ボンヘッファ―の罪責告白(現代キリスト教倫理参照)


「教会は…迫害され・軽蔑された人たちに、負い目を感じて憐れみの手をさしのべることをしばしば拒否した。教会は、罪なき者たちの血が天に向かって泣き叫んでいるゆえに、叫びを上げねばならなかった所でも、口をつぐんだままであった」。

「教会は、キリストの御名を口実として、暴力的行為と不正とが行われるのを見過ごしにした」。

「教会は…老人を軽蔑し、青年を祭り上げることに対して…反対しなかった」。

「教会は、獣的暴力の気ままな行使、無数の罪なき者たちの肉体的・精神的な苦しみ、抑圧・憎悪・殺人を見ながら、しかも彼らのために声をあげず、急いで彼らを助けに行く道を見いだそうともしなかった。教会は、最も弱い、また最も身を守るすべのないイエス・キリストの兄弟たち(注・ユダヤ人のことである)の生命が失われたことに対して責任がある」。

「教会は、貧しい者たちが収奪され搾取され、強い者たちが富みかつ腐敗して行くことに対して、沈黙し、傍観していた」。


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