聖書箇所:創世記50章
あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。創世記50:20
かつて自分に悪を計った兄たちに対して、ヨセフという人物が後に語った言葉。それが上記の言葉です。
ヨセフは父ヤコブ(イスラエル)の偏愛を受けて育ちました。やがてヨセフは夢見る人となりますが、空気が読めませんでした。それでヨセフは、兄たちの激しいねたみと憎しみを買い、囲まれて殺されそうになり、エジプトに売り飛ばされたのです。
エジプトでヨセフは、様々な経験を経て権力者となります。そして共におられる神の導きによって、世界的な大ききんに備えて食料を蓄えました。その結果、多くの人々を生かす神の計らいに仕えることになったのです。
神の家族であっても、関係が壊れてしまうことがあります。しかし神は、計り知れないご計画の中で、人の悪でさえも良いことのための計らいと変えてくださるのです。神の御手は見えません。しかし私たちの人生は、確かに神の御手の中にあります。そして見えない神の御手は、万事を益にし、関係を回復させてくださるために今も動いています。
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