NEW! 2004年 5月 2日
豊橋ホサナキリスト教会・住吉チャペル
主日礼拝式メッセージ
(野町 真理)
6:8 さて、ステパノは恵みと力とに満ち、人々の間で、すばらしい不思議なわざとしるしを行なっていた。
6:9 ところが、いわゆるリベルテンの会堂に属する人々で、クレネ人、アレキサンドリヤ人、
キリキヤやアジヤから来た人々などが立ち上がって、ステパノと議論した。
6:10 しかし、彼が知恵と御霊によって語っていたので、それに対抗することができなかった。
6:11 そこで、彼らはある人々をそそのかし、
「私たちは彼がモーセと神とをけがすことばを語るのを聞いた。」と言わせた。
6:12 また、民衆と長老たちと律法学者たちを扇動し、彼を襲って捕え、議会にひっぱって行った。
6:13 そして、偽りの証人たちを立てて、こう言わせた。
「この人は、この聖なる所と律法とに逆らうことばを語るのをやめません。
6:14 『あのナザレ人イエスはこの聖なる所をこわし、モーセが私たちに伝えた慣例を変えてしまう。』
と彼が言うのを、私たちは聞きました。」
6:15 議会で席に着いていた人々はみな、ステパノに目を注いだ。
すると彼の顔は御使いの顔のように見えた。
使徒たち以外に選ばれた7人の中の一人。ステパノにスポットが当たる。
使徒の働きの最初の山場。どのようにして福音が、エルサレム以外の場所に届けられていったのか。そのきっかけとなった出来事が語られる。
6:8 さて、ステパノは恵みと力とに満ち、人々の間で、すばらしい不思議なわざとしるしを行なっていた。
恵み。英語で恵みはグレイス。アメイジング・グレイスというゴスペルソング。「驚くばかりの恵み」という意味。
神の恵みに満たされると、私もあの人のようになりたいと言われるような魅力を持つことが出来る。これは心の中にキリストを信じ受け入れ、キリストに聞き従う時に、持つことの出来る魅力。
神の十字架の愛に応えて生きる力。イエス様を証しする力。
6:9 ところが、いわゆるリベルテンの会堂に属する人々で、クレネ人、アレキサンドリヤ人、
キリキヤやアジヤから来た人々などが立ち上がって、ステパノと議論した。
6:10 しかし、彼が知恵と御霊によって語っていたので、それに対抗することができなかった。
リベルテン(ローマ帝国から自由にされたユダヤ人解放奴隷)の会堂に属する人々で、
クレネ人、アレキサンドリヤ人、キリキヤやアジヤから来た人々など
クレネ人、アレキサンドリヤ(エジプト)人、キリキヤやアジヤから、わざわざエルサレムに来た人々。
彼らは、ギリシア語を話すユダヤ人たちの中でも、とてもまじめで、ユダヤ教の教えに非常に熱心な人々でした。だからこそ、わざわざユダヤ教の総本山のような、神殿のあるエルサレムに来て、エルサレムの会堂に集っていた。
熱心さというのは、諸刃の剣。
熱心な故に人を裁いたり、熱心な故に教会を迫害するということがあるという事実を、使徒の働きは語り続けている。
さらに私たちは、自分を人に認めさせることに熱心であったり、自分を正当化するために熱心であったり、自分が正しいと思うことを人にも押し付けることに熱心であったりする。
箴言19:2 熱心だけで知識のないのはよくない。急ぎ足の者はつまずく。
キリスト者は、いやすべて神に造られて生かされている人間は、主の祈りによって教えられている生き方に熱心であるべき。
コロサイ2:3 このキリストのうちに、知恵と知識との宝がすべて隠されているのです。
知恵はキリストのうちにすべて隠されている。
ヤコブ3:13−17
3:13 あなたがたのうちで、知恵のある、賢い人はだれでしょうか。
その人は、その知恵にふさわしい柔和な行ないを、良い生き方によって示しなさい。
3:14 しかし、もしあなたがたの心の中に、苦いねたみと敵対心があるならば、誇ってはいけません。
真理に逆らって偽ることになります。
3:15 そのような知恵は、上から来たものではなく、地に属し、肉に属し、悪霊に属するものです。
3:16 ねたみや敵対心のあるところには、秩序の乱れや、あらゆる邪悪な行ないがあるからです。
3:17 しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、
また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。
神から与えられる知恵。上から与えられる知恵。
私たちの体を神の神殿として、私たちの内に住んで下さる聖なる神の霊。私たちを教え導いて下さる助け主。慰め主。
6:11 そこで、彼らはある人々をそそのかし、
「私たちは彼がモーセと神とをけがすことばを語るのを聞いた。」と言わせた。
6:12 また、民衆と長老たちと律法学者たちを扇動し、彼を襲って捕え、議会にひっぱって行った。
6:13 そして、偽りの証人たちを立てて、こう言わせた。
「この人は、この聖なる所と律法とに逆らうことばを語るのをやめません。
6:14 『あのナザレ人イエスはこの聖なる所をこわし、モーセが私たちに伝えた慣例を変えてしまう。』
と彼が言うのを、私たちは聞きました。」
「このステパノという男は、モーセと律法(慣例)、神と神の住まわれるこの聖なる所(神殿)に対して逆らっている」 という偽りの証言。律法と神殿に対する冒涜の罪に定めようとした。
議会:偽りの証言によって、主イエスを死刑に定めようとしたあの議会。
ユダヤ議会(サンヘドリン)
70人の議員からなる議会で、ユダヤ国家の最高意思決定機関。当時ユダヤは、ローマの属国となっていたため、ユダヤ議会は、ローマ総督の承諾なしに勝手に死刑を執行することができなかった。合法的に主イエスを十字架刑にするために、かつてユダヤ議会は、主イエスをローマ総督ポンテオ・ピラトに政治犯として訴えた。
議会は、ピラトの弱みにつけ込んで、主イエスを十字架刑にすることに成功した。
6:15 議会で席に着いていた人々はみな、ステパノに目を注いだ。
すると彼の顔は御使いの顔のように見えた。
70人が一斉に、ステパノに目を注いだ。
聖霊に満たされたステパノは、御霊に導かれて、大説教をした。使徒の働きの中に記されている説教の中でも最も長い説教。
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野町 真理