NEW! 2004年 4月 4日 住吉チャペル 棕櫚の主日礼拝式メッセージ
(野町 真理)

教会の働きI
「教会の栄光と受難」

聖書個所:使徒の働き4:32−5:11

4:32 信じた者の群れは、心と思いを一つにして、だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、
   すべてを共有にしていた。
4:33 使徒たちは、主イエスの復活を非常に力強くあかしし、大きな恵みがそのすべての者の上にあった。
4:34 彼らの中には、ひとりも乏しい者がなかった。地所や家を持っている者は、
   それを売り、代金を携えて来て、
4:35 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に従っておのおのに分け与えられたからである。
4:36 キプロス生まれのレビ人で、使徒たちによってバルナバ(訳すと、慰めの子)と呼ばれていたヨセフも、
4:37 畑を持っていたので、それを売り、その代金を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。

5:1 ところが、アナニヤという人は、妻のサッピラとともにその持ち物を売り、
5:2 妻も承知のうえで、その代金の一部を残しておき、ある部分を持って来て、
  使徒たちの足もとに置いた。
5:3 そこで、ペテロがこう言った。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、
   地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。
5:4 それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。
  なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」
5:5 アナニヤはこの言葉を聞くと、倒れて息が絶えた。
  そして、これを聞いたすべての人に、非常な恐れが生じた。
5:6 青年たちは立って、彼を包み、運び出して葬った。
5:7 三時間ほどたって、彼の妻はこの出来事を知らずにはいって来た。
5:8 ペテロは彼女にこう言った。「あなたがたは地所をこの値段で売ったのですか。私に言いなさい。」
  彼女は「はい。その値段です。」と言った。
5:9 そこで、ペテロは彼女に言った。「どうしてあなたがたは心を合わせて、主の御霊を試みたのですか。
  見なさい、あなたの夫を葬った者たちが、戸口に来ていて、あなたをも運び出します。」
5:10 すると彼女は、たちまちペテロの足もとに倒れ、息が絶えた。はいって来た青年たちは、
   彼女が死んだのを見て、運び出し、夫のそばに葬った。
5:11 そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちとに、非常な恐れが生じた。

導入:受難週を迎えて

本論:

1、教会の栄光−バルナバ(ヨセフ)

4:32 信じた者の群れは、心と思いを一つにして、
   だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、すべてを共有にしていた。
4:33 使徒たちは、主イエスの復活を非常に力強くあかしし、大きな恵みがそのすべての者の上にあった。
4:34 彼らの中には、ひとりも乏しい者がなかった。
   地所や家を持っている者は、それを売り、代金を携えて来て、
4:35 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に従っておのおのに分け与えられたからである。

4:36 キプロス生まれのレビ人で、使徒たちによってバルナバ(訳すと、慰めの子)と呼ばれていたヨセフも、
4:37 畑を持っていたので、それを売り、その代金を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。

 

2、教会の受難−アナニヤ・サッピラ夫婦

バルナバを紹介したその直ぐ後に紹介される、アナニヤとサッピラ。

共通点:自分の持ち物を売り、その代金を持ってきて、使徒たちの足もとに置いた。

相違点:妻も承知のうえで、その代金の一部を残しておき、ある部分を持って来て、

5:1 ところが、アナニヤという人は、妻のサッピラとともにその持ち物を売り、
5:2 妻も承知のうえで、その代金の一部を残しておき、ある部分を持って来て、
  使徒たちの足もとに置いた。

5:3 そこで、ペテロがこう言った。
  「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、
   地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。
5:4 それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。
  なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」
5:5 アナニヤはこの言葉を聞くと、倒れて息が絶えた。
  そして、これを聞いたすべての人に、非常な恐れが生じた。
5:6 青年たちは立って、彼を包み、運び出して葬った。

5:7 三時間ほどたって、彼の妻はこの出来事を知らずにはいって来た。
5:8 ペテロは彼女にこう言った。「あなたがたは地所をこの値段で売ったのですか。私に言いなさい。」
  彼女は「はい。その値段です。」と言った。
5:9 そこで、ペテロは彼女に言った。「どうしてあなたがたは心を合わせて、主の御霊を試みたのですか。
  見なさい、あなたの夫を葬った者たちが、戸口に来ていて、あなたをも運び出します。」
5:10 すると彼女は、たちまちペテロの足もとに倒れ、息が絶えた。はいって来た青年たちは、
   彼女が死んだのを見て、運び出し、夫のそばに葬った。
5:11 そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちとに、非常な恐れが生じた。

アナニヤとサッピラに対して、繰り返して語られていること。

二人とも倒れて、息が絶えた。

二人とも青年たちが運び出し、葬った。

そして、このことを聞いたすべての人に、非常な恐れが生じた。

なぜ主はアナニヤとサッピラの息を絶たれたのか−自らの罪に対する神の裁きとしての死

アナニヤとサッピラの罪とは?

聖霊を欺く罪=神を欺く罪。「聖霊を欺いて」、「神を欺いたのだ」。「聖霊」が、はっきり「神」と言い換えられている。

心を合わせて主の御霊、神ご自身を試みた罪

聖書は明らかに、聖霊は人格を持たれた神であると語っている。エホバの証人の方に質問してみたら良い箇所。

なぜ父なる神は、罪のないひとり子主イエスの息を絶たれたのか?−私たちの罪に対する神の裁きとしての死

主イエスは、

十字架の上で息絶えた。私たちに代って、神にのろわれ、神に捨てられた。

運び下ろされた。

墓に葬られた。

ファーストエクレシア

5:11 そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちとに、非常な恐れが生じた。

5章11節:使徒の働きの中で、最初に教会(エクレシア)という言葉が使われている箇所。

エクレシアとは、イエス様によって呼び集められ、イエス様を信じるようにされた一人一人。

4:32で「信じた者の群れ」という表現があったが、ここではまだエクレシアという言葉は用いられていない!

そして、5:11節で初めて、エクレシア(教会)という言葉が使われている。なぜか?

なぜかを考えるなら、教会とは何なのか?教会が教会であるために必要なものは何なのか?ということがわかってくる。

エクレシアとしての教会には、うそ偽りがあってはならない。自分を良く見せるためのうそ偽りがあってはならない。特に金銭に関することにおいて。そのためにアナニヤとサッピラに対して、神の厳しい裁きが下され、信じた者の群れが聖なるものとして聖別された。すべてをお見通しであられる神、うそ偽りの一点もない聖なる神を恐れる心。それを失ってしまったら、教会は教会ではなくなる。

 

4:32 信じた者の群れは、心と思いを一つにして、
   だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、すべてを共有にしていた。

教会の受難

祈り:


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野町 真理