21世紀ブックレット 沖縄は問いかける

信州夏期講座 編
いのちのことば社 1999年

もくじ
はじめに 小寺肇
沖縄から日本の宣教史を再考する 渡辺信夫
沖縄から… 島田善次
アジア的視点・世界的視点から見た日本 油井義昭
沖縄問題とは何か 登家勝也

沖縄の人たちは、よく知っている。
今なお教育改革という名のもとに、国家が知らず知らずのうちに実施している教育は、
皇民化教育、つまり天皇のために死ぬ国民を育てる教育であることを。
そこにはいつも日の丸と君が代があることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
天皇制こそ無責任な日本人の原点であることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
「愛国心」という言葉がペテンの言葉であることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
「国家・公あっての個人」ではなく、「個人あっての国家・公」であることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
「民族」はエゴであることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
平和憲法が空洞化していることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
天皇制とは死であり、戦争の地獄であることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
天皇元首化と靖国神社こそ、死のためのイデオロギーであることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
私たちの政治的無知、現実放棄が全体主義国家を生み出していることを。

沖縄の人たちは、よく知っている。
天皇制に歯が立たない神学ではだめだということを。


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野町 真理