2001年 6月11日更新
21世紀を迎えた今、日本は戦争への道を再び足早に進み始めている…。
「新しい歴史教科書をつくる会」が作成し、検定に合格した新しい教科書を読む時、
まさに私はこのことを痛感する。
時代によって変わる価値基準に基づく教科書などは、やがて消え去っていくであろう。
しかし、今こそすべての日本のキリスト者が、十字架による神との和解をしっかりと受け取り、
日本の教会の歴史をしっかりと心に刻み、
向きを変えて出発しなければならない。
世の光、地の塩、全世界の祝福の基として召されたキリスト者日本人として、
天地の主から託されたその使命に生きるために。
戦時下におけるクリスチャンの心理的葛藤と信仰の戦いは、
実際に体験しないと理解出来ない極限状態にあったと想像する。
しかしキリスト者日本人である私たちは、
かつての「日本基督教団より大東亜共栄圏にある基督教徒に送る書翰(しょかん)」を、
決して忘れ去ってはならない。
私たちが過去を心に刻むべき理由は、
ただ「我らの弱さを知りてあわれむ」主の、裏切りに先行する赦しと和解への招きにある。
それは、主イエス様の十字架と復活によって、すべての罪がすでに赦され、
神との和解がすでに成就したという一事にかかっている。
シモン、シモン。見なさい。
サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。
しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。
だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。
ルカの福音書 22章31−32節
神社参拝を拒否した一人の韓国の生き証人は、
「私が弱くても主が戦ってくださる。」という励ましが与えられて、
支えられたと証ししてくださっている。
だから私たちも、
弱さや恐れを持ったままで、ただ主に依りすがって主に従おうではありませんか。
…わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、主があなたに力と勇気と平安を与えて下さいますように。
あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。
あなたがたは、世にあっては患難があります。
しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。
ヨハネの福音書 16章33節