NEW! 2004年 4月11日
住吉チャペル・イースター主日礼拝式メッセージ
(野町 真理)

教会の働きJ
「復活の証人たち」

聖書個所:使徒の働き5:12−42

5:12 また、使徒たちの手によって、多くのしるしと不思議なわざが人々の間で行なわれた。
   みなは一つ心になってソロモンの廊にいた。
5:13 ほかの人々は、ひとりもこの交わりに加わろうとしなかったが、その人々は彼らを尊敬していた。
5:14 そればかりか、主を信じる者は男も女もますますふえていった。
5:15 ついに、人々は病人を大通りへ運び出し、寝台や寝床の上に寝かせ、
   ペテロが通りかかるときには、せめてその影でも、だれかにかかるようにするほどになった。
5:16 また、エルサレムの付近の町から、大ぜいの人が、病人や、
   汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来たが、その全部がいやされた。
5:17 そこで、大祭司とその仲間たち全部、すなわちサドカイ派の者はみな、ねたみに燃えて立ち上がり、
5:18 使徒たちを捕え、留置場に入れた。

5:19 ところが、夜、主の使いが牢の戸を開き、彼らを連れ出し、
5:20 「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい。」と言った。
5:21 彼らはこれを聞くと、夜明けごろ宮にはいって教え始めた。
   一方、大祭司とその仲間たちは集まって来て、議会とイスラエル人のすべての長老を召集し、
   使徒たちを引き出して来させるために、人を獄舎にやった。
5:22 ところが役人たちが行ってみると、牢の中には彼らがいなかったので、引き返してこう報告した。
5:23 「獄舎は完全にしまっており、番人たちが戸口に立っていましたが、
    あけてみると、中にはだれもおりませんでした。」
5:24 宮の守衛長や祭司長たちは、このことばを聞いて、いったいこれはどうなって行くのかと、
   使徒たちのことで当惑した。
5:25 そこへ、ある人がやって来て、「大変です。あなたがたが牢に入れた人たちが、
   宮の中に立って、人々を教えています。」と告げた。
5:26 そこで、宮の守衛長は役人たちといっしょに出て行き、使徒たちを連れて来た。
   しかし、手荒なことはしなかった。人々に石で打ち殺されるのを恐れたからである。

5:27 彼らが使徒たちを連れて来て議会の中に立たせると、大祭司は使徒たちを問いただして、
5:28 言った。
   「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。
   エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい、そのうえ、
   あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか。」
5:29 ペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。
   「人に従うより、神に従うべきです。
5:30 私たちの先祖の神は、あなたがたが十字架にかけて殺したイエスを、よみがえらせたのです。
5:31 そして神は、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、
   このイエスを君とし、救い主として、ご自分の右に上げられました。
5:32 私たちはそのことの証人です。
   神がご自分に従う者たちにお与えになった聖霊もそのことの証人です。」
5:33 彼らはこれを聞いて怒り狂い、使徒たちを殺そうと計った。

5:34 ところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、
   使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。
5:35 それから、議員たちに向かってこう言った。
   「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。
5:36 というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、
   彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、
   結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。
5:37 その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、
   自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。
5:38 そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。
   もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。
5:39 しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。
   もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」
   彼らは彼に説得され、
5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、
   イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。
5:41 そこで、使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら、
   議会から出て行った。
5:42 そして、毎日、宮や家々で教え、イエスがキリストであることを宣べ伝え続けた。

主題:教会の働きが滅ぼされなかった理由は、働きが神から出た故である。

導入:受難週に覚えたこと−苦しみの中で他者のために祈るイエス様のすごさ

本論:神から出た教会の働き

1、ねたみから捕えられる使徒たち

5:12 また、使徒たちの手によって、多くのしるしと不思議なわざが人々の間で行なわれた。
   みなは一つ心になってソロモンの廊にいた。
5:13 ほかの人々は、ひとりもこの交わりに加わろうとしなかったが、その人々は彼らを尊敬していた。
5:14 そればかりか、主を信じる者は男も女もますますふえていった。

5:15 ついに、人々は病人を大通りへ運び出し、寝台や寝床の上に寝かせ、
   ペテロが通りかかるときには、せめてその影でも、だれかにかかるようにするほどになった。
5:16 また、エルサレムの付近の町から、大ぜいの人が、病人や、
   汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来たが、その全部がいやされた。

5:17 そこで、大祭司とその仲間たち全部、すなわちサドカイ派の者はみな、ねたみに燃えて立ち上がり、
5:18 使徒たちを捕え、留置場に入れた。

 エルサレムだけでなく、エルサレムの付近の町からも人々が集まって来た。

 迫害の動機=ねたみ ねたみから捕えられる使徒たち(おそらく全員)

2、主の使いによる獄舎からの解放と派遣

5:19 ところが、夜、主の使いが牢の戸を開き、彼らを連れ出し、
5:20 「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい。」と言った。
5:21 彼らはこれを聞くと、夜明けごろ宮にはいって教え始めた。

   一方、大祭司とその仲間たちは集まって来て、議会とイスラエル人のすべての長老を召集し、
   使徒たちを引き出して来させるために、人を獄舎にやった。
5:22 ところが役人たちが行ってみると、牢の中には彼らがいなかったので、引き返してこう報告した。
5:23 「獄舎は完全にしまっており、番人たちが戸口に立っていましたが、
    あけてみると、中にはだれもおりませんでした。」
5:24 宮の守衛長や祭司長たちは、このことばを聞いて、いったいこれはどうなって行くのかと、
   使徒たちのことで当惑した。
5:25 そこへ、ある人がやって来て、「大変です。あなたがたが牢に入れた人たちが、
   宮の中に立って、人々を教えています。」と告げた。
5:26 そこで、宮の守衛長は役人たちといっしょに出て行き、使徒たちを連れて来た。
   しかし、手荒なことはしなかった。人々に石で打ち殺されるのを恐れたからである。

 主の使いを通して教会に与えられた命令。
 「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい。」

 「いのちのことば」とは、聞く耳のある者すべてに、「永遠いのち」をもたらす永遠の神のことば。
  現在は、書き記された神の御言葉としての旧約聖書と新約聖書。合わせて66巻の聖書。バイブル。

 イザヤ40:8 「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」

 神は教会に、「いのちのことば」を与えて下さり、この「いのちのことば」をことごとく語ることを命じられた。

3、復活の証人たち

5:27 彼らが使徒たちを連れて来て議会の中に立たせると、大祭司は使徒たちを問いただして、
5:28 言った。
   「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。
   エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい、そのうえ、
   あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか。」

5:29 ペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。
   「人に従うより、神に従うべきです。
5:30 私たちの先祖の神は、あなたがたが十字架(木)にかけて殺したイエスを、よみがえらせたのです。
5:31 そして神は、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、
   このイエスを君とし、救い主として、ご自分の右に上げられました。
5:32 私たちはそのことの証人です。
   神がご自分に従う者たちにお与えになった聖霊もそのことの証人です。」
5:33 彼らはこれを聞いて怒り狂い、使徒たちを殺そうと計った。

 彼らはこれを聞いて怒り狂い=心をのこぎりで引き切る:脚注

 それほどに怒り狂った議員たちは、情け容赦のない殺意を、使徒たちに向けた。

4、主なる神の守りの御手

5:34 ところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、
   使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。
5:35 それから、議員たちに向かってこう言った。

   「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。
5:36 というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、
   彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、
   結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。
5:37 その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、
   自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。
5:38 そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。
   もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。
5:39 しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。
   もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」

   彼らは彼に説得され、
5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、
   イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。
5:41 そこで、使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら、
   議会から出て行った。
5:42 そして、毎日、宮や家々で教え、イエスがキリストであることを宣べ伝え続けた。

 

結論:教会の働きは、神の働きである故に、決して滅ぼされることはない。

主イエスの受難。そして復活。

神のご計画は、決して主イエスの十字架の死、墓への葬りで終わらなかった。

出口の見えない長いトンネルのような夜が明けて、必ず、新しい朝が来るように。

凍えそうに寒い冬が過ぎ去って、必ず、花咲き乱れる春が来るように。

苦しみと悲しみの後には、必ず喜びの季節が訪れる。

内外からの試みの中での教会の働き。

 内から:イスカリオテ・ユダ、アナニヤ・サッピラ夫婦

 外から:民の指導者、長老、大祭司、サドカイ人らとその仲間たち

 初代教会の時代から約2000年間、受け継がれて来た教会の働きがある。

 これからの教会の働きも同じ。内外からの試みがある。

 しかし、教会の働きは、神の働きである故に、決して滅ぼされることはない。

 神の国の完成に向けて。地の果て、全世界のすべての民族に向けて、教会の働きは続けられていく。

 「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい。」

 午後から駅前路傍伝道 2時半に教会堂に集まって共に祈り、そしていのちのことばを持って出て行きたい。

祈り:


The Gospel of Jesus Christ(Shinri Nomachiのホームページ)へ

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