高倉健さんの「人生の目的宣言文」

だが決して、刃向かったり、対抗したりしてはいけない。
それは彼らの思う壺にはまることだ、
火を放たれたら手で揉み消そう、
石を投げられたら軀で受けよう、
斬られたら傷の手当てをするだけ、
ーどんな場合にもかれらの挑戦に応じてはならない、
ある限りの力で耐え忍び、耐えぬくのだ、

新潮文庫 山本周五郎著「樅ノ木は残った(下)」270−271頁より
先日、この地上の人生の終着駅に到着された高倉健さん。
「生き方が演技(仕事)に出る」ということを痛感していた高倉健さん。
その高倉健さんの「人生の目的宣言文」が、上に引用した言葉ではないかと私は思う。