1:1 アミタイの子ヨナに次のような主のことばがあった。
1:2 「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。 彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ。」
1:3 しかしヨナは、主の御顔を避けてタルシシュヘのがれようとし、立って、ヨッパに下った。
彼は、タルシシュ行きの船を見つけ、船賃を払ってそれに乗り、 主の御顔を避けて、みなといっしょにタルシシュへ行こうとした。
「汝の敵を愛せよ!」、「あなたの敵を愛しなさい!」。これは、イエス・キリストが、弟子たちに命じられたことの一つです。「汝の敵を愛せよ!」、「あなたの敵を愛しなさい!」。この命令は、イエス様の教えの中で、最も従うことが難しい命令の一つだと私は思います。
たとえクリスチャンであっても、「あなたの敵を愛しなさい!」というような命令には従いたくないですよね。そんなことしたくないですし、やろうとしても自分の力では絶対にできないので、神様に対して距離を置き、聞かなかったふりをして自分のしたいように生き続ける。そして速やかにそのようなことばを忘れ去ろうとする。そんな場合が、とても多いように思います。実は今日皆さんとご一緒に味わいたいと思っている聖書の箇所は、まさにそのような場面です。早速ですが、みことばに耳を傾けたいと思います。
1節、2節を見てください。
1:1 アミタイの子ヨナに次のような主のことばがあった。
1:2 「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。 彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ。」
旧約聖書の時代に、ヨナという預言者がいました。聖書の中に出てくる預言者というのは、神様からの言(ことば)を預かる者と書きます。聖書の中の預言者とは、ます主なる神様からのことばを預かり、そしてその預かった神のことばを人々に伝えるという仕事をする人たちのことです。
ある時主なる神様は、この預言者ヨナに、伝えるべきメッセージと大きな使命を与えられました。それがここに書かれていることです。主なる神様は、ヨナに対してこう語られました。「ヨナよ!あの二ネベという名の大きな町に出て行き、わたしがあなたに預けることばを声を大にして叫びなさい。彼らの悪が、私の前に立ち上ってきているからだ。」と。この主なる神様からの命令に対して、ヨナはどのような応答をしたのでしょうか?そのことを続けて見てみましょう。
主なる神様からの命令に対するヨナの反応は、続く3節に書かれてありました。
1:3 しかしヨナは、主の御顔を避けてタルシシュヘのがれようとし、立って、ヨッパに下った。
彼は、タルシシュ行きの船を見つけ、船賃を払ってそれに乗り、 主の御顔を避けて、みなといっしょにタルシシュへ行こうとした。
(地図で説明)
二ネベとはチグリス川の上流に位置したアッシリアの大きな町。
ヨナ、つまりイスラエル人にとって、二ネベは敵国アッシリアの。人間的には、絶対に赦せない敵国。
ちょうど韓国、あるいは東南アジア諸国(中国、台湾、シンガポール、フィリピンなど)にとっての日本。
なぜ今、教科書問題が深刻になっているのか?
ナショナリズム(民族・国家優越主義)のもたらすものは和解ではなくて憎しみ、敵意、争い、剥奪、殺戮と暴虐
ミッションバラバの妻たちにとっては、かつての極道夫。
「主よ!どうやってあんな人を愛すればいいんですか! 私は絶対にいやです!私には絶対出来ません!」
イエス様⇒自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい! 汝の敵を愛せよ!あなたの敵を愛しなさい!マ タイ5:44
3度も書かれているタルシシュという地名。タルシシュとは現在のスペイン。二ネベとは正反対に位置する所。
神のことば、神の委託、使命から解放されて生きる。 煩わされず、悩み続けることもなく生きれる、神から遠く離れた場所。 私たち(神の民、神の教会、クリスチャン)はどうか? 神の前に、ヨナは、イスラエルは、そして私は、あなたはどうか? 神の敵!殺神者。神と人を召使のように自分に仕えさせる者。 邪悪な者。心の中にはたくさんの刺青がないでしょうか? ローマ1:28−
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野町 真理