「あなたの前で 獣のようでした」July 10, 2025

「あなたの前で 獣のようでした」July 10, 2025

詩篇73篇は、赤裸々なアサフの賛歌。

まことに 神はいつくしみ深い。
イスラエルに 心の清らかな人たちに。
けれどもこの私は 足がつまずきそうで
私の歩みは滑りかけた。
それは 私が悪しき者が栄えるのを見て
誇り高ぶる者をねたんだからだ。
実に 彼らの死には苦痛がなく
彼らのからだは肥えている。
人が苦労するときに 彼らはそうではなく
ほかの人のように 打たれることもない。
それゆえ 高慢が彼らの首飾りとなり
暴虐の衣が彼らをおおっている。
彼らの目は脂肪でふくらみ
心の思い描くものがあふれ出る。
彼らは嘲り 悪意をもって語り
高い所から虐げを言う。
彼らは口を天に据え
その舌は地を行き巡る。
それゆえ この民はここに帰り
豊かな水は彼らに汲み尽くされる。
そして 彼らは言う。
「どうして神が知るだろうか。
いと高き方に知識があるだろうか。」
見よ これが悪しき者。
彼らはいつまでも安らかで 富を増している。
ただ空しく 私は自分の心を清め
手を洗って 自分を汚れなしとした。
私は 休みなく打たれ
朝ごとに懲らしめを受けた。
もしも私が
「このままを語ろう」と言っていたなら
きっと私は
あなたの子らの世代を 裏切っていたことだろう。
私は このことを理解しようとしたが
それは 私の目には苦役であった。
ついに私は 神の聖所に入って
彼らの最期を悟った。
まことに あなたは彼らを滑りやすい所に置き
彼らを滅びに突き落とされます。
ああ 彼らは瞬く間に滅ぼされ
突然の恐怖で 滅ぼし尽くされます。
目覚めの夢のように
主よ あなたが目を覚ますとき
彼らの姿を蔑まれます。
私の心が苦みに満ち
私の内なる思いが突き刺されたとき
私は愚かで考えもなく
あなたの前で 獣のようでした。
しかし 私は絶えずあなたとともにいました。
あなたは私の右の手を
しっかりとつかんでくださいました。
あなたは 私を諭して導き
後には栄光のうちに受け入れてくださいます。
あなたのほかに
天では 私にだれがいるでしょう。
地では 私はだれをも望みません。
この身も心も尽き果てるでしょう。
しかし 神は私の心の岩
とこしえに 私が受ける割り当ての地。
見よ あなたから遠く離れている者は滅びます。
あなたに背き 不実を行う者を
あなたはみな滅ぼされます。
しかし 私にとって
神のみそばにいることが 幸せです。
私は 神である主を私の避け所とし
あなたのすべてのみわざを語り告げます。

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