米国テロ同時多発事件---まず祈ろう

東信州神学会(代表 小寺肇)

「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。」マタイ5:9

 米国でテロが同時多発し、その死傷者数は一万に及ぼうとしている。私たちはこの非道な犯罪に激しい憤りを感じ、被害に遭われた人々とその家族に主の励ましと慰め があるように祈らないではいられない。しかし、同時に懸念することがある。それは今回の事件に対して米国をはじめ関係諸国が、不安と怒りかられて度を越した報復に出ることによって、憎しみがさらに憎しみを生み出して、世界中がテロと戦争とに満ちた恐怖の世界に成り果ててしまうのではないかということである。テロリストによる不法な無差別殺戮に対して、多くの無辜の民を巻き込む無差別攻撃をもって報いるならば、さらに大規模なテロを正当化する口実とされ、さらに大規模な無差別攻撃と いう悪循環に陥ることになる。そうなれば、世界中が憎悪と復讐の渦に巻き込まれてしまうであろう。

 先の戦争において、わが国はふたつの特異な経験をした。一つは原爆であり、もう一つは憲法九条。この二つの経験ゆえに、わが国の平和を希求する熱心さは世界でも 類を見ない。原子爆弾はあの時以来、あたかも憲法九条によって封印されたかのように再び使用されずに今日にいたっている。今回のようなテロリズムもまた二度とくり返されないように今ここで封印されなければならない。

 そこで、四つの祈りの課題をともに祈ることが出来ればと主にある諸教会に提唱したい。

1.テロリストの犯罪に対して不法な復讐ではなく、適正・公正なさばきがなされるように。

2.被災者の救出とその家族の助けと慰めのために。

3.米国の教会が怒りと憎しみに支配されず、説教壇から真理の御言葉が語られるよ うに。

4.日本の国が憲法九条をもつ国として、この報復とテロリズムの抑制をもって世界平和に貢献できるように。

以上。

同時多発テロに関して日本キリスト教協議会(NCCJ)からブッシュ大統領と小泉総理にだされた声明


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