高速道路に乗り続けているような現代社会において

高速道路に乗った後、行き先を間違えたことに気付いたら、次のインターチェンジで速やかに高速を降り、行き先を確認しつつ再度高速に乗らなければならない。次のインターチェンジまでは向きを変えられない。インターの手前でレーンを変えて減速していなければ、方向転換するタイミングを逃し、さらに間違えた方向に向かって走り続け、高速でロスを増殖させることになる。
高速道路に乗り続けているような現代社会において、一度方向を違えると大きなロスが生じてしまう。それでも、たとえ大きなロスが生じていたとしても、気付いた時にすぐに向きを変えれば、最小限のロスで軌道修正することができる。
日本は今も、核燃料サイクルに向かって高速で走り続けようとしている。これまでに54基もの原子力発電所を全国に造り続け、青森六ヶ所村に核燃料再処理施設を造り、高速増殖炉もんじゅを造ってきた。
たとえ大きなロスが生じているとしても、今すぐに、スピーディーに向きを変えれば、最小限のロスで方向転換することができる。今すぐに向きを変えなければ、東日本に続く大震災によって、丈夫で絶対安全なはずの高速道路が想定外の揺れで横倒しになり、行き先を間違えた国策が日本を集団自殺に導くことになるだろう。

礼拝メッセージ「国家的悔い改め」

礼拝メッセージ「国家的悔い改め」(クリックで聴けます)

聖書箇所:ヨナ3章

そこで、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者から低い者まで荒布を着た。このことがニネベの王の耳に入ると、彼は王座から立って、王服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中にすわった。王と大臣たちの命令によって、次のような布告がニネベに出された。「人も、獣も、牛も、羊もみな、何も味わってはならない。草をはんだり、水を飲んだりしてはならない。人も、家畜も、荒布を身にまとい、ひたすら神にお願いし、おのおの悪の道と、暴虐な行いから立ち返れ。もしかすると、神が思い直してあわれみ、その燃える怒りをおさめ、私たちは滅びないですむかもしれない。」ヨナ書3章5−9節

恵み深い主から、再びチャンスを与えられた預言者ヨナは、ニネベに行って主のことばを伝えました。そのとき津波のような衝撃が起こり、上記のような、「国家的悔い改め」が起こりました。

イエス・キリストは、以下のようにニネベの人々の悔い改めに太鼓判を押しておられます。

「ニネベの人々が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。(マタイ福音書12章41節)」

聖書が語る「悔い改め」とは、向きを変えることです。それは、神に背を向けて生きることを止め、神の方に方向転換をし、神に向かって生きることを意味します。主なる神はあわれみ深い方ですから、向きを変える私たちを、大喜びで迎えてくださいます。