礼拝メッセージ「オリーブの若葉 New Olive Leaf」(クリックで聴けます)
聖書箇所:創世記8章1−14節
それからなお七日待って、再び鳩を箱舟から放った。鳩は夕方になって、彼のもとに帰って来た。すると見よ。むしり取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。それで、ノアは水が地から引いたのを知った。創世記8章10-11節
ノアのストーリーには、以下のような美しい文学的対称構造(集中構造)が見られます。
H 箱舟に入るノア家族と生き物たち 7:13
I 箱舟の戸を閉ざされた神 7:16
J 大洪水 7:17
K 増水によっておおわれた山々の頂 7:19
L 150日間ふえ続けた水 7:24
M ノアたちを心に留めておられた神 8:1
L’ 150日目に引き始めた水 8:3
K’ 減水によって現れた山々の頂 8:5
J’ かわいた地の面 8:13
I’ 箱舟のおおいを除くノア 8:13
H’ 箱舟を出るノア家族と生き物たち 8:18
集中構造の中心、まさに分水嶺は、以下に記す8章1節です。
『神は、ノアと、箱舟の中に彼といっしょにいたすべての獣や、すべての家畜とを心に留めておられた。それで、神が地の上に風を吹き過ぎさせると、水は引き始めた。』
峠を越えているのに、ノアたちはオリーブの若葉をなかなか見ることができませんでした。同様に、すぐに答えを見ることができなくても、すでに私たちの祈りは、神に聞き届けられています。問題は峠を越え、神によって解決に向かっているのです。