THE PURPOSE DRIVEN LIFE(PDL) 28日目 時間がかかる

THE PURPOSE DRIVEN LIFE(PDL)
28日目 時間がかかる

あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、 キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださることを私は堅く信じているのです。ピリピ人への手紙1章6節

聖書を通して語りかけておられる本当の神は、アルファでありオメガ、AでありZである方。日本語で表現するなら、本当の神は「あ」であり「ん」である方。つまりすべての始まりであり終わりである方。だから神は、私たちのうちに良い働きを始めてくださる方であり、必ず完成させてくださる方である。
即戦力、スピード、早さが求められる世の中にあって、神は即戦力よりも粘り強さ、たくましさ、安定性を求められる。成熟に至る近道や即効薬はない。早く成熟させようとすると、風味が失われる。だから忍耐をもって、あきらめないで一歩一歩着実に歩み続けよう。

高速道路に乗り続けているような現代社会において

高速道路に乗った後、行き先を間違えたことに気付いたら、次のインターチェンジで速やかに高速を降り、行き先を確認しつつ再度高速に乗らなければならない。次のインターチェンジまでは向きを変えられない。インターの手前でレーンを変えて減速していなければ、方向転換するタイミングを逃し、さらに間違えた方向に向かって走り続け、高速でロスを増殖させることになる。
高速道路に乗り続けているような現代社会において、一度方向を違えると大きなロスが生じてしまう。それでも、たとえ大きなロスが生じていたとしても、気付いた時にすぐに向きを変えれば、最小限のロスで軌道修正することができる。
日本は今も、核燃料サイクルに向かって高速で走り続けようとしている。これまでに54基もの原子力発電所を全国に造り続け、青森六ヶ所村に核燃料再処理施設を造り、高速増殖炉もんじゅを造ってきた。
たとえ大きなロスが生じているとしても、今すぐに、スピーディーに向きを変えれば、最小限のロスで方向転換することができる。今すぐに向きを変えなければ、東日本に続く大震災によって、丈夫で絶対安全なはずの高速道路が想定外の揺れで横倒しになり、行き先を間違えた国策が日本を集団自殺に導くことになるだろう。