牧師の本来的な働き

Tue, 06 Jan 2009 10:46:38 JST (3117d)

牧会者の神学 Working the Angles-The Shape of Pastoral Integrity

E・H・ピーターソン著、越川弘英訳

日本基督教団出版局

本書は、牧師の本来的な働きとは「聞くこと」であり、また「神が聖書において、祈りにおいて、そして隣人たちにおいて語る時、人々がその御言葉を聞きとる援助をすること」であると定義することによって、牧師の召命を教会運営という宗教的事業経営のごときものに矮小化しようとする強い圧力に対する解毒剤を提供する。(裏表紙のことばより)

この本は「牧会とは何か?」、「牧師の最優先すべき働きとは何か?」といった問いを投げかけています。

それらの問いを通して、牧師のアイデンティティを再確認させられます。

この本の原題は「角度を調節する」です。

著者は牧会における大切な3つの行為として,

「祈ること」
「聖書を読むこと」
「霊的導き」

を挙げています。

それら3つを三角形の「角」と考え、牧会の働きを三角形のモデルで提示しています。

そのモデルによると、牧会とは、「祈り」「聖書」「霊的導き」という三つの角度を調節することによって、三角形、すなわち牧会のかたちを形成すること、と表現されています。

その際、三角形の3つの辺を、目に見える牧師の働きと考えています。目に見える牧師の働きとは、説教、教育、事務的働きです。

「祈り」「聖書」「霊的導き」という三つの角度を調整することは、目に見えない、人に知られない働きですが、実は非常に大切な土台であることを覚えさせられます。

(野町)