聖書箇所:ヨブ記 1章
主はサタンに仰せられた。「では、彼のすべての持ち物をおまえの手に任せよう。ただ彼の身に手を伸ばしてはならない。」そこで、サタンは主の前から出て行った。ヨブ記1:12
旧約聖書の中に、ヨブという信仰の先輩が登場します。ヨブは「一難去らないうちにまた一難」という大変な患難の中を通されました。ヨブ記の冒頭には、人生の舞台裏、カーテンの裏側が啓示されています。そこには、天地万物の創造主なる神と、サタンと呼ばれる悪魔が登場します。
悪魔は堕天使とも呼ばれます。もともと神に造られた天使でしたが、自分が神になろうと神に反逆した結果、裁かれて地に落とされた存在です。悪を英語ではevilと言いますが、liveの反対の綴りになっています。悪とは生かすことの反対、殺すことです。悪魔は人からいのちを奪うために、神をそそのかし、人にうそをつく現実の存在です。
悪魔は、人間よりははるかに強いとはいえ、創造主なる神と比べたら、はるかに弱い存在です。ヨブ記を見るならば、悪魔は神の許しがなければ、何もすることが出来ない無力な存在であることがわかります。神と悪魔は対等だとか、悪魔の方が神よりも強いといった考えは非聖書的です。
しかし聖書は、問題が起こることを許される主なる神をはっきりと啓示しています。問題によって私たちをキリストに似た者に変えてくださるためです。
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