教会開拓と教会支援
関東宣教区壮年会主催の夏の集いに参加した教会のメンバーたちが、良い意味で大きなショックを受けて帰って来た。その原因は、井上貴詞先生の講演とともに、島村秀雄牧師(新狭山福音教会)によるバルナバ基金の受給報告にあった。
バルナバ基金とは、関東宣教区における教会開拓と教会支援のための基金である。将来教会開拓をするための基金であり経済的に厳しい教会を支援するための基金。関東宣教区における宣教協力の柱。それがバルナバ基金だ。
島村牧師は都内でタクシーの運転手をしながら、牧師として奉仕している。今の教会に赴任した時から、教会は経済的に非常に厳しい。毎週3日間ほど勤務して、1週間分の仕事をこなす。大切な日曜日の朝も、いつも徹夜明けで教会に戻り、礼拝奉仕をする。もし日曜朝にかけてのオールナイト勤務で、事故などが生じた場合には、礼拝時間までに戻れなくなる。そんな中バルナバ基金を受けることは、大きなゆとりと励ましになり、一度も礼拝奉仕を欠かすことなくここまで来ることができた。
教団全体でも、同じような問題を抱えた教会が多くある。一方で新しい教会の開拓がなされるが、もう一方では牧師が二足の草鞋を履きながら、必死で奉仕を続けている。教会開拓と教会支援。それぞれの働きが伝道部と教会支援部によって進められているが、いずれも困難を極めている。
これを読んだあなたも、ぜひ互いに支え合い、互いに助け合う教会形成の働きに加わってほしい。主イエスもこう言われる。「受けるよりも与えるほうが幸いである」と。