。

ロシアとウクライナ、イスラエルとハマス、今でも世界各地で戦争が続いています。「あなたの親戚の⚪︎⚪︎が戦争に巻き込まれて捕虜・人質となった」という悪い知らせを聞いた時、あなたならどうするでしょうか?